ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

結婚について考えた

2009-09-27 23:43:28 | Private・雑感

結婚って何なんだろうと考えた。
結婚を考えている人がいるという旧友と、山のふもとでワインを飲んだ。
何で結婚ってするんだろう。
順序的には、恋愛関係が始まった後に出てくるけれど、
その実際も、恋愛関係の延長線上にあるもの?

辞書で引いてみた。

結婚:男女が夫婦となること

婚姻:結婚すること、夫婦となること。
   一対の男女の継続的な性的結合を基礎とした
   社会的経済的結合で、その間に生まれた子供が
   嫡出子として認められる関係。

夫婦:夫と妻

どうどうめぐりでよくわかりません。

なぜ結婚するのか。

①子供ができたとき、二人の子として戸籍登録するため
②一生一緒にいるなら、結婚した方が税制などの制度上得だから
③別れたときのコストを高めることで、相手をつないでおくため
④「一生愛していくよ」と相手に納得してもらうため

①、②は、「日本では、結婚する理由になる」というところか。
両親が戸籍上結婚していなくても、子供と認定する国はあったはず。
結婚を申し出ることで、税の扶養控除を受けられるのも、
日本だからという気がする。必ずなければいけない制度ではない。

③、④は、プロポーズする側の力不足とも言える?

こんな話を別の友人としていて、私が出した結論は、
「結婚は手段であって目的ではない」ということ。

目的は、幸せな家庭とか、一緒にいるとか、人それぞれだろうけど、
結婚はそのための手段だ。
たとえば、「一緒にいる」というのも、
東京勤め同士のカップルなら、結婚という手段を迫られることもない。
日本の晩婚化の要因のひとつは、
企業が東京に集まりすぎて、東京で恋に落ちる人たちが、
この手段を迫られないからでは、というのもあるのではないかと思う。

そしてこの手段は、他の手段、たとえば事実婚とか、
夫婦別姓とか、嫡出子の認定制度とかの具合によって
取るかとらないかが変わってくる。
つまり、結婚という手段の意味合いは、国によってだったり
地域によって違う。当たり前だけど。

そうすると、結婚式というのは、「こういう手段をとりました」
という二人の会見の場なのだ。
別に神に誓ったりしなくてもいいのでは?
神に報告したい人もいるか。

話は戻るけど、酒を酌み交わした友人の話だと、
東京で働く周りの子たちは、けっこう恋人と別れたりしているみたい。
強引に言えば、地方に出ている新聞記者で、
20代後半のうちに1年とか2年とか付き合っていれば、
結婚に直結する。
2~3年おきに異動があり、相手を連れて行って一緒に住み続ける
ための手段として、当然結婚が出てくる。

東京だと、繰り返しになるけど、そういうことにならないわけね。
have a good time!

一流シェフがホテルに勤める理由

2009-09-23 22:00:17 | Private・雑感
一流のシェフの紹介は、だいたい「~ホテルのチーフシェフ、○○さん」と
そんな感じ。
なぜ、トップクラスのシェフはホテルのレストランにいるのか。
ホテルなんて、ご飯食べにいくとこじゃなくて
泊まるところじゃないか。
そんなとこより、レストランで勤めてる方が
シェフとしてやりがいあるんじゃないのって思ってた。

でも、今日、その理由がわかった。
三重県の志摩観光ホテルは、おそらく日本でもトップクラスのホテル。
山崎豊子の『華麗なる一族』でも登場するくらいだ、
英虞湾の景色もすばらしい。
そして、一泊二食、ではなく、1食のランチだけで1万2000円する。
そのコースを今日食べてきた。

ホテルが一般のレストランと違うのは、そのロケーションへのこだわりだ。
今日のロケーションは、三面がガラス張りで、英虞湾をすぐ前に見下ろしている。
明るくて開放的で、大きな絵の中に溶けこんでいるような感じ。
料理を食べる環境までこだわって、料理の味を最大限引き出している。
それを実感し、彼らがホテルを好む理由がわかりました。

