ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

幸せなこと、デンマークのこと

2006-11-30 05:50:16 | Public
◎新出単語
smallholder : 小自作農
bribery : 贈賄
extractive : 天然資源を採取する
stiff : 固い my body (muscle) is stiff
puberty : 思春期
stubborn : 頑固な
kin : 血縁

・・・

 デンマークは今、3時くらいに夕焼け色の太陽が街を黄昏色に染める。根っからの日本人の私は、反射的に「今日の夕飯何にしよう」と考え始めてしまう。街はすっかりクリスマスの準備をしていて、チボリ公園にもニューハウンにも、クリスマスマーケットがにぎわっている。ろうそくや手袋、クリスマスツリーの飾りにクリスマスに食べるお菓子(たこ焼き型パンケーキにホットワイン。名前は忘れました)がかわいらしい露店で売っている。

 昨日は午前中に試験が終わったので、家に戻ってサンドイッチを作り、自転車を30分こいで海辺にあるらしきリトル・マーメイドを観に行ってきた。よい天気、ふらふらと散歩して向かっていると1人の日本人女性が『地球の歩き方』片手に歩いていた。2言話すと、彼女が大阪人だとわかった。久しぶりの大阪弁に気をよくしながら一緒に歩いて観に行くと、ちょこっと座ったリトルマーメイドがそこに。なぜ彼女は(こんなに小さいのに)デンマークの一番の名所的な位置取りになってしまったんだろう・・・かわいそうだなと思うほどさりげなかった。

 試験の前日、ふつふつと急激に沸いてきたフラストレーションを、大阪弁で、初対面の彼女(28歳、彼氏の短期赴任について行ってノルウェーに4ヶ月滞在し、帰国の途中にコペンに寄ったんだとか)に愚痴を吐いた。夜に他の友人に話そうと思っていたことを。

 話したいだけ話して、彼女とはそこで別れた(彼女は私のことを何だと思っただろうか・・・まあ気にしない)。夕方、中華スープを作って昨日のナスの中華炒めと一緒に食べた後、友人宅に向かった。

 偶然に会って自分勝手に例の彼女に話したときより、よっぽど効果的な友人との会話だった。とりあえず、自分と人を比べるのがすっかりアホらしくなった。人と自分を重ねることって、人生には必要な要素なのかもしれないけど、そこから出てくるやる気とか負けず嫌いって、嘘っぽいものなのかもしれない。なんというか、子供っぽい。今日はすっかり幸せだった。ありがとう。

・・・

 今年のデンマークの冬は、異常気象と呼べるくらいに温かいらしい。7月は記録的に暑く、8月は記録的に雨が多く、秋・冬は今のところ記録的に温かいらしい。昨日手に入れた新しい曲を聴きながら軽快に自転車をこぐ夕暮れ時(3時過ぎ)、そんな記録的なら大歓迎だ。

 もうすぐ12月。この月はデンマークでも忘年会シーズンなのだそうだ。たっくさんある忘年会のどれもが「こてこてのデンマーク料理」を振舞うそうで、それにはスナップスというお酒(アルコール度40%)が欠かせない。料理中からスナップスを飲み、それをビールで流すから簡単に酔っ払ってしまう。それが12月中に何度もある。

「そのせいで12月は離婚率が高いとか、飲酒運転が多いとかよく聞くのよ」

という友人の話、面白かった。12月に、ひとつちょこっとフォーマルなディナーに招待されているので楽しみにしてみよう。

 チボリも行ったし、リトルリトル・マーメイドも見た。デンマークでやらなくちゃいけないリストには、あとスケートがある。カールスバーグの工場や映画を観に行く予定もある・・・楽しみなんだけど、楽しみには終わりがある、ということを考えざるを得ない12月直前。ジャガイモやたまねぎは2キロの袋売りが通常の近くのスーパーで、毎回考える。今買って、全部使い切れるかな?・・・たぶんNO.私のルームメイトはあんまり料理は好きじゃないらしく、(それがアメリカ人の伝統なのかもしれないけど)共同消費には貢献してくれそうはないから。

今日はここまで。

日本酒と餃子と

2006-11-27 09:01:29 | Public
◎新出単語
get stiff : 凝る
density : 密度
pluralism : 労使の均衡関係
blow one's nose : 鼻をかむ
blow out : (火を)吹き消す
crappy : うんざりな感じの
hygiene : 衛生
unhygienic : 不衛生な
fry : 炒める、揚げる(deep-fry)

・・・

WHAT DO YOU THINK OF MY PARSONALITY?

