ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

批判的思考があるから直感的な考えを修正できる(「学力喪失」)

2025-03-14 18:47:25 | Book
疲れたー金曜日の夜、ワインを飲みたいが今夜のメニューは塩サバである。どうしよか、と考えている帰りの電車内。

最近聞いた本。
松本清張「点と線」金沢生活が懐かしかった
昔、広末涼子主演の映画を見て、それもよかったが本の書き込み方がよい

「聖の青春」
聴き終わってから映画を見たが、映画も良かったけどほんの方が良い

読んだ本
「学力喪失」
直感で考える動物である人間が、直感的な考えを修正したり、複雑な事象を推論を重ねて考えたりするために批判的思考が必要である。それが育たない子どもたちが実際にどのように考えて、算数や国語、実生活でつまずいているか。とてもリアルで興味深かった

「こころの科学」
まだ読んでいる途中の双極症特集。双極症についてではないが、巻頭の吉川先生の言葉が良かった。子供にも有給休暇が必要ではないか。
うちにも取り入れたい!


映画「どうすればよかったか?」

2025-02-10 08:12:27 | Movie
話題になる前から、映画評を読んで観に行きたいと思っていた。名古屋ではそれなりに話題作が上映しているのでありがたい。

賢く美しく、リーダータイプだった姉が統合失調症を発症した。それからの家族を映したドキュメンタリー。父は医学博士、母も医学畑の人。

医学的な知識が、姉にとってよい判断を妨げた部分はあると思うが、一番印象に残ったのは父と母が、それぞれお互いが望まないだろうと思い行動を起こさなかったと語っていたこと。
精神科医に診せる、入院させる、といった通常の治療に、「パパは絶対受け入れない」と母は言い、「ママが許さなかった」と父は言う。映画を撮った監督は弟であるのだが、この言葉をそれぞれへのインタビューで聞いている。つまり、面と向かって三人で(もしくは姉を入れた四人で)は話せていないのだ。

そのほかに衝撃的だったのは、姉の表情の変化。玄関にかぎがかかり10カ月も家から出られていない時の彼女と、外出したり、服薬ができるようになってからの彼女。見違えるように美しい。

家族という現実、悲劇も美徳も凝縮されがちな、特殊な小集団。年月を重ねるというのがどういうことなのかを教えてくれる映画だった。

「ブリジット・ジョーンズの日記」と私

2025-02-03 08:16:03 | Movie
映画「ブリジット・ジョーンズの日記」は、調べてみると2001年、2004 年、2016年で3作が出ている。ことし4作目が出るのに合わせ、Amazonプライムでも過去作が見られるように。そしてそれを繰り返し観ていた1週間でした。

2001 年、わたしは高校三年生。
2004 年は大学三年生。
このときくらいに作品を認知して、でもこのときには観なかった気がする。私も肩ひじ張っていたというか、あまりラブコメ映画に1000円出す気にもなれない年頃だった。
それでもDVDで見たのかな、好きになって、主役のレネー・ゼルウィガーの他作を観に行った記憶がある。

大ハマりしたのは三作目。2016年で子育て真っ最中のとき。二人目の赤ちゃんと家で過ごす時間の中で、しかもこの頃はアマプラもあったから繰り返し見ることができた。
コリン・ファースがこんなにセクシーに見えるなんて。学生時代から比べると、急にブリジットたちに“同世代感”を持つようになった。

その後はアマプラで非公開になっていたので、たまに「解禁されないかなー」とチェックしていたものの観られなかった。今はその反動が大きい。

四作目は映画館で観に行きたい。すっかり中年の仲間入りをした私を励ましに。コリン・ファースの作品も何か出ないかな。
大した推し活もない私だけど、少しその気持ちがわかるようないっしゅうかんでした

1月11日~19日 雪山登山など

2025-01-20 11:30:03 | Public
11日には、娘と仲の良い女の子2人のご家族と焼き肉に行く、というこれまでにないパターンの飲み会。同じ小学校なので、歩いて行ける距離の焼き肉屋で。
我が家は3人姉妹、ほかの2人はそれぞれ2人姉妹。なので子どもたち7人は全員女の子。
親はやはり(おそらく)同世代で、普段の付き合いの中ではしないような、どんな仕事をしているかなど基本情報?を話題に楽しい時間を過ごせた。
3連休の翌日、翌々日は菰野でゆっくりした、のだったと思う。

14日からは本格的に仕事はじめという感じ。今年、個人的にやってみたいと思っていた文章での発信は、少しやってはみたものの、嘘くさい文章になってしまった。やはり具体的なエピソードを、読みやすい文体で書くのが王道だろうな。

18日(土)は菰野へ日帰り。昼過ぎに着き、ストーブをつけ、温かい日差しの中で薪置き場を増設(使われなくなっていた洗濯物干しを代用)。そして19日(日)は山岳会の雪山登山。藤原簡易パーキング⇒山口登山道⇒頭蛇ヶ平(の少し手前まで)。次女を連れて。
子ども用の装備は手薄になりがち。どうせ大きくなったら使わないわけだし、と…だけど最後は登山靴の中までびしょびしょで、かわいそうだった。レッグカバーだけでも、子ども用のがあればよかったと思う。
雪はしっかり残っており、ふかふかで急斜面のそりを楽しんだ。雪遊びをした!という満足感。帰りは阿下喜温泉で、次女も登山後の温泉の気持ちよさを堪能した様子だった。

