ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

子どものモラハラを押さえつけると虐待になるという構図

2019-07-31 04:44:52 | Private・雑感
おととい夜の話。夫は飲み会でおらず、ワンオペで3人の子の相手をすることになっていた。4時半までに迎えに行かなければいけない長女の保育園に三女を連れて行き、公園に行きたいと言うので公園で5時半まで遊び、夫が迎えに行った次女と家で合流、夫はそこから飲み会へ出かけた。

夕飯時は順調に過ぎた。備蓄品で賞味期限が切れたばかりのアンパンマンレトルトカレーに、きゅうりの酢漬け、ミニトマト、味噌汁というメニュー。そのあとはテレビを見たり遊んだりして、そろそろシャワー浴びよう、となる。

シャワー浴びたくない、体拭くだけがいい、と長女。

冬など、子どもがお風呂に入りたくないと言う日などは体を拭くだけの日もある。夏場はあまりしない。公園まで行って遊んで、私と競争しながら走って汗だくで帰ってきたのを見ている私には、承服できなかった。「汗だくの体でシーツも汚れるわ…」と思ったのも事実だ。何と声をかけても動かない。この日は無理やり服を脱がせ、「合わせで洗わないから。シャワーで流すだけな!」とお湯をかける。そして浴室の外で軽く拭く。

この、シャワーを浴びたくないとか、「私が食べたいご飯ない!」と言ったり、私にもシャワー浴びるなと泣き叫んだり、トイレから手を洗わずにパンツも履かずに出てきたりなどというのは、子どもの限度額とはいえ、冷静に受け止めれば「モラハラ」だと思う。モラルハラスメント。子どもとの生活は、このモラハラに対し「子どもだから仕方ない」と捉えて対応できるか、に鍵がある。

この日、私がした「無理やりシャワーを浴びせる」というのは、はっきり言って虐待だと思う。5歳の子が全力で嫌がり、それを押さえつけるとなるとこちらもかなりエネルギーを使う。でも、シャワー浴びたくないのは、心の底からの願いではなく、眠くなってきて駄々こねたくなったから言ったのだと思える以上、浴室に入ってしまえば素直に浴びるかも、と思わないでもなかった。この日は徹頭徹尾、抵抗した。

そのあとは、私も反省して、まだ泣き叫ぶ長女に反論しないようにした。それも「シャワー浴びるときドア閉めないで」というもの。なので、三女を洗ったり、自分の体を洗ったりするのを、長女は、まだ少し濡れた体で浴室の前でワーワー言いながら見ていたのである。シュールな構図。シャワー後は、頑なに服を着ないという抵抗以外は、テレビなどを見て落ち着いて過ごした。

モラハラを、正面から押さえつけようとすると虐待になる。どうすればよかったのだろう、と翌朝も考えた。シャワーを浴びさせたい、というのは私の欲求であり、わがままとも言えるから、とりあえず、体を拭くだけでよかったのだろう。で、最近は天気もいいので、翌朝シーツも洗えばよかったのだろう。機嫌がよければ翌朝にシャワーに入れればよい。

事の発端は、公園に行きたがるのに付き合い、疲れたことにあって、疲れてダダこねることになったのでは。じゃあ公園に行かなければよかったのか。うーむ。そこまで突き詰めると面倒なので、今日はここまで。虐待せずに済む努力を続けよう、というのが今日の教訓。

引っ越し準備

2019-07-26 14:24:12 | Public
引っ越し準備でしていることといえば、掃除とごみ捨て(捨てるものを分類してゴミに出す)ばかり。箱に詰めるという作業自体はとても少ない、ということに気づく。この掃除がめんどくさい。
ベランダに目をやって一句。
太陽を 求めひまわり 姿勢よく
写真は長女の作品

名古屋市北区で8月入所の保活

2019-07-26 14:00:53 | Private・雑感

7月5日に夫の転勤が正式に決まり、7日に家を決めてから、本格的に保活をスタート。3回目の保活ですが、これまですべて年度途中。今回は3人分なので苦戦を覚悟して臨みました。