と聞いてみた。

日本の友人たちが持つ印象と、コペンハーゲンでの印象はやっぱりだいぶ違うんだろうなと思ったからだ。もしそうだったとしても、私は人と長く付き合わないと個性が出せないタイプではないので、コペンで3ヶ月しか付き合ってないから、という理由だとは思わない。純粋に英語でのコミュニケーションのためにうまく言えない部分が、違う印象にさせていたりするのかな、というのと、もうひとつ、こっちでの日本とはまるで違うライフスタイル、それに合わせて(!?)私が妙に勉強に関して楽観的だったり(日本では研究に対してだけはまるで楽観的になれないのだけど)、なんとなくフラフラしている感じが、他人に対する印象を変えてたりするのかな、と思ったのである。

 そしたら頑なに回答を拒否された。フェアじゃない、みたいな理由で・・・よくわからないけど。で、FINALLY聞き出したのは、CONSIDERATE。ちょっと意外だった。でもまだよくわからない、なんでCONSIDERATEなんだろう。というか、この単語の意味をちゃんと理解してないんだろうなぁ、なので悲しくもノーコメント。


 昨夜は、日本好きの日本語を勉強している子と、日本酒と餃子でわいわいやった。餃子ってなんておいしいのだろう。ニラがなくて物足りなさはあったけど、豚肉ミンチ、白菜、しょうが、ごま油、でどうにか。餃子の皮は24枚入りで500円。びっくり高いけど、でも冷静にデンマークの物価を考えたら、そんな驚く値段でもない気がする。日本酒も同様。2人で1升瓶を半分飲んだ。

 前にブログに書いた、偶然と成り行き~の話を少ししていたら、「まず、選択肢があるってことがラッキーだよね」という話が返ってきた。選択肢があって、その中から(偶然だとしても)選んだ、という事実は、それを自己決定だと見なせなくても、選択肢もなくただ通り過ぎたということに比べれば、そのこと自体がまずラッキーだ、みたいな感じのことを、、たぶん。

 それはつまり、選択肢なんて本当は幾つも無数にあるのだけど、たいがいそれが見えない。その状況の中でなんとか選択肢としていくつか見出せる、ということが選択する際の最低条件なのであって、、、そんな感じの話だったと思う、たぶん。もし、同じ過去、同じ経路の人生があったとしても、その人の考え方次第で全く過去って違ってくるのだろう。全ては自分次第。

・・・

12月の帰国の日(このSVANEVEJを去る日)が迫ってきて、ここに住む交換留学生たちはそわそわし始めている。19日?20日?あなたは何日に帰るの?ああ寂しいわ、なんて。でもいたって現実味はない。「現実」味。。私はまだ、日本以外の場所で「現実味」を感じられるほど大人じゃないんだな、ということはこの留学での一つの感想かもしれない。

私の、私用のマウンテンバイクを手放さなければならないと思うと、とても寂しい。

単語だけ

2006-11-25 09:31:10 | Public
◎新出単語
screw you : くそったれ!
delusional : 妄想的な
suffocating : 息苦しい
day-to-day : 日々の
nuts : 正気じゃない you must be nuts to do that.
reincarnation : 輪廻
detach : 引き離す
scar : やけどの跡
grumpy : 気難しい
damn
neurotic : ノイローゼの

偶然と成り行きと自己決定

2006-11-24 01:57:27 | Public
◎新出単語

fold : (服などを)たたむ
thick ⇔ thin : 厚い ⇔ 薄い
ticklish : くすぐったがりの
fountain : 泉、噴水
just to make sure : 念のため、一応
synonym : 類語
undermine : 衰えさせる
multiple series : 倍数
wild boar : いのしし
incremental : small step
manipulate : うまく操る
apart from : ~と離れて、~だけでなく

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 人生の道筋を決める要素には、偶然と成り行きと、自己決定の三つがあると思う。今までの私の人生は、「自己決定」がかなり少なかったんじゃないか、とふと思った。へどが出そうな『深夜特急』を読みながら、何に反応したのかはわからないけど、ふとそう思ったのだ。

 そう思い始めると、私の「自己決定」は高校3年生のとき、理系から文系に転向したときのあの瞬間だけだったような気がしてくる。慶応大学、商学部、バドミントンサークルに入ったことはおおよその偶然といくらかの成り行き、もうちのゼミに入ったこともおおよそ偶然的だ。就職先を蹴っての大学院進学さえ、(うちのゼミ員として考えれば?)成り行きに近い気がする。ただ私が他の同期より少し若くて楽天的だっただけ、というような。(来年の今頃には、成り行き的なモチベーションで、素質もなく大学院に来たことを後悔しているに決まっているのだけど。)

