ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

アテネ3―歴史と自然に恵まれた観光の町

2011-10-31 01:07:34 | Private・雑感
旅行記にモードを戻します。
写真はFacebookに掲載。

アテネ2、の続きですが、
午後は観光へ(歩いて)。
町を見渡すリカベトスの丘、
オリンピック復活を祝うために作られた
大理石造りのパナティナイコ・スタジアム、
町のどこからでも認識できる、
絶妙な丘の上のパルテノン神殿。
遺跡の間に町を広げた、と言っていいほど
歴史的建築物と隣り合わせで、歩いて回れることに感動。
パルテノン神殿(などの遺跡群、アクロポリス)は、
上級な言い回しではないけど、ピラミッドほどの価値のある建築物だと
思った。
この神殿でさえ、オスマントルコ時代にはモスクに改装させられた
そうだ。なんと屈辱だったことだろう!
あー、ローマの物語読みたい。読み直したい。

夜は、神殿から降りたところのレストランで。
でまた歩いて歩いてホテルに帰りました。
アテネは本当に恵まれた町。太陽が降り注ぎ、坂に面した古いアパートの
全ての部屋に入り込む。どこからもパルテノン神殿やリカベトスの丘が
見えて、魚も野菜もおいしくて、オリーブオイルとレモンと胡椒で
単純ながらもフレッシュでおいしい。
バカンスを過ごすには素晴らしい場所だ。
生活するにも、働くにも素晴らしい場所になって欲しいものだ。

アテネ2―ギリシャの財政削減で思うこと

2011-10-31 00:19:18 | Private・雑感
いつの間にやら旅行後1ヶ月が経ちました。
旅行記の続きにお付き合いください。

●デモで始まるアテネの朝
 バイキング形式のおいしい朝食を食べ、ギリシャの経済中心地は
どこだ、と探す散歩に出かける。というか、地下鉄、バス、タクシーが
スト中なので、歩きしか出来ない。ギリシャの中央銀行に行ってみた。
これまた荘厳な大理石建築で、何か歴史的建築物だと思う。
隣には調査中という遺跡が!そして前の広場では、デモが。
 おじいさん、おばあさんたちが旗を掲げて歩こうとしている。
「何のためのデモなのか?」と数人にアタックしたが、英語が分からないと
いう。仕事のためって言う人もいたが・・・元気の良いご老人たちだ。
もう少しいくと、バイクの兄ちゃんたちが広場に集まっている。
天気もよいのでまるでリゾートを楽しむ人たちのように絵になっていたが、
バスドライバーたちのデモだった。準備をしているところ。
「IMFに反対するんだよ、決まってるだろう!」と笑顔。
その後少しして、40人~50人ほど?がバイクでいっせいに駆け出して
いきました。

 何に、憤っているのだろう。
 例えばバスドライバーは公務員じゃないし、昨日のタクシー運転手だって
いつも組織だって仕事しているわけじゃない。日本で言えば全労主導的な
「増税反対!安保反対!」みたいな感じなのだろうか?それなら
産業ごとにやらないんじゃないかな・・・と思っていたら、新聞記事に、
タクシー労組代表みたいな人のコメントが載っていて、
「このセクターをオープンにし、競争を促す法案を通せば、
 運輸大臣名は50000人の死体の上を歩かなければいけない
 (事態になる)だろう」とあった。
IMFが介入したほかのたくさんの国のように、融資に伴っていろんな
市場開放やら民営化だのの条件があり、そのひとつがドライバー業界で、
彼らはストをしているのだろう、たぶん。

●ギリシャが対面しているもの

 旅行後1ヶ月経ったが、アテネのデモはエスカレートしている。
彼らは何に対して憤っているのか、について、帰ってきてから少し
調べてみようと思ったが、意外とないのだこれが。新聞のデータベース
でも、「年金給付削減案や消費増税など」とアバウトに書いてある。
そして、旅行中に思ったことだが、ギリシャ人はけっこう英語が苦手では?
ギリシャ発の英語ニュースも見つけられなかった。
(のちに見つけましたが
 http://www.ekathimerini.com/)

 その中で「どうやらこんな感じらしい」というのは・・・
2009年に政権交代をした後、前政権の債務ごまかしが明らかに
なった。
(余談:これはウォール街の陰謀だ、今後見込まれる空港税や宝くじ
 収入を担保に、デリバティブ商品を買わせたのはウォール街だ、
 という説も出ているらしい)

