ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

あけましておめでとうございます

2013-01-14 12:19:37 | Private・雑感
新年、明けましておめでとうございます。
今年は、「どこの住所に送ればいいかわからなくて遅くなっちゃったよ」という年賀状をたくさんもらいました。(年賀状は岐阜。遊び場所は千葉か東京でお願いします)

最近は、Facebookに辟易することがあって、今年はブログをもう少し書こうと思います。
Ipadminiも買っちゃったし。
昨年末は、政治にもうんざりし、「B層の研究」を読んで、政治の救いようのなさを再確認したりもして、昨日は我が家で河村たかしの減税日本の政策について、私は根底に持ってる嫌悪感が、やっぱりこの「民意」を振りかざすB層向けパフォーマンスにあること、その時点で政策がどうであれ信用できるものではないとジャッジしてしまっていることも確認してしまいました。

民意とか、世論とかいう言葉をNGワードにしたら政治家は演説できなくなるのでは?

同時に、人のことをバカにしているだけでは情けないのも事実。ああいう政治の無責任さに直面して、やる気も何も失ってしまうのは、私が悪い部分もある。
この悔しさみたいなものをバネに、今年一年頑張ろうと思います。

リンダ・グラットソン(2012)「WORK SHIFT」

2013-01-14 11:09:16 | Book

副題は「孤独と貧困から自由になる働き方の未来図2025」。
内容は、ロバート・ライシュの「勝者の代償」と、リチャード・フロリダの「クリエイティブクラス~」の類で、この2冊からの引用も多い。今後どのような労働市場になっていくか。流れに任せているとどのような職業人生になりそうで、自主的により良いものにするにはどうしたらいいか。

どのようになるか、という点では、
世界中でベビーブーム世代が高齢化すること。日本だけでなく、第二次世界大戦後のベビーブームは欧米でも起きたことなので、この世代の引退により労働不足は世界的に起こる。
ただ、高度経済成長の中で職業人生を送り、所得に価値をおいてワークワークバランスを生きてきた世代が交代することで、日本でもよくとりあげられる、社会貢献への価値とか、自己実現やワークライフバランスの考え方が一層拡大するだろう。

余暇時間が増える、という現象も起きるはず。
ITにより、一層労働時間が増えるかもしれない、という見方と反するところもありそうだが、ここで紹介されているのは「テレビからの脱却」ということ。これまで、余暇時間をテレビを見るという受動的な消費的活動に費やされてきたが、社会の多様化、価値の変化などで、違う使い方がされるようになる。
「テレビは人々の物質主義的志向と、欲求を強く助長してきた。
これが一方で、所得のために個人の資源を投資し、人と関わるための事への過小投資を招いた」という指摘は共感。

・テクノロジーの進展で、ミニ起業家が増え、存在感が高まる
・グローバル化が進んで、24時間働いている、ような状況になりかねない
という点が、やもすると「どこでも働ける」ということにつながりそうだが、クリエイティブな仕事や人脈のために、都市化は進む。
都市間競争が激しくなるために、国内の不平等に関心が払われなくなることも起きうる。

大企業や政府に対する不信感を抱く層も増える。
IT化などで、透明性の向上、ソーシャルメディアを通じた企業や政府の悪事の「拡散」、エンロンやリーマンブラザーズなど大企業の破綻、労働契約の短期化などで、この傾向が進むという。

では、どのような選択をすべきなのか。
というところは読んで見てください。

書き留めておくべきは、
大企業や政府が信用されなくなる一方で、専門家が信頼されるということ。それと自分が感じたのは、一度分散方向にあった家族のつながりが、再認識されるようになるのではないか、ということ。家族が持っていた機能の必要性が今より高まるのではないか、と。

そして、日本では今も大量に、大企業で育成されている「ジェネラリスト」の需要が低くなるだろうということ。「ジェネラリストの敵はWikipediaだ」という指摘は、その現実性を実感させる。