 デンマークにいるのも、まあ成り行きの一部になるだろう。交換留学への応募は大学院進学といつの間にかセットになっていたから。ここで確認しておかなくちゃいけないのは、自分の状況がその3種のうちのどれによって決められたのかということはそこでのモチベーションにそこまで影響しない、ということ。成り行きでこの状況があるにしたって、頑張れない理由にはならないし、そこは性格や他の要素次第ということのように思う。



 『深夜特急』のテレビドラマ版を知っているだろうか?東南アジアを旅する予定の私は、深く考えもせずこの本を買って読み始めたのだけど、どこかのシーンで「これ、そういえば大沢たかおだ」とテレビバージョンを見たことがあることを思い出したのだ。97年、98年放送のものを、間違いなく私が中学3年生のときの夏休み、塾の宿題の傍ら毎日毎日その再放送をかじりついて見ていた。あれの元になっている小説が『深夜特急』だった。それを思い出したとき、「あれからいくつかの選択があって今に至るけれど、私は何か考えて重要な決定をしたことがあったかなぁ」となぜか考えてしまった。それが上記のぼんやりとした過去の回想につながるわけである。

 この小説に、なぜ「へどが出そう」になったのかと言うと、おそらく自分のふらふら加減に似ていたからだ。何か感じるところがあればいいけど、といったような無責任な期待を抱えて旅に出ては、うーんいまいち、なんて思ったりして土地を変える。デンマークから土地を変えたりはしないけど、デンマークでの生活においてプライオリティーをふらっと変えてみる。本当は(自分に対して)無責任になんてなれないはずなのだけど、まあ自分さえ良ければ、そんなことはちょろいもんだ。

 大きな自己決定がその後の決定につながりを持たせて「成り行き」を作り出しているのだとすればそれは素晴らしい一貫性とも言えるのかもしれない。私の場合はよくわからないが。


 大学1年、2年のとき、バドミントンがうまくなりたくて、負けると悔しくて泣きそうだった。あんな健全ながむしゃらには、もう戻ることは出来ないけどなんだか今ちょっと懐かしい。がむしゃらとバランス感覚はトレードオフなんだろうか。

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 下の(前に載せた「memo」にある)世界地図は、自分が行ったことのある国を赤で塗ったものだ。ロシアに行った分で随分絵的にはかっこよくなっているが、国の数的には世界の6%の国に行ったことにしかならないらしい。べつに塗りたくってやろうという思いはことさらないが、やっぱり発展国ばかりというのはバランス感覚に欠けるようでちょっと悔しい。

WAGAMAMA

2006-11-19 06:37:12 | Public
新出単語:
in concert : 一斉に、声を揃えて
run-up : 準備段階
phase-out : 段階的廃止
hot
asylum : 亡命
in a manner : ある意味では、ある程度

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WAGAMAMAの定義は、「誰かに、無理を承知で無理をさせること」だな、と思った。今日。とことんPERSONALなことに徹した一日。そのことにちょっと罪の意識を感じながらも、彼のおかげで万事解決した気分。

久々にコミックを読んだ。『天の涯まで』というポーランドの18C後半から19C初頭を舞台にした歴史物だ。取り寄せたときはまったくコミックとは予想してなかったし、久しぶりのベルバラ系の絵にとまどったりもしたが、面白く読めた。ペテルブルグ、ワルシャワ、クラコウ、ドレスデン、モスクワ。訪れたことのある土地ばかりが舞台だ。強国ロシア、プロイセン、オーストリアに囲まれて、いつも緩衝地として不安定な政情を強いられてきたポーランドの歴史は、ヨーロッパの歴史の縮図のようだった。

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誕生日の前日に、チボリ公園のクリスマス・マーケットに行った。(日本でもこれと同じコンセプトのチボリ公園が倉敷にあるらしい、なぜ倉敷!?)人形だと思っていたサンタクロースが突然しゃべり出し、「何が欲しい?」と聞かれてきた。2分くらい考えて・・・答えられなかった。こんなかわいらしいメルヘンなところで、その雰囲気を壊さないような願い事なんてなかった。本?服?時計(ねじが取れたせいで、サマータイムから時間を変更できずにいる)?・・・時間?お金?

