ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

刑事裁判での損害賠償命令制度

2009-01-24 11:10:11 | Public
「損害賠償命令制度」

犯罪被害者白書の抜粋

〈損害賠償命令制度〉
  本制度は、刑事裁判所が、犯罪被害者等から被告人に対する損害賠償請求の申立てがあったときは、刑事事件について有罪の言い渡しをした後、当該賠償請求についての審理・決定をすることのできる制度である。
  具体的には、殺人、傷害などの故意の犯罪行為により人を死傷させた罪に係る事件などの犯罪被害者等は、刑事裁判所に対し、刑事事件の訴因を原因とする不法行為に基づく損害賠償を被告人に命ずる旨の申立てをすることが可能であり、当該申立てについての審理は、有罪の言い渡しがあった後、最初の期日に刑事訴訟記録を取り調べた上、原則として4回以内の期日において終結しなければならない。当該申立てについての裁判は、決定によるものとし、これに対して異議が申し立てられた場合には、通常の民事裁判所で審理を行うこととなる。

・・・こういうのって今まではどうなっていたんだろう。
この問題はまた保留。

被害者参加制度

2009-01-24 10:47:28 | Public

 被害者が刑事裁判に参加し、発言する「被害者参加制度」が昨年12月から始まった。三重県の津地裁四日市支部でも、来月に初の参加者が法廷になることになる。

 ところで被害者は一体、何に、どのように参加するのだろう。

・参加対象事件
 殺人、傷害致死傷など故意に人を死傷させた罪、
 強姦罪、強制わいせつ罪、業務上過失致死傷罪、危険運転致死傷罪など

・参加の仕方
 ・被害者が裁判所に申し出、裁判所が許可
 ・被害者は公判に出席、検察官の横に座る
 ・「証人尋問」(目撃者とか被告人の親族とか)に情状(量刑に関わることならなんでも)を質問できる
 ・被告人に対しても、検察官席から質問できる
 ・検察官が論告求刑したあと、意見陳述できる

参考:朝日新聞 http://www.asahi.com/national/update/0124/TKY200901230452.html
  :法務省『H19 犯罪被害者白書』
http://www8.cao.go.jp/hanzai/whitepaper/w-2007/html/zenbun/part2/clm05.html

確かに、被告人が最終弁論で最後の弁解、反省、減刑を求めたり出来るという、被告人の人権を加味した制度になっているのに比べると、被害者が一言も、量刑その他に関して発言できないのは歯がゆいと理解できる。

とすると、この制度は「被害者の精神的痛手を少しでも回復したい」という目的と、「加害者の罪意識を高め、更正や再販防止の意識を高めてもらう」という目的では、効果がありそうに思える。

ただ、これらは同時に、起訴≒有罪を前提にしていることにならないだろうか。もしや無罪の事件であった場合に、裁判での感情の過度のやり取りは、「冤罪の罪」を助長することになるだろう。無罪となることはほとんどないし、その意味で法廷は「量刑を決める場」となっているのでさほど心配されないのだろうか。

「検察官が2人いるようなものではないか」「裁判が感情に引きずられ、量刑は重きに傾くだろう」という懸念がある。私が考えるには、上記の「被害者感情の救済」「加害者の罪意識増加」の点では評価できる制度であるけど、それ以上の、量刑自体の変化にはつながるべきではないんじゃないかと思う。

来週、津地裁四日市支部でも同制度の裁判がある。被疑者は過失を否認している裁判。それを見たら意見も変わるかもしれない。

今週学んだこと

2009-01-24 09:09:33 | Private・雑感

今週学んだこと

・論より話

 100行を超える(といっても1000文字くらいか)ものを書くとき。つい、「要はどういうことなんだ」「一番大事なポイントはどこか」と目星をつけようと資料集めに走ろうとする。新聞記事を集めたり、行政HPを覗いたり。

 これはちょっと間違いだった。論文を書くわけじゃない。「一時情報」としての当事者の話を紹介する。それが第一目的だと思う。ただ、紹介の仕方の上で最大限「要」の部分を紹介したい、実態に即して宙に浮いた紹介にならないようにしたい。そのために論を探し、データを細くする。

 論理があるに越したことはない。ただ、たどりついた「確信」があったとしても、複雑な事象を全部忠実に紹介するほどの文字数は絶対にない。だからなくてもいいというわけではないけど、そこを最終目的地にすると文章はかけない。

 それを学びました。ひやひやしたけど、どうにか書けた。

・時間を守る

 当たり前の話だけど、最近甘くなっていたのだと反省。何度もご飯を一緒にしている人だから、と渋滞を理由に15分食事の約束に遅れた。会ってもらえなかった。その人のようにビジネスをやる人だけじゃなく、時間は絶対守らなくては。ありがたいことにその人とは翌日また気軽にやりとりしてもらえたけれども。


 とにかく人に話を聞くことだ。反対の立場にいる人の話を聞いて初めて、自分の頭が片方に偏っていたことがわかる。大体、事件事故裁判から直接情報をとる身で、情報が偏らないわけない。

 休みはつぶれたけれども、まあ、よい経験となりました。

2009年のはじまりはじまり

2009-01-04 23:31:40 | Private・雑感
今年は、仕事しようと思います。
具体的には、とりあえず2つ、「経済」と「司法」をよく調べ、よく知りたい。
せっかく、不況でこの街の工場群にも頻繁に動きがあるので、
それが何を意味しているのか、理解できるようになりたい。
そして、裁判員制度元年となる今年。私はこの制度導入には反対だけど、
そんなことも言ってられない。
ともかく、これだけ裁判制度に注目が集まることなど前代未聞だと思われるのだから、
基本から応用まで、制度やその変遷を理解できるようにしよう。

もう一つのテーマは「松本清張」。
今年は生誕100年だそうです、恥ずかしながらいままで手を伸ばしたことがなかった。
勉強本と合わせて、精力的に読む所存です。
早速「点と線」をほぼ読み終わり、これは無理なく達成できそうな気がしてきた。

とにかく、この会社で2年生となる今年。バカみたいに「我武者羅:後先を考えないで強引に事をなすこと」になれるタイミングだと思う。
2年目なのにこの仕事を分かったような振りして転職その他を考えるのはバカみたいだし、
今のところ悪い仕事だとは思ってない。
この街に赴任して5ヶ月、一応今やってる仕事の要領はわかってきたし、
やりたいこととやれることを、現実的に思い描けるようになってきた。

そんなわけで明日の朝、帰ります。
2から5にかけての短い帰省だったけど、家はほんとに居心地がいい。
3ヶ月に1度くらいお正月があれば素晴らしいのに、と思いつつ、早く戻って調べ物したいような気もしてくる。
でもやっぱり、去り難し実家・・・。

仕事

2009-01-01 13:52:46 | Private・雑感
森山直太朗の歌、レコ大と紅白で続けて聞いたら
感動してしまった。
「生きてることが辛いなら」。
今までラジオでしか聞いたことがなかった。

歌手って仕事も、意味のあるすばらしい仕事だなと思う。
今ちらちら見てる、お笑いもね。
今年は新喜劇見に行きたい。

仕事、仕事、仕事。
どんな仕事で何しよう。
洋風、和風、中華風、
どんな自分にしていこう。

芯の通った、かっこいい大人に会うと、
自分をまっすぐ省みざるを得ない。
自分の厳しい視線に、耐えられる仕事かなと悩む。

今年一年のことについては、
実家のこたつで考えることにしよう