青い空が広がっている。風も無く、絶好の作業日和なのにやる気が出ない。バラがまた1本枯れてしまった。自慢のバラ園だったのに、今は4本しか残っていない。大きな鉢は処分に困るので、少なくしていくつもりだったから丁度いい。
花木にも寿命がある。生まれたものはいつか死ぬ。周りの人も高齢になった。高齢のひとり暮らしは自分で判断できないから誰かが世話することになる。私の友だちも、知人の家に朝晩、必ず訪問している。薬の飲み間違いが無いかを見守るためだ。
行けば30分はおしゃべりする。ひとり暮らしは寂しいから誰かと話がしたいのだ。友だちもそれが分かっているから笑顔で対応している。食事を作ることが出来なくなり、「作って欲しい」と友だちは言われたそうだ。「薬は見守ってあげるけど、それ以上は出来ない」と断った。
給食サービスがあることを話すが、初めは「そんなものは食べられない」と拒否していたが、試しに取ってみて、「美味しい」とサービスを続けている。「何でも自分で出来るから」と、施設への入所を拒否していたが、「見てみるだけなら」と気持ちが変わってきたようだ。
施設の入所を牢獄に入れられるように思っている老人は多い。友だちから隔離されて、ますます孤独になることを恐れているのだ。ダンナを早く亡くされ、子どももいないから、気さくにしゃべられる友だちまで失いたくないのだ。
いつか、人は終末を迎える。高齢者施設も今では華やかな社交の場のようなところが多い。運営する人たちは、高齢者が孤独にならないように創意工夫を凝らしている。さて、明日は息抜きに出かけるのでブログは休みます。
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