一番望むものを言えないのは、ちょっと問題なんじゃないかと思った。生活がぼんやりしている証拠かなぁと。23歳になったことになーんにも感じなかったのもそのせいか?

今日はここまで。

無秩序なプライオリティー

2006-11-16 09:16:18 | Public
新出単語
promptly : =ASAP
remit : 権限・責任
paralyzed : ぼおっと体が動かない状態(形)
volatility : 揮発性、激高しやすいこと
beaujolais nouveau

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ロシアから無事に帰ってきております。13日の月曜日、夕方5時過ぎにストックホルムからコペンハーゲンに帰宅。翌日のプレゼンの用意をしてたらすっかり現実に戻ってしまった。もう旅行が随分前のことのよう。。

学生企画の学生ツアーみたいな旅の中で、「ツアーに参加するのはこれが最後だな」と思う場面もいくつかあったが、人間がどう動くのかなと観察するのはそれはそれで興味深いなと思うところもあった。

いくつかのトラブルの中で「これは自分の力でどうにか改善できる問題か?」と考える場面があった。・・・果たしてその「自分の力」って昔より確かなものになっているのだろうか?

ANYWAY、特にストックホルムとサンクトペテルブルグという美しい(でも双方で対照的なイメージの)街を目に出来て大変満足だった。さていつか旅行記が書けるだろうか?12月中旬のテストが終わったあと、シンガポールに経つまでの間に、旅行記たちを書き終えられないだろうか、と思っているのだけど、、わからない。

・・・

留学先での生活を一言で表すとすれば「無秩序なプライオリティー」かもしれないな、と今日ふと思った。なぜふと思ったかと言えば、また新たなプライオリティーが増えてしまったからだ。UNFORTUNATELY?でもそれってFORTUNATELY?

そろそろ自分の人生に責任を持たなくちゃいけないのに、子供みたいにその日その日で優先順位がぐちゃぐちゃじゃあダメですよね、と思いつつ、、それもあと一ヶ月だからな、と思ったり。

明日、デンマークでボジョレー・ヌーボーを探してみるつもりです。去年、誕生日をそれで祝ったのを思い出しながら。ディナーはナスのグラタンとオムライスにサラダ。
日本食を作る材料はいくつかそろったのだけど、問題はワインやその他のお酒に合わないってことなんだよね、、日本酒も焼酎がない。これが和食ディナーで人を招こうと思ったときの大きな問題点です。

出発

2006-11-04 04:50:19 | Public
書きたいことがたくさんある、記念すべき11月2日。でもあと10分で寮を出て、コペンハーゲン駅からストックホルムに向かわなくちゃ。

日本大使館で森山直太朗の声に聞きほれたこと、そこからNEXUSに行ったこと、そのあとのこと。いつか書けたらいいな。

ああ時間がない、行って来ます!

A KIND OF HOMESICK

2006-11-02 09:10:39 | Public
昨夜、12時過ぎにベッドに横になっていたとき、

「あ、11月になった」

と彼女が言って、

「日本ではもうすっかり一日が始まっている頃だ、仕事に行く準備をしてるだろうな」

と私が言った。

「アメリカではちょうどハローウィンを楽しんでる頃だわ!!」


・・・

昨夜は咳がひどくて2時間くらいゴホゴホしていた。すっかり疲れて、回復しないまま朝起きて、「あぁ11月だぁっ!」と思って窓を見た。

雪。それもみぞれと強風付き。

ひどい寒さの中、意地で自転車で大学に行った。


デンマークなんか嫌いだ。寒いだけ寒くて、澄んだ空もなければきれいな雪景色も(まだ)ない。そして、鍋(料理)がない、熱燗もない。冬に楽しもう!というものが見当たらない。

これをホームシックと呼ぶのかはわからないが、理不尽な寒さに一日中憤りを感じていた。もっともっと寒い、ストックホルムとロシアに旅立つのはあさってなのに、すっかり寒さ嫌いになってしまってどうしよう。かわいい靴下でも買おうか。
冬を楽しめる(ただ私が楽しみ方を知ってるだけかもしれないけど)日本はなんて素敵なんだ、から始まって、ほんとにちょっとホームシックになりそうだった。旅行前にやらなくちゃいけないことはたくさんあるのに。

ルームメイトとタイフードのレストランに行った。未だにお腹いっぱい。

PERFORMANCE、英語の授業でたくさん出てくるけど、今はちょっと遠ざけておきたい言葉。