フレンチのコースなんて親近感はないし、
そんな高いコースで緊張するんじゃないかと思ったが、
とってもリラックスできた。
1万2000円のフレンチコースといったら、まあ
結婚式の披露宴みたいな感じなのかな。
披露宴で食べたら、ただの脇役でけっこうむしゃむしゃ食べちゃうけど、
こういうロケーションで、気の合う人と2時間、くつろいで食べるのは悪くない。
というか、marvelousだ。(最近、sex and the cityを見ているので)

とくに、有名な「伊勢海老クリームスープ」。
素材をわざわざ、スープ状にしなくてもいいって思うでしょう。
でも、うまみを100%味わうためには、
お膳立ても必要。
おいしかった~。ワインもおいしかった。
帰りには、英虞湾名産の真珠を買って帰りました。
こちらは、粒のそろっていないのをゴムでつないで、300円。
色もばらばらで、それがとてもかわいい。
愛すべき1日でした、ありがとう。

日本の中の普天間飛行場

2009-09-21 08:07:56 | Public

「普天間に飛行場なんて、じぇんじぇんいらないよ」

民主党内閣の顔ぶれが決まったというニュースを
那覇の山羊汁屋で見ていた。
「岡田さんが外務大臣で、沖縄はどうなるでしょうね」
という話の次に、
タイラさんがつぶやいた。

沖縄にある基地の広大さや飛行機の多さ。
「安保の見える丘」から見た嘉手納基地や、
佐喜眞美術館から臨む普天間飛行場。
その不自然な光景は、今まで私からずいぶん遠かったことに気づいた。
基地問題は、沖縄の問題ではなく日本の問題なのに、
関心が低かったのはなぜだろう。

米軍基地の問題は、沖縄だけでなく、基地のある日本各地で
あるはず。
座間とか、横須賀とか、横田とか、佐世保とか、、、
沖縄にフォーカスされがちなのは、
面積が広いから?住宅地に近いから?
戦争での地上戦の経験があり、占領地だった歴史があり、
日本への返還を、住民の運動を引き起こしながら勝ち取った
素地があるからではないか。

普天間飛行場の辺野古への移設や、県外移設について
民主党は「少なくとも県外移設」と言っているらしい。
新聞で、岡田さんが「沖縄に基地があるのは、占領されていたからだ」
と、「沖縄に」あることにこだわる必要はないはず、と
県外移設への意欲を示す言葉が載っていた。

タイラさんとの話は、国連に及んだ。
基地をなくし、平和を保つには、
国連の権限、威力の増大が必要、ということだったと思う。
北朝鮮が、いつ「ルール違反」をするかわからない。
今までも、今でもしているし、北朝鮮以外も
多かれ少なかれ、自国の論理でルール違反をしている。
ゲーム論で、数式で書かれていると思われる
ジレンマの世界だ。

政治家や官僚が、沖縄の住民側に寄り添いすぎれば、外交で最適解を失う危険性はあるだろう。
でも、一般住民くらいは、もうちょっと「日本の一部」と考えるべきだ。
それにしても、国防問題における平和のための技術開発ってないものだろうか。
経済成長と環境問題を、エコカー技術とかが解決する方向に向かっているように。
たとえば・・・すべてのミサイルは自国に返ってくるように
レーザーかなんかの幕を空に作るとか。
その考え方が原子爆弾を産んだと言われてしまうと
ぐうの音もでませんが。

沖縄デート

2009-09-16 08:44:35 | Private・雑感
日本にこんなに若者カップルがいるものか。
そう思ってしまうほど、那覇はカップルだらけだ。
国際通りにいるカップルだけで、三重県内の数を上回るんじゃないか。
新型インフルエンザの影響はあるというが、
それを疑いたくなる盛況ぶり。

インフルエンザ対策は、驚くほど徹底していない。
最初のホテルのフロントの人は、マスク着用だったけど、
市内の飲食店、バスの運転手、美術館のスタッフら
みな「いつも通り」。
なぜ沖縄で異常な発生数なのかは、
沖縄の人には抗体がないとか、
クーラーの効くところに集まって感染が広がりやすいとか、
エイサー祭りで広がったとか、いろんな説があって
定まってないらしいが、
冬になってもインフルエンザのはやらないこの土地で、
「なんくるないさー」が原因ではとにらんでいます。