改革案第一弾は2010年3月。
 ・年金支給年齢引き上げ
 ・消費税引き上げ19%→21%
 ・酒、たばこ、燃料税の増税
 ・公務員の賞与30%カット
 ・徴税の厳格化

2010年3月末にはIMFも協調融資することになり、
4月24位日に第一回融資がなされ、

改革案第二弾は翌月の4月末
 ・公務員賞与中止
 ・年金支給額削減
 ・消費税さらに引き上げ21%→23%
 ・たばこ、酒の税もさらに引き上げ
 ・薬剤購入価格25%引き下げ
 ・タンクローリー運転手の営業免許制度改革
(この薬剤購入価格引き下げで、デンマークの製薬会社が
 「供給停止する」と発表したというニュースも。そりゃ価格が勝手に
 下げられて、すでに56億ユーロもの債務があるのだというから
 言いたくもなるだろう・・・)

これからポルトガルもEUに支援を要請することなり、
(今はスペイン、アイルランドもその状態だったはず)

改革第三弾は
2011年9月=旅行中
 ・不動産税導入
 ・公務員2万8000人を整理対象に
 (一年間は6割の給与を払うが、その後解雇する。
  その間に職を見つけてくれ、というもの)

きっともっと細かい規制緩和などがあるに違いない。

●ギリシャの緊縮財政は不可避なのか、成功するのか
 旅行記がひとまず脇に置かれているが・・・
ギリシャの後に経済成長著しいように見えるトルコに行ったこともあり、
この後ギリシャ自体がどうなるのか、と気になった。
トルコも2000年に経済危機に陥り、IMFから改革を迫られるにいたった。
また、財政破綻といえばアルゼンチン。この国がどのように立ち直った
んだっけ、とも。

 トルコの元財務大臣と、アルゼンチンの元財務大臣のインタビューを
聞いたり読んだりして、彼らが共通して強調していた点がある。
「緊縮財政をしてはいけない」
消費が落ち込み、回復しようにも需要が冷え込んでいては上がれない。
IMFは理解してくれないかもしれないが・・・。
ギリシャの歳出カットは、確かに国際基準から見て異常な部分を、
正常にする、という部分もある。ただ、(正常な国々の?)EU国側
からの見方をして、「正常な国の税金を注入するのだから、
大胆な規模の削減をやってもらわなくては納得できるわけない!」と
感情的な部分もかなりある。

 例えば、ギリシャの公務員数は労働者数の3分の1とか4分の1とかと
聞いて「ありえない!」という風潮だが、スウェーデンやノルウェーだって
そんなもんだ。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5192.html
日本は医者も介護者もほとんどが民間だが、それらの人たちがみな公務員
である制度の国もある。問題なのは、公務員の特権化とか、非効率的な
仕事とか、ひとつひとつなのだと思う。
すぐには見つからなかった「改革内容」だが、細かいところが大事だと
情報収集をしていて思いました。
あと、デモをしている人たちは、やっぱり、増税とかよりもまずは
自分の仕事の身分が不安定化することに対して憤っているのでは。
そういう部分の制度変化が知りたい・・・といっても、新聞で報道するには
マニアックすぎるのだろうか。

アテネ1―スト、デモ、5つ星ホテル

2011-10-07 00:25:38 | Private・雑感
●ドタバタのアテネ入り
 アテネは英語でAthens. アテンスと読むのも知らなかったが、
カイロで急遽手配した飛行機に乗ってしまった。
トーマスクックで、「ストの影響は聞いてますか?」と言うと
「今のところは」、と。とりあえず、少し遅れて着いたのが
夕方5時。空の下に見える白い家々に思わず興奮してしまった。
と同時に「私はカイロの茶色い町がそんなに嫌だったのだろうか?」
と思ってしまって複雑な気分。

 空港でLonely Planetを購入。そこに書いてあった宿に
連絡しようにも、電話はテレホンカードしか使用できない様子。
空港を少しうろうろし、旅行代理店で訪ねたら、私たちに
宿の場所の希望を尋ねるよりも先に
「明日はメトロ、バス、タクシーのどれもストライキでストップ。
 だからどの観光地にも歩いていけるシンタマスクエアらへんに
 しないと。予算は?」とのこと。
1人60ユーロくらい、と言うと、すぐさま電話し、
シンタマスクエアの一角にある5つ星ホテルが、2人で特別に
130ユーロだと言う。「ATHENS PLAZA HOTEL」を予約して
もらった。着いてみたらシンタマスクエアは国会議事堂の向かいに
ある。思いがけずデモの震源地にホテルはあったのだ。

