前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

今日でさよなら前進座劇場。「三人吉三巴白浪」を堪能。日本の文化行政の貧困も感じました。

2013年01月09日 | Weblog
  昨日は今日で閉館の前進座劇場で前進座劇場ファイナル公演「三人吉三巴白浪」(河竹黙阿弥作)を連れ合いとともに堪能しました。
  藤川矢之輔、河原崎國太郎、嵐芳三郎演じるそれぞれの吉三とまわりの人物がからむ複雑怪奇数奇な運命を描いた大作。すばらしい役者に酔いました。

  以前も書きましたが、18歳の時に前進座を名古屋で観てファンになり、正月の南座や国立劇場公演などは何度か観てきましたが、前進座劇場ははじめてでした。福井での公演もありました。
  前進座劇場は、全国の募金で30年前に建てられたという大変立派な劇場です。福井県の知り合いの名前も入り口に掲示されていました。

  しかし、耐震改修などで数億の巨費が必要となり、「そのために劇団が立ち行かなくなることは避けなければなりません」(中村梅之助)という決断をくだした、と公演パンフにありました。

   数億円か・・・・歴史的な劇場改修にたいする国の支援制度もないのでしょう。
消費税増税とともに決められた福井の新幹線は8000億円、ダムは1000億円、ということを想起し、日本の文化行政の貧困をうらみます。

   最後の雪のシーンでの激しい紙ふぶきは、せつない感じがしました。

   今後とも、前進座のみなさんには、私にとってもそうであったように国民の生きる力を励ます演目を期待します。

   会場では、先の衆院選で奮闘された藤野やすふみご夫妻、宮本たけし衆議院議員、笠井あきら衆議院議員ともお会いし、交流できたことは望外の喜びでした。