事あるごとに、次女は「みっちゃん大好き、世界で一番好きだからね」とか、「みっちゃん可愛いね」とか言うのだが、なぜなのだろう。私が一番かわいいわけないと思うのだが。子どもにはそう見えるものなのか、何かの不安がそう言わせるのか。
もちろんそんなことは言っておきながら、9歳の年相応に(それ以上に)酷い悪態をついたり、キレたりする次女。2人で雪山に登れてよかった。山岳会の皆さんに感謝。こういう場所は、とても自然に子どもたちを褒めてくれ、大人たちのやさしさ、余裕が伝わるのがいいと思う。

そして週末明けの今日。授業参観後の今の時間、休みにしているのだけど、年末からの懸念である実績報告論文を書いてみるタスクに向かうところ。頑張れたらこのままガストでデザートを頼もう。

松本清張『砂の器』

2025-01-08 17:15:25 | Book
4月に岡山の長島愛生園に行くので、そのあと山陰に回ってみたいと思い、そこら辺が舞台と記憶していた『砂の器』を読み直す。

もしかしたら映画を見ただけで読んではなかったのか?再読か?わからないが、正月明けから夢中になって読了。
映画では、最後がもう一段ドラマチックに描かれていた気がする。映画が見たくなった。

今日は休みの平日。やることはいろいらあったはずだが、午後3時からはオンラインでのちょっとした(社会的には重要な内容だがその中での私の立ち位置はまだ気軽なものの)打ち合わせ、午後5時から末娘の歯医者があったため午前中はひたすら読了に向けて読んでいた。

日本海側の山村の貧しさが印象的だったのは、果たして砂の器だったのか、飢餓海峡だったのか。この勢いだと飢餓海峡を読み直すことになってしまいそうだがそれで良いのか!?

ことしは研究的な人生に向けて大きく踏み出したい、ととてもざっくりした思いがあるのに具体的に何もしていない。そのタネを書き出してみたい。

電車で

2025-01-07 08:23:13 | Private・雑感
意外とこの小さい、3インチのスマホ(jelly star)でもブログが更新できることがわかった。

中年の危機らしく、読んだ本などを残しておきたい欲(生きてるうちに読める本は限られているのだし)があり、それ以外にも前に書いたような日記熱もあり、電車で座れた際には更新してみるか。

聴いた本「存在のすべてを」

2025-01-07 08:15:32 | Book
年末年始に熱中して聞いた本。塩田武士著。

写実画家の真相、真面目だけどパッとしない定年前の新聞記者。どちらも没入できる感じでよかった。
このあとに松本清張を読み直していることもあり、塩田さんのサスペンスはなかなかに私好みなのかもしれない。

年末、横浜で大学の友人とぶらぶらしたついでに、話の舞台の「港が見える丘公園」に行けたのも嬉しい一場面。
横浜は美しい話の舞台になるけど、千葉はならないなぁと実家への帰り道に思う。

写実画の美術館が千葉市にあるので次回帰省時に行きたい。

12月22日~23日 クリスマス会@菰野、今読んでる本のことなど

2024-12-24 05:07:07 | Private・雑感
22日(日)、次女(小3)の友達二人を車で拾って菰野の家へ。仲良し3人組でクリスマス会を提案、たこ焼きを焼き、プレゼント交換をし、ケーキを作って食べ、ゲームをして、という別に菰野でなくてもいいような一日だが、騒音も気にせず開放的に過ごせるのでやっぱり菰野でよかった。外がずっと雪交じりの雨で、暗くはなかったが、外遊びできなかったのは少し残念。

この3人組、うちの娘は3人姉妹の次女、もう一人は2人姉妹の次女。一人は2人姉妹の長女。次女組は主張が強く、長女の子は少しおっとり。もともとの性格もあるだろうけど。何か会を子どものために催してあげるというのは私としては珍しいことなのだけど、さほど大変でもないので、それぞれの誕生日近くに何かやってあげるのはいいかな、友達関係もわかっていいかな、とこの数年は思っている。

23日(月)、次女の誕生日。誕生日プレゼントはプロコン(ゲームのコントローラー)。夫からはチェキ(Instax)。

最近読んでいる本。仕事に関連したものだと、
「あなたの心配事を話しましょう」←Anticipation Dialogueの本。このような、未来を語るケース会議はいつもできるわけではないけれど、面談で1年後の未来を聞いたり語り合う、それに向けてできることを考える、ということはやってみたい。そういえば今日もケース会議があるので混ぜてみたいなと思う。