●アテネ最大の名物にさっそく
 この日、すでにメトロがストップしていたので、最初で最後の
タクシーに乗ってホテルへ。運転手と、景気はどうだ、とか
なぜ明日はストをするのか、デモもするのか、とかいろいろ聞いた。
「こんなに交通機関が止まったら観光に影響があるでしょう」
と聞くと
「そんなことないよ、観光客はたくさん来る。ヨーロッパの人は
 みんなストに慣れっこだからね」。
強がりか?と思っていたが、実際次の日の新聞に、
「今年1-7月で、観光収入は前年比14.2%増」という記事が。
観光客数が増えたためらしい。驚いたことに、ギリシャのGDPのうち、
観光業は16%も占めるらしい。

 街の中心部まで1時間はかからないと思っていたが、渋滞にはまる。
「いつもメトロで出勤する人が車で出かけるからだ。こんな渋滞は
 いつもはないのに」と。そりゃそうだ。

 ストはするがデモはしない、デモはなんだか煽るやつがいて、
そう、ストをデモにする仕事のやつがいて困る――なんてことを
言っていた。なのに、いよいよホテルの近くになると道が封鎖されている。
なるべく近くで下ろしてもらうが・・・国会議事堂付近の道は
警察の車が横止めされるなどして入れない。
入れる道に回っていくと、たくさんの人が時々思い出したように声を
上げて一方向に進んでいた。デモじゃん。
しかも聞いて驚いた。最初に目撃したのは警察官による賃金上げ要求のデモだった!
議事堂前広場の方は、もう少し幅広い人が集まっていたようだった。
ホテルの人に聞くと、毎晩これが続いているらしい。
(だからこの値段で泊まれたのでは、と密かに思っている)

●メイン料理は魚
 チェックインして、天国のようなダブルベッドにうっとりし、
少し歩いてレストランへ。タイのような白魚が油がのっていて
おいしかった。ヨーロッパで堂々と「Fresh Fish」と言って
おいしいものを出してくる地域は限られているのでは。
デモも見れたし、満足の気分で?寝ました。

カイロ2―ビル郡を探して

2011-10-04 13:28:10 | Private・雑感

●カイロのビル郡を探して
 2日目は、「カイロの中心」を求めて歩きました。
銀行や国営企業、外資系企業のビルなどが集まる場所が
あるはずだーと思って、それらしき方向へ歩いてみたのですが、
なかなかない。
そしてやたら軍や警察がいる。
大統領府として使われていて、使われていた当時は半分を
公開していたというアブディーン宮殿はクローズ。
やたら人が出入りする廃墟があると思ったら、Police office
(おそらく行政手続き用の?)だし、
緑の建設用の垂れ幕のようなものに囲まれた建物はNotional bank
だというし(おそらく支店)、近代的建物など全然出てこない。
郊外からの長距離路線発着駅、ラムセス駅に着いたら
ようやく駅越しに大きなビルが見えた。Post officeのようでした。

カイロは一箇所にビル街が固まっているということは
ないのかな、と思い、地下鉄でカイロタワーへ。
上から見下ろすと、やはりビル街はちらほら分散していて、
古くて崩れそうな高いビルがけっこう多い。
「ピラミッド以降建築技術は発展しなかったのか!?」と思う
くらい、大きなホテルと宮殿やモスクなどの建物以外に、
おおーっと思うものはなく、思いがけず都市の居心地の悪さを
感じてしまった。
建物の立派さなんて、見栄の表れだーくらいにしか思っていなかっ


が、建築物のある程度の秩序や安定感がないと、都市としての
信用をなくす、といえるかもしれない。

●富裕層の集う場所?
 というわけで、ビル郡はあきらめ、大商業施設を見るべく
中心地から空港の方面にタクシーで約40分、シティースターズに
行ってみた。正確には、シティースターズという大複合施設の中の
大ショッピングセンター「シティーセンター」へ。
 シティースターズは、インターコンチネンタルホテル3つ、オフィスビル、210室のアパート、病院の機能が合わさった街で、
「中東最大、7.5haに800ミリオン$以上が投資されている」とうたっている。
http://www.citystars.com.eg/citystars/corporate/
空から見えたウソピラミッドも、このビル郡の中にある。
 センターの中は、日本人にとっては普段使いのものから
豪華なドレスまで、という感じで、見慣れた専門店街だ。
ただし、規模がでかい。
 映画館も、パイレーツオブカリビアンの看板があったから
欧米系が多いのかもしれない。ただし、本屋のベストセラーの棚には
コーラン。書店お勧めの棚にもコーラン。
 お客さんは欧米の人というよりエジプト人で、カイロもこのような
投資に見合うだけのマーケットになってきたということか。
他にこのような施設がなかったから、ここまで思い切った施設が
出来たのだと思う。

