真っ青な秋の空が清々しい。今日、衆議院は午後1時、議長の宣言で解散した。なぜか分からないが、議場は「バンザイ」の大合唱だ。国会議員の秘書を務めていた時も見させてもらったが、異様な光景としか言いようがない。
4日に岸田内閣が成立したばかりで、僅か10日しか経ていない。野党は「説明がない」と解散を批判するが、解散権は首相にある。3週間及ぶ自民党の総裁選挙で大いに盛り上がったのだから、岸田首相としては一気に解散し、総選挙に持ち込む方が得策と判断したのだろう。
「国民は生活が苦しい時しか、政治に関心を持たない」と、よく言われる。コロナ禍で働けなくなった人や収入が減った人も多い。自殺する女性や子どもが多いとも聞く。それでもまあまあ生活出来ている圧倒的多数の人は、「誰がなっても同じだろう」と言う。
確かにそうかも知れない。そうなると、政治は少しも変わらないのか。自民党の政策も、野党の政策もほぼ内容が同じだから、野党にやらせるより自民党でも常識的な雰囲気のある岸田さんでいいではないかと落ち着いてしまうのだろう。
みんなが幸せに暮らせる社会を人間は求めて来たはずだ。けれど、どこを見てもそんな国は存在しない。国民の1票で政府を作る、主権在民の国家なのに、政治が国民とかけ離れているのはなぜなのだろう。
誰もが、どこででも、何でも言える、その積み重ねの中から少しずつ、みんなが幸せに暮らせる社会は創られていくのだろう。そう、信じよう。
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