「トラウマ・インフォームド・ケア」←Kindleでこの本がなぜか安いタイミングがあり、おそらく何かで紹介されていたから検索したのだと思うが、何となく買っておいた本を開いている。(河合隼雄の『カウンセリング入門』をKindleで読み終わったので、また何かKindleで読む癖をつけたいと思って)。
組織内でのトラウマインフォームドケア、の話がとてもとても興味深い。TICに取り組む組織はまた、トラウマを抱えがちだというジレンマ。

昨日読んだ部分では、「会議の始まりにコミュニティミーティングと呼ばれるワークが実施されている」と。会議に参加する全スタッフが「今の気持ち、会議の目標、その目標の達成を助けてくれる人」をひと言ずつ述べる、というものらしい。自分の気持ちに気づき、それを仲間とわかちあう、つねに目標を意識し、お互いをあてにし、あてにされる関係性をつくるーーーと。
トラウマ行動に出会ったときに、それが生じた「きっかけ」とその後の「対処」を具体的に記載して、情報を蓄積していくことも書かれている。
例えばーーー「~~が起きたから、そう感じるから、担当を変えてほしい」というとき。もう少しそのことに向き合った方がいいかもしれない。組織として。
あとは、Audibleで「変な家2」を聞いていて、今クライマックス。続きが聞きたい。パラパラと呼んでいるのは開高健の「ベトナム戦記」。

今からやるべきは社内研究のまとめ。無駄に宿題を引きずってしまっている。今年中にケリをつけるのは難しそうだが、冬休み中にせめて。

12月15日、16日の日記

2024-12-20 06:03:38 | Private・雑感
12月15日
子どもたちは夫と「名探偵コナン展」@金山、へ。わたしは南山大学でやっていた「Anticipation Dialogue」の講演会へ。未来語りのダイアローグ。現状の「原因」を探すのではなく、未来を描き、そこにたどり着くにはどうするかの意識を、本人と周囲の人とで語り合う。第一人者のフィンランドの方の語り方がとてもナチュラルで、楽しく聞くことができた。が、途中休憩のところから退席、金山で合流して子どもたちと帰宅。
夫が娘に誕生日プレゼントとして「Instax」を購入。ちょっと高級過ぎないかな、、夫は子どもたちへの誘導(?)にご褒美を使う。叱ったり怒ったりするよりずっといいと思うが、どこかバランスを考えてしまう。

12月16日
仕事は休みの平日月曜日。何してたんだろう・・・そうだ、3年ぶりくらいに洋服整理大会を開催。子どもたちの服が増え、そもそもサイズも大きくなってきたので今のケースに入らなくなってきていた。無印で同じシリーズのケースを購入し、3人の娘に2つずつ衣装ケースを与える。捨てるものがゴミ袋ひとつ分、同僚の子どもに、と取り分けたものが袋一つ分くらい(多すぎて引かれるんじゃないかと思うが目をつぶって取り分けてしまった)。
いつも引っ越しが(夫の転勤により)突然やってきていたので、服の整理などできなかった。「やればできるんだ」と自己肯定感が上がった。
昼は夫とランチ、夕方は子ども二人の小学校の個人面談。

ランチで話題が出た「長島愛生園」を検索してみたら、無料バスツアーというのを月1回、第2土曜日にやっているという!それも4月まで。スケジュール帳と見合わせて、4月に土曜日に予約した。
その前後3日間くらい、一人旅ができたらいいな。欲張って山陰を目指すか、と思ったがめちゃくちゃ遠いな。瀬戸内を楽しむ感じか。

12月14日 金原ひとみ『ナチュラルボーンチキン』を聴き終わる

2024-12-16 12:57:06 | Book
「中年はどう生きるか?」をテーマにしたという本書。オーディブルの対象だったので、数日前より聴き読み?していた。複雑な感情を複雑なままに、言葉をたくさん使って表現する文体は好きな方だ。司馬遼太郎みたいにブツ、ブツ、とつぶやく形はあまり好きではない(が、今は広島文献としてあた『街道をゆく』を読んでいる)。

ナチュラルボーンチキン。「ナチュラルボーン」って表現をたまに聞くが、和製英語?と思っていたら、普通に英語慣用句のようだ。natural-born=生まれつきの。読了しても、このタイトルドンピシャなエピソードは出てきた記憶がないが、ひとまず面白く最後まで聴いた。金原ひとみは私と同い年なんだなあ。

中年になり、何に飾ることもなく、他人を意識しすぎることもなく、平穏を心掛けて傷つかぬよう面白くなく生きてもいいし、潰えていく道のりでどうせ大して世界に影響を与えないのだからと道をはみ出して行ってもいい。中年はむしろ自由なのだ、という感じのメッセージ。私はどちらかというと、肩ひじ張らない感じでここまで来て、もう少し競争社会に飛び込んでもいいのでは、、、とうっすら思ったり、でもやっぱり引いてみてしまっている感じなので、大きな驚きということはなく、共感しながら読んでいった。小説を読むのは楽しい。

この日は次女、三女と薪割りグッズをさがしにホームセンターに行ったが、頼りないものしかなく、買わずに菰野の家へ。手斧でできる作業を少しだけして、夜はマリカーをして、寝た。夕飯はもつ鍋。