昨日は、朝ごはんついでに訪れた浜辺でナンパされ、
一日のんびりとドライブしていました。
仲善という薬草加工品の会社が作り上げた
仲善ワールド http://curcumanomori.ti-da.net/
とか、みーばるビーチでガラスボートに乗ったりとか。
タイラさん、何歳なんだろう。60代後半と思います。

今日は、おみやげを買って、人間観察をして、
ヤギを食べて帰ります。

佐喜眞美術館

2009-09-15 22:40:50 | Private・雑感
事実に対し、多かれ少なかれ人間が介在すれば、
それはメディアでありアートなんだろう。
戦後、その役割を新聞が担い、画家や詩人が担った。
佐喜眞美術館で丸木位里、俊夫妻が描いた「沖縄戦の図」を見て、
圧倒的なメッセージと、「絵というメディアが最も適している事実」
について思った。

ノーベル平和賞の候補にまでなったというこの夫妻を、
知らなかった。
佐喜眞さんが、この絵を飾るために、と美術館づくりに
発起された気持ちがよく分かる。
沖縄戦の図の端には、

「恥ずかしめを受けぬ前に死ね
 手りゅうだんを下さい
 鎌で鋤でカミソリでやれ
 親は子を夫は妻を
 若ものはとしよりを
 エメラルドの海は紅に
 集団自決とは
 手を下さない虐殺である」
と書かれている。


「もの思う空間」としてつくられたこの美術館も、
一種のメディアなんだろうと思う。
沖縄戦について伝え、現代芸術家の解釈を伝える。
天井の階段を上りきると、隣り合わせの普天間飛行場。
沖縄戦終結の6月23日の夕日が落ちる方向に、向かって伸びている。

何が言いたいのかというと、
事実を、後からまとめたり回顧したり解釈を与えたり疑問を呈したりという
仕事は、
こういう美術作品や、美術館、その他本などが「得意」とするんだろうということ。
その分、即応性は低いし、市民も求めてはいない。

その反対を行く新聞は、やっぱりその場その場を追いかけなくてはいけないんだろう。
その日のうちに出すニュースと、その1ヶ月とか半年とか。
研究者が結果をまとめられる前におぼろげな見解を交えつつ、
議論の発破をかけるような文章を書く。
なんでもかんでも新聞に載せたっていいけど、
そこらへんの得意不得意を意識しないといけない。

余談ですが、やるなあと思ったのは、沖縄タイムス。
このときにかかっていた絵の作家は、初期に、大半が沖縄タイムスの主催する
作品展で入賞をしている。
関係ないけど、この日たまたま手に取った沖縄タイムスのブックレット
『観光再生-「テロ」からの出発』が面白くて、
ひとつの国としてだいぶ独立してしまっている、すなわち
県が発展したり衰退したりするのに影響する制約条件が、
国や「地方」ではなく県であることの多そうな
沖縄県紙で仕事するのは面白そうだなと思いました。

実際、沖縄タイムスを読んでいれば、他紙を読まなくても
いいような気がしてくる。
その感覚は、もちろん慣れ不慣れの問題があるが、
中日以上のような感じ。
さて、なぜ沖縄には県紙が2紙あるのでしょう。
戦中の「一県一紙運動」が行き届かなかったのかしら。
掘れば掘るほど沖縄です。

日本の沖縄戦

2009-09-15 21:46:50 | Private・雑感
「鉄の暴風」という言葉、恥ずかしながら知らなかった。
到着2日目は社会見学。
車を借り、平和祈念資料館、ひめゆりの塔のある南部に向かった。

「鉄の暴風」という、沖縄の人が経験した戦闘を表す言葉を知った。
日米合わせて、確か20万人の死者が出た。
うち18万人が日本人。9万5000人くらいが民間人だった。
今読み進めている本『強制された「集団自決」』によると、
集団自決が起こった場所は、軍関係者が内部に入り込んでいたという。