●カイロの夜
 あっという間にカイロ最終日の夜。ナイル川の周りに人が集まる。
ここだって車の排気ガスがすごい気がするのだが、みなどこ吹く風。
ナイル川に浮かぶ電飾で飾った船には、カップルや家族が大音量の音楽を
楽しむ様子が見える。水の上だけがカイロ中心部のオアシスといえるのかもしれない。
 翌日は、オールドカイロに立ち寄り、この日にトーマスクックで急遽手配したカイロ→アテネの飛行機に乗った。
1週間エジプトにいるとしたら、だんぜん田舎がいい。
久しぶりに旅日記を書くと、パソコンが古いこともあって
なかなか進まないな・・・。挫折の予感。


カイロ1―ピラミッドと青年との会話

2011-10-04 11:34:20 | Private・雑感

トルコ航空での旅。イスタンブールで5時間待ち、いよいよ
カイロに入った。飛行機からは土色の大地に、まっすぐ伸びる
道。空港から降りても、街の中も砂漠も、今思えば同じ色。
初めて(一応)アフリカ大陸に着いた。

●宿へ
 旅の前に、カイロの安宿だけ予約しておき、空港にも迎えに
来てもらった。街中までは1時間弱。乗り物ばかりで酔ってきた。
交通マナーは恐ろしく悪い。タイやベトナムは、バイクが多い分
なんとなくみんながよけ切れそうな予測があったが、カイロは
ほぼ全てが車。後で聞くと、4500ドルくらいから買えるそうだ
(きっと中古だろう、道の上にはバックミラーやサイドミラーが
 取れ、電気コードむき出しの車がわんさか連なっていた)。
横入りの車にひやひやしながらダウンタウンに到着。

 カイロでの一番の失敗かな、と思うのだが、ダウンタウンは人が
住むところではない。古くからの衣料品やカフェが1階部分に
ぎゅうぎゅう詰めになっていて、薄暗くて崩れそうな階段を登って
いく。Berlin Hotel という名前の宿だが、人は悪くなかったし、
トイレやシャワーも割りときれいだったのだけど、この階段と
蚊には疲れ倍増だった。最初からこんなこと書くのもなんだが・・・。
後でタクシーの運転手らに聞いても、「僕はstupidじゃない、
郊外の町から1時間かけてカイロに来てるよ!」などと言っていたし、
少しはずれたオールドカイロなどは少し住みやすそうだったので、
カイロ人もダウンタウンには住みたがらないのではないのかな、と
思っている。

 宿の人が、「エジプト人は親切だが、一部の人はあらゆる手を
使ってあなたのお金を取ろうとする。どこかへの行き方を教えたり
して、『これはEgyptian Hospitalityだ』と言う。でも、本当に
親切な人は自分でHospitalityなんて言ったりしない!
よく気をつけて」。これからカイロに行こうと思う人のために
一応書き留めておきます。

●ピラミッドへ
 ピラミッド、といってもいくつもあるのか――とガイドブックを
見て初めて知った。ピラミッドの役割はなんだったのか、いくつも
説があるらしいが、寺院のようなものだと思う。一番有名なギザの
ピラミッドではなく、その手前にある、比較的には小規模な?
アブーセール、サッカーラ、ダフシュールのピラミッドを見に行った。
大それたことを言う知識はないが、「これほどに残っていれば、
研究しないわけにはいかないだろう」と思ってしまうほど、
4500年前のものが目の前にある。
人間、目にしたものから疑問がわき、研究が生まれる。
そこから探求があり、ツタンカーメンの財宝など、信じられない
発見もある。
本を読むことも同じ意味で大切だが、目の前のものは圧倒的な
力で疑問を投げかけてくるものだ、と分かったような分からないような
感想を抱いた。
とりあえず、現物のピラミッドを見てからエジプト博物館に行くことを
お勧めします。

