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物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

【書籍】 <旭山動物園>革命

2008年11月26日 | Weblog
『<旭山動物園>革命』(小菅正夫著、角川oneテーマ21)を読む

 全国で一番有名な?動物園、旭山動物園の園長である著者が、来場客の低迷に悩む同施設を復活させた経緯を詳細に紹介している。
 なぜ旭山動物園はこれほど人気があるのか、という問いに対しては、「見せ方を工夫したから」と答えている。つまりその動物にとって、もっとも特徴的な能力を発揮できる環境を整えたことによるらしい。
 動物の姿形で分類して、おもに檻に入れて展示するという展示方法を「形態展示」、動物の生息環境を園内に最大限再現して展示する方法を「生態的展示」と呼ぶ。従来の動物園はこのどちらか、あるいはミックスした形で展示していた。小菅園長は、“それぞれの動物の持つもっとも特徴的な動きを見せる”展示の仕方を「行動展示」と名付け、旭山動物園は「行動展示」により動物を見てもらえるようにしたのである。
 従来のやり方を根本的に変えて大成功へと導く、ビジネスにおける「変革」の好事例と言えよう。経営学でも同動物園のケースを取り上げている意味がよく分かった。
コメント
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