結婚記念日前夜祭と称して、大名古屋ビルヂングでディナーと洒落込んだ。カミさんはいくつか見たいところがあったようで、新名古屋駅を降りるとスタスタと先に歩いて行く。高島屋のクリスマスツリーをスマホに収めると、次はキッテ会館のメガホンをつるしたクリスマスツリーを写していく。
このツリーは音楽に合わせて光が微妙に変わる。そこから大名古屋ビルヂングを眺めて、「まだ点灯されていないけど、今年もあるわよね」と、呟きながらまたスタスタと早足で行く。カミさんの言うように、今年はそんなに人出が多くない。けれど5階まで上がると、結構な人が5時からの点灯を待ち受けている。
たくさんのイルミネーションが点灯され、一気に華やかになった。カミさんはスマホに収めるのに夢中だ。そんな時、私は可愛いサンタさんを見つけた。若い夫婦が連れて来た2・3歳の子どもだ。「写真撮っていいですか?」と訊くと、「どうぞどうぞ」と言ってくれるが、なかなかジッとしていない。「今がチャンスですよ」と教えられて撮った。
ワインが飲みたかったけれど、カミさんが「のどが渇いたからビールね」と言うので、昨年と同じ店に入った。広々としているのに、客はまだ少ない。全員が女性で、中には子連れもいる。ふたりの子の母親になった孫娘も、子どもを連れていろんな所へ出かけているようだが、今は当たり前なの光景かも知れない。
「私、モテたのよ」と言うカミさんに、「どうしてボクと結婚してくれたの?」と聞きたかったが、ヤブヘビになりそうで止めた。その代わりに若いボーイに、「私たちは明日が結婚記念日で、そのお祝いに来たんです」と話すと、「いいですね。ウチの祖父母は歩けなくって、羨ましいです」と言って来る。
結婚して55年、「長い忍耐の年月でした」とカミさんに言えば、「お互い様です」と言い返されてしまった。ふたりが共に生活するというのは、そういうことなんだろう。でも一度どこかで、どうして結婚してくれたのか、聞いてみたい。
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