不登校の小中学生が、過去最大の29万9千人いるという。私の知っている子も、来年は中学を卒業する歳だが、不登校が続いている。不登校の原因は分からないが、本人も何となく学校へ行きたくない子が多いようだ。
いじめも増えているようだし、親の側にも問題があるようだ。両親が過度に教育熱心で、教育虐待とも言える事態も生まれている。父親からの叱咤激励に耐えかねた、九州大学の学生が父親を殺害した事件もあった。
殺害にまでは至らなかったが、親の要求に応えられず、逆に親の下から去った子もいる。東大卒のような高学歴の両親だと、子どもへの期待が大きすぎて、たぶん自分では子への愛情だと思い込んで、子どもに圧力をかけてしまっているのだろう。
文部科学省も各学校も、何とかしなくてはと考え対策を講じているようだが、絶対的な決め手は無い。子育てに絶対的な方法が存在しないのと同じだ。個々の家庭の問題だけでなく、社会全体が関わっているのだから。
体育大会が行われていた中学校の運動場の隅に、生徒が建てたのだろう看板があった。「相思創合」。中学生らしく「相思相愛」からの発想だろうが、両想いに留まらず、相手を想いさらに創り合っていこうということなのか。
こういう中学校でも不登校児はいるのだろうか。先生が足りないばかりか、先生になろうとする人も不足しているという。労働時間が長く過密なので、敬遠されているらしい。確かに午前7時半前には出勤し、午後8時になって帰っていく先生が結構いる。
先生は担任だけでなく、部活の顧問も引き受けなくてはならないし、何でも文句をつける保護者もいるようだから、肉体的な疲労に加え精神的な苦労が重なるだろう。学校から部活を無くすことは出来ないのだろうか。
私の教え子は今年で70歳になるが、高校の時のスケッチ旅行を思い出して、Facebookでやり取りしている。夜空に輝く満天の星を思い出した。
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