ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

最近観た映画「ダラス・バイヤーズクラブ」など

2014-09-15 20:38:15 | Movie

最近観た映画

「探偵はBARにいる」
「探偵はBARにいるⅡ」
「家族」(山田洋二監督)

8月の最後の週に、北海道へ家族旅行。その予習として観た。上二つは娯楽映画で、ただ楽しんだ。「家族」は、大阪万博に湧く世の中で、長崎の島から北海道の開拓村に、おじいちゃん、赤ん坊を含めた5人で電車で行くロードムービー。万博だから1970年。そんな時代にもまだ開拓で北海道に移り住む人がいたのだ、というのが衝撃だった。あと、旅の途中で、まだ6か月くらい?の赤ん坊が体調を崩して、そのまま死んでしまう。0歳児を育てる身として苦しかった。

「ブレイブ・ハート」 スコットランドの独立選挙が迫っていることをうけて、1300年代にスコットランドが独立した当時を描いた映画を。一度観ているが、3時間ある映画なのでなかなか2度目が来なかった。 当時、スコットランドの敵はスコットランド内に居た。イングランドの王におもねって、独立勢力を抑えようとするスコットランド貴族たち。今回は選挙。地を流さずに独立の土俵に乗ることはできる時代だ。

「ダラス・バイヤーズクラブ」
昨年話題になっていた映画。実話をもとにしたもの。すごく、impressiveな映画だった。新しい薬の危うさ、でも死が見える場所にある患者たちからすれば藁にもすがりたい。医者のいいなりにならず、自分の頭で考えることが命を救う場合もある。

「レナードの朝」
思いがけず医療ものが連続で。ロビン・ウィリアムズを追悼したくて、まだ見ていなかったこの映画を借りた。これも実話もので、1960年代に、通称「眠り病」の患者を30年間の眠りから覚まさせた話。ハッピーエンドでもない。とても現実的で、感動的だった。

「ビフォア・ミッドナイト」
大学生のころ、留学先で何度もDVDで見たシリーズの完結編。主人公の男女は、とにかくしゃべる、しゃべる。人間はみんな、自分が大事で、それでいいんだよな、と思います。

「GILS」
30代前半の女性4人が、仕事と恋、結婚、子育て、などに悩むストーリー。3年ほど前に、夫が見て「勉強になった」と言っていたのを思い出して。お決まりと言えばおきまりの展開が詰まっているのだけど、見てしまいますね。でもまあ、今思い出すと、やっぱりシングルマザーはしんどい。


配偶者が転勤のある仕事だといいことは何もない

2014-09-15 20:05:13 | Private・雑感

最近考えていること。

■夫が転勤のある仕事の場合、妻にとっていいことは何もない
(逆もまた然り)

夫の転勤が、おそらく来年の8月にあります。それが内示されるのは7月1週目。一緒に引っ越すことが前提の転勤は初めてなのですが、改めてそのことによる不利益を考える毎日です。
1にも2にも、私の仕事が安定しない。また面倒なことに、私は今転職したくて仕方がなく、また、第二子も考えないわけではない。でも、、来年の7月で転勤、それも名古屋か東京か、はたまた浜松か?分からない。そんな状況で、まともに職探しができるだろうか。例えばもし私が看護師とか医師だったとしても、配偶者の都合、というより、配偶者の会社のよく分からない不透明な都合で、自分まで勤め先を変えなければいけないなんて、いいことはない。
その他には、子どもの保育園。居住環境も十分に考える暇なく、また地域のつながりもできないままになる。

■日本で医者がエリートの代表になっているのは、医療保険制度のおかげではないか

昨日、医学生と法学生、ときどき医師と弁護士も入ったディスカッションのイベントに行った。そのテーマの一つで医師と弁護士のキャリアの話になり、弁護士はほんとに大変なんですね、今、、、という展開。高校生の中でも、優秀な子はみな医者になりたがるのだという。研究者でも官僚でも弁護士でもなく。
それって、医療保険がちゃんと機能していて診療費の7割はちゃんと保険者から償還され、将来的な不安はあるけどその財源も保険料と税金で手当てされていて、低所得の人もある程度受けられるようになっていて医者が恨まれる場面も少なく、また診療科を選ぶ際なども自由が保障されている制度になっているからだ、というのが大きいと思う。医者にも優れた人格や深い知識の人もいれば、そうでない人もいる。誰もがエリートとしてリスペクトすべき人間ではない。私は、人々には役割というのがあって、市民としての役割、言語聴覚士としての役割、みたいなものをどれだけ高いレベルで遂行できるか、というところにリスペクトの基準を置いている。確かに医療は特別なサービスなのだけど、だからすなわち医者が一番偉い、ということではない。なんだかひがみみたいだなあ。

■医者、弁護士などを機械的に「先生」と呼ぶ文化に馴染めない

上と同じ理由で、資格を持っている人=リスペクトとはならない。なので、だれでも彼でも先生とは呼びたくない。というか、「先生」ではないだろう。映画を見ていても、「ドクター」であって、「ティーチャー」ではない。初対面から、この不対等を強いる呼び名、仕事ではさすがに先生と言ってはいるが。。私は、自分に教育してくれた、指導してくれた人だけを先生と呼びたい。医者や弁護士は自分たちのコミュニティの中でも先生、先生と呼び合っているようだが、違和感がないのだろうか?とりあえず、結婚式に同僚をたくさん呼んであいさつさせ、やたらめったらと先生、先生と言いあうのは金輪際やめてほしい!随分前の結婚式の話(弁護士同士)なのに、意外と根を持っております。