物部の森

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【映画】山下達郎 シアター・ライヴ PERFORMANCE 1984-2012

2012年10月12日 | Weblog
 金曜日はオフ。朝一番から、TOHOシネマズ西宮OSに映画を観にいく。「山下達郎 シアター・ライヴ PERFORMANCE 1984-2012」。もともと8月下旬から9月上旬にかけて全国公開されていたのだが、ライブ・フィルムなんて、基本的にはそのアーチストのファンしか行かないので、上映劇場も少なく期間も短かった。それでバタバタしているうちに、関西での上映はすべて終わってしまった。しかも達郎は、この映画をDVD発売するつもりは一切ないと言っている。映画館で観るしかない。行った人はみな絶賛していて、東京では再映する所も出てきた。関西でもやらないかと映画のHPをときどきチェックしていたら、TOHO西宮で公開し始めた。期間は今週一週間、時間帯も朝一番とレイトショーのみ。このピンポイントの中、スケジュールを調整してわざわざ西宮まで赴いたのである。
 観にいって大正解。評判どおり、いや期待していた以上だ。
 1984年から2012年までのいくつかのツアーのライブ映像を編集している。きっちりと古い順番から並べているわけではない。シュガーベイブ時代の曲など、全般的に懐かしソングが多かった。ライブ映像を繋いでいるだけなのだが、上手く山場をつくりながら、非常に緻密に構成されている。
 私なりの感動場面はいくつかあった。2008年大阪フェスティバルホールでの『ずっと一緒さ』は、ボーカリストとしての山下達郎を堪能できた。今年4月の神奈川県民ホールでの『希望という名の光』。映画の中で唯一長いMCが入る。時期的に東日本大震災から1年経っており、震災前に書かれたこの曲が、復興応援ソングとして一人歩きしてしてまったこと(もちろん肯定的にとらえている)や、達郎自身への震災への思いを謙虚に話す。ラストの『さよなら夏の日』は、珍しく野外ライブからの映像。こちらはカメラが観客を何度も抜く。達郎がデビューしたときにはまだ生まれてなかったような若い女の子が泣いている。良いシーンだな。そしてエンドロールでは、私が一番好きな曲『YOUR EYES』がBGMとして流れて、感動の余韻に浸る。途中、さりげなく竹内まりやも出てくるし(笑)。
 ボーカリストやギタリストとしてだけではなく、山下達郎の全人格が伝わってくる素晴らしいドキュメントフィルムである。
コメント
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