●「子どもは2、3人でいい」
 カイロの初日、カイロ大学の4年生という青年と、その友人で30歳過ぎの中学校教師と話す機会があった。
「政変後は何か変わった?」「景気はどう?」なんて話をしていて、
印象的だったのは、もうすぐ2人目の子どもが生まれるという男性教師の方の言葉。
彼は7人兄弟の上の方らしく、今も、自分の家族とは別に
幼い兄弟のために世話をしなくてはいけない。
「こんな苦労を自分の子にはさせたくないから、自分は2、3人で
 いいと思ってる」。
子どもが農業の担い手ではなくなっていき、教育が必要となることで
教育コストは高くなる。労働者としての「投資」ではなく、立派な
子どもを育てることを目的とした「消費」の意味に近くなる。
その過程で、親だけでなく兄弟たちが下の子どもたちの教育費など
を払う段階が出てくる。
インドでであった青年も「働いてもたくさんお金を親に払わなくては」と言っていたな。同じ理由を言っていた気がする。
この負担が、少子化につながる、、とあまり真剣に考えたことは
なかったが、そういうモデルもありだと思う。(ありそうだ)。
教育費の上昇率、もしくは都市化と、少子化。
参考

この2人にしか聞いていないが、政変後初の選挙への期待は高い。ただ、後ほど書こうと思うのだが、ムシャラフ前大統領に対抗していた、次の与党最有力の党はムスリム同胞団という。すなわち、イスラームを前面に出す政党のようなのだが、これがどうエジプトを導くだろうか。政教分離を打ち出したトルコを見た後、なおさら興味深い。ムスリム同胞団の政策を少し調べた上で、何か書けたらいいかなと思っている。


カイロ、アテネ、イスタンブールへ

2011-10-04 09:27:02 | Private・雑感

会社員になって初めて、9連休を取った。「結婚休暇」というやつだ。
エジプト・カイロ、ギリシャ・アテネ、トルコ・イスタンブールの3都物語。
政変が起きたカイロや破綻国家寸前のギリシャ、イスラエル大使館テロで
揺れるトルコ、と現代沸騰都市を垣間見ようと、なんとなくこんな
旅になった。
元々世界史に疎いこともあり、知らなかっただけに興味深い
歴史の世界、民族の世界に思いをはせた部分も多い。あまり考えていなかったが、3都市はかつてビザンツ帝国(キリスト教国)であり、その後はオスマントルコ(イスラム教国)の支配下にあった。その中で、政教分離を強く打ち出し、強行に浸透させた1922年以降の現代トルコの力強さが、際立っているように映った。

最近の旅にはなく忙しい日程になったけど、「3都比較」に
意味があった、ということでよしとしよう。
それにしても、金沢から関空が一番遠く感じた…。

(日程)
9月25日22:50 関西空港→カイロ
  26日カイロ
  27日カイロ
  27日カイロ→アテネ
  28日アテネ
  29日アテネ→イスタンブール
  30日イスタンブール
10月1日イスタンブール
     23:50発
10月2日関西空港着 (→金沢)

<参考資料>(外務省HPなどから)

<colgroup span="1"><col style="width: 54pt;" span="1" width="72"></col><col style="width: 99pt; mso-width-source: userset; mso-width-alt: 4224;" span="1" width="132"></col><col style="width: 107pt; mso-width-source: userset; mso-width-alt: 4544;" span="1" width="142"></col><col style="width: 104pt; mso-width-source: userset; mso-width-alt: 4416;" span="1" width="138"></col></colgroup>
  エジプト ギリシャ トルコ
人口 7870万人 1113万人 7370万人2010)
民族 アラブ ギリシャ トルコ
言語 アラビア ギリシャ トルコ
宗教 イスラム90%、コプト7% ギリシャ正教 イスラム
面積 100km2 13km2 78576km2
GDP 1883ドル(2010) 3299ドル(2009) 7358ドル(2010)
あたりGDP 2070ドル 29241ドル 10079ドル
実質成長率 5.20% △2%(2009) 8.90%
物価上昇率 16.50% 4.23% 6.40%
失業率 8.80% 16.7%(2011/6) 11.90%
産業 農業14.6%、鉱工業17.5%、貿易金融18.4%、石油12.9%、運輸10.6% 海運観光農業軽工業 サービス74.7%、工業17.9%、農業8.4%
歴史
ローマ BC1~ BC2~ AC4~
ビザンツ 4C~ 4C~ 4C~
  7C~イスラム   1071~1243セルジューク
オスマントルコ 16C~ 15C~1821 1299成立
  19C~ムハンマド・アリ    
独立 1922 1821 1919~1922祖国解放、トルコ共和
    1952NATO加盟、1967~1974軍事政権 1952NATO加盟