我が家の状況
子ども 0歳5か月、3歳半(年少)、5歳半(年長)
夫 フルタイム、 妻(私) 引っ越しにより退職、ステータスは「求職活動中」

まずはホームページで情報収集。年度途中入所は前月15日までの申し込み、とある。でも、個別の保育園情報や定員の空き状況は、保育園一覧しか出てこない。園の名前、住所、電話番号、保育時間などだけ書いてあるもの。ホームページへのリンクもなければ地図上に位置情報を落としたマップもない。土地勘のない中、ひとつひとつ地図で確認する。・・・いや、入れる可能性のあるものだけ確認すればよいのでは?と思い、区役所に恐る恐る空き状況を聞く。区内に保育園が40くらいあるので、全部聞くのは悪いかなと思い、最初は「3歳と5歳が両方空いているところと、0歳の空いているところを教えてください」と聞く。聞いてから検討するが、「5歳児は半年で小学校に行くから、0歳と3歳を一緒に入れることを優先してもいいし、というか近いところでなるべく入れて、入れない子を来年度申し込みで転園を狙えばよいのでは」と思いなおし、再度、0歳、3歳、5歳で、どれかひとつでも空いているところを全部聞く。0歳は小規模保育も使えるので、それも入れて、検討可能な園が10個くらい。

3人とも申し込み可能な園が、歩ける距離にひとつあったが、区の窓口で聞く感じでは相当難しそう。

https://blog.goo.ne.jp/mreisende21/e/b86a4f46badd705e751165033904216d

でも、ダメ元で3人一緒を第一希望にし、0歳5歳が一緒に入れるところを第2希望とした。そしたら翌週、3人は入れそうな見込み、との電話が!名古屋市は、生後6か月から入所可能という園が多く、8月の途中で6か月となる三女も、「6か月になる日から利用可能」という条件付きで、8月入所として申し込める。きびきびと動いてよかった!

三重県伊勢市と名古屋市の違いは、まず、車での送迎が一般的かどうか。名古屋市はまあまあ都会なので、車での送迎はあまりない。なので、歩いていける距離に保育園がなければいけない。結果、定員100人程度の保育園がたくさんある。そうなると、実質的にそのエリア内に住む人の中の保育需要とのマッチングになるから、空きも出やすい。逆に伊勢市のような車社会になると、通勤も車、保育園送迎も車。だから少し遠い園でも抵抗なく入所させる。定員は埋まりやすい。

何はともあれ、保育園が決まったことはありがたい。もし不都合があれば、来年4月での転園を考えればよいのだ。8月入所なんて絶望的だと決めつけていたが、運よく入所できたことを素直に喜びたい。3人の子どもをどう運ぶのか。車を使うのははばかられる距離だとしても、安全第一で適宜使っていくつもり。朝も帰りも夫と一緒にるのが理想かもしれないが・・・。いろいろ試してみよう。


i voted! 参院選2019

2019-07-23 05:01:49 | Public

参院選、選挙区(三重)は無所属の芳野氏に、比例区は立民の石川大我氏に投票した。小選挙区制の中で、自民が強すぎて野党が統一候補を出す。そのこと自体は否定しないが、そうなると私としては投票先は野党統一候補しかない。政策や実効性に多少疑問があっても、そうせざるを得ない。比例区があることで、一応、政党の政策を見比べたり、考えたりする機会が確保される。

なぜ、自民党に入れないのか。自民党が嫌いなのだ。候補で見ると、自民の吉川氏のほうが優秀な人物かもしれない、と思う。でも、心情的に自民党に入れることはできない。・・・と思っていたのだが、常にこれほど自民が嫌いだったわけではない、と気づく。たぶん、福田政権のころや、谷垣さんが総裁だった時代は嫌いではなかった。冷静に、他党と比べて、自民党のまともさを感じていたときもあった。ということは、安倍政権、安倍首相の自民党が嫌いだ、ということだ。

