「中年はどう生きるか?」をテーマにしたという本書。オーディブルの対象だったので、数日前より聴き読み?していた。複雑な感情を複雑なままに、言葉をたくさん使って表現する文体は好きな方だ。司馬遼太郎みたいにブツ、ブツ、とつぶやく形はあまり好きではない(が、今は広島文献としてあた『街道をゆく』を読んでいる)。
ナチュラルボーンチキン。「ナチュラルボーン」って表現をたまに聞くが、和製英語?と思っていたら、普通に英語慣用句のようだ。natural-born=生まれつきの。読了しても、このタイトルドンピシャなエピソードは出てきた記憶がないが、ひとまず面白く最後まで聴いた。金原ひとみは私と同い年なんだなあ。
中年になり、何に飾ることもなく、他人を意識しすぎることもなく、平穏を心掛けて傷つかぬよう面白くなく生きてもいいし、潰えていく道のりでどうせ大して世界に影響を与えないのだからと道をはみ出して行ってもいい。中年はむしろ自由なのだ、という感じのメッセージ。私はどちらかというと、肩ひじ張らない感じでここまで来て、もう少し競争社会に飛び込んでもいいのでは、、、とうっすら思ったり、でもやっぱり引いてみてしまっている感じなので、大きな驚きということはなく、共感しながら読んでいった。小説を読むのは楽しい。
この日は次女、三女と薪割りグッズをさがしにホームセンターに行ったが、頼りないものしかなく、買わずに菰野の家へ。手斧でできる作業を少しだけして、夜はマリカーをして、寝た。夕飯はもつ鍋。