◎ アーノルド・シュワルツネッガー主演の『シックス・ディ』を観た。その中で、仕事柄おもしろいと思ったのは「未来社会のたばこについて」である。映画では、喫煙が法律で禁止されている時代背景になっていた。しかし、葉たばこ手作りに近い方法で製品にすることができ、なおかつ長期間保存可能な葉巻が、主人公の密かな楽しみとして使われていた。
◎ テーマは、キリスト教国に分類される欧米社会流にいえば、「神の領域」と「人間の領域」とのせめぎ合いについて、「クローン人間」の現実的な登場を通して描いている。ところで、私は「すでに人間はなかばサイボーグ化している」と思っている。臓器移植や人工臓器等を例にするまでもなく、たとえば、このパソコンが私自身の手や記憶装置の延長であるように……。
◎ 最近とくに、たばこという嗜好品に対する風当たりが強いけれど、これを麻薬と同じような「ドラッグ」と断定し、人類から抹殺してしまうような動きや考え方には、どうしても違和感がある。それは、「善悪」「有罪無罪」などの二者択一的な発想そのものであり、『シックス・ディ』で暗喩された「永遠の命」と同様に、味気なく、もの悲しい結果を招くに違いないと思ったのである。(FRI.13.JULY.2001)
◎ テーマは、キリスト教国に分類される欧米社会流にいえば、「神の領域」と「人間の領域」とのせめぎ合いについて、「クローン人間」の現実的な登場を通して描いている。ところで、私は「すでに人間はなかばサイボーグ化している」と思っている。臓器移植や人工臓器等を例にするまでもなく、たとえば、このパソコンが私自身の手や記憶装置の延長であるように……。
◎ 最近とくに、たばこという嗜好品に対する風当たりが強いけれど、これを麻薬と同じような「ドラッグ」と断定し、人類から抹殺してしまうような動きや考え方には、どうしても違和感がある。それは、「善悪」「有罪無罪」などの二者択一的な発想そのものであり、『シックス・ディ』で暗喩された「永遠の命」と同様に、味気なく、もの悲しい結果を招くに違いないと思ったのである。(FRI.13.JULY.2001)