※沖縄県生活福祉部援護課の1976年3月発表によると、日本側の死者・行方不明者は18万8136人で、沖縄県出身者が12万2228人、そのうち9万4000人が民間人である。日本側の負傷者数は不明。アメリカ軍側の死者・行方不明者は1万2520人で、負傷者7万2千人であった。
(whikipedia)

沖縄は、琉球王国だった。1875年まで、島津藩の干渉を受けつつも、
中国などに対しひとつの国として存在を確立していた。
1875年にあったのは、「琉球処分」。
明治政府が「皇民化」政策だった。

最後の最後に、無理やりに日本国民にされた琉球人。
日米間の戦闘で、日本代表として犠牲を払ったのは
沖縄だった。
集団自決という、恐ろしい異常事態も招いた。

最後に、選択させられた「皇民」だからこそ、
軍の「捕虜となって辱めを受けるな、そのときは自決しろ」という
教えをラディカルに受け入れざるを得なかったのかもしれない。
資料館には、じっくりと証言集を読むスペース、証言者のビデオが
迫力をもって事実を伝えている。

ひめゆりの塔では、「ガマ」での異様な、鼻を突くような、目を覆いたくなるような現実。
貴重な社会科見学になった。
最後は、「安保の見える丘」。
この名前は通称で、嘉手納基地のよく見える小さな丘を言う。
その近くの、「道の駅かでな」から、安保を見た。ような気がした。

やっぱり、中高生の修学旅行は沖縄に行くべきだと思う。
「戦争は何一ついいことがない」
と訴えるもののひとつひとつの意味を考えると同時に、
じゃあ何であるんだ、と自問自答する。
やっぱり、「いいこと」はあるのだ。
土地を得るとか、商売圏が広がるとか、軍事拠点を置けるとか。
物理的に、経済学的に考えれば、戦争の発生は説明できる。
ただ、費用対効果の「費用」に含まれる人の死を、
どれだけ想像力豊かに、痛みや悲しみや後遺症を含めて
念頭におけるかと言うことなんだろう。

「この沖縄戦の実態やその後の沖縄を、アメリカのすべての人は
 直視すべきだ」
そう思った。
と同時に、沖縄戦は、沖縄人という日本人が被害者であり、日本軍を含む日本人が
加害者の一部だった。
この点で、日本人の誰もが見なくてはいけない。
また、そう言うのなら南京大虐殺もこの目で読み、見なくては。
また、旅の目的地が増えた。

つらつらと書いてみた旅の実質一日目。
私は、5年前に持ったガイドブックを持って行った。
最初の夜、それを読んでいるだけで面白かった。
今も出てるのかな、「ひとり歩きの沖縄奄美」。
絶対の信頼を置いているこの本の記述は、とても知的に旅のスポットを教えてくれる。
執筆者の紹介欄をはじめて見たけど、東大出身でした。




そんなわけで、とても勉強になりました。
高校生は沖縄に修学旅行に行くべきです。



ちょっとあの場所へ

2009-09-12 10:28:56 | Private・雑感
運命の人を読んで、行きたくなったあの場所に行ってきます。
会社に入って、2回目の5連休。まるまる使って旅行に行くのは
初めてです。ってそんなたいそうなことでもないけど。
やっぱり海外でも行くんだったかなと思うところもあるけど。

いろいろ考えたいこともあるけど、
とりあえずはのんびりしたい。
「旅行先でのんびりしたい」と思う日が来るなんて
思わなかったけど、1日くらいは。

昔から、大人とは「自分のモチベーションをコントロールできる人」
「何事にも、自分流の定義を持ってる人」だったな。
モチベーションのコントロールって難しいなと思う今日この頃。
物事の意味づけはけっこう得意だったのにな。

あー眠い眠い眠い。
睡眠不足だからそんなこと思うんだ。
誰か沖縄に行きません?
16日までいます。