なぜ安倍自民党が嫌いなのか。福田さん、谷垣さんのころはOKだったのか。政策志向ももちろんあるが、話し方への嫌悪感も大きい。話している内容が入ってこない。独善的に感じてしまう。つまりは、共感できない。非寛容的に思える。

この寛容さ、多様性への志向、というのは、最近の私の中では重要な評価軸であり、今回立憲民主党はそのへんを志向する有権者をうまく取り込んでいたと思う。夫婦別姓、同性婚などの政策は、お金がかからないのだ。どんどん認めて、社会を強くしていけばよい。他方、伝統的な、お金のかかる政策(社会保障や公共事業、防衛など)は、野党の議論はへたくそすぎである。消費増税反対、でも対案はほとんど出していないも同じ。これでは、頭が悪いのかまともに考えていないのか、と思われても仕方がない。

上記の寛容さへの志向、というところで、今回はれいわ新選組に投票することも、正直迷った。ALSや重度障害を持つ人の立候補、その2人を特定枠に指名して、選挙運動をせずとも当選させるというのは、意味不明な「特定枠」という仕組みを今回導入した自民党の足元をすくったような、爽快なやり方であり、重度障害の人が当事者として国政に参加するということは、むしろ立憲民主党などほかの党がやらなくてはいけなかったことである。

では、なぜれいわ新選組に入れなかったのか。後悔しそうだと思ったから。特定枠の2人というより、山本太郎氏である。政策は「消費税廃止」「奨学金チャラ」といったもので、左派ポピュリズム的。簡単で、スカッとさせるような、それでいてやっぱり政策としては成立していないようなものを上手に訴えて煽る。今後それほど議席を伸ばさないのであれば、重要な多様性の一部であるが、もし議席が増えるようなことがあれば、一度でもこの政党の口車に乗って投票をしたことがある、と後悔してしまいそうだ。そんなこんなで、立民で、LGBT当事者の石川氏に投票した。

三重で、またも民主系が負けて、本当にがっかりである。田舎でありつつも反自民である、というところが、私にとって三重県の好きなところのひとつなのだ。なのに、素人目にも、みすみす体制を弱体化させているように思う。特に、伊賀や松阪で、現職の衆院議員の引退に伴って後継候補がいなかったり。衆院選でまともな候補を立てられなかったり。頼むよ岡田さん。


別れの言葉

2019-07-19 08:45:13 | Private・雑感
育休でもう半年も休んでいる事業所を、正式に退職することになり、利用者さんにもあいさつしようと事業所を訪れた。すでに就職してその事業所には通っていない人も、花束を手に来てくれた。その日に待ち合わせして相談室で話をした人も。三女をあやしながらだったから、という言い訳はあるが、もう少しいいこと言って去りたかった。最後まで雑談。でもまあ、顔を見るだけで、雑談できるだけで良いのだ。何かいいこと言ったからといってその人の人生に響く可能性は1%もないだろうから。



奥は、私がもらったもの。手前は、年長さんの長女が保育園でもらったもの。折り紙のチューリップの花束。当たり前だが千羽鶴なんかよりずっと素敵。

引越し日も決まったしダンボールも届いたから、いよいよ始めなければ。

夫の転勤に伴う引っ越し、保活、退職、就活がスタート

2019-07-16 09:35:45 | Private・雑感
さて整理しよう。夫の名古屋への転勤が決まったのが先週の金曜日。
5日(金)内示
6日(土)URの事務所に内覧予約、予定した講演会へ(託児付き)
7日(日)家族5人で車で名古屋へ、借り上げ社宅可能なURの4部屋を内覧、部屋を決定
    夫の実家に寄って帰宅
8日(月)名古屋市北区役所に保育園の空き状況を問い合わせる(3人分)
   私の職場に寄り、転居が決まったこと、退職の意向を伝える
9日(火)再度、区役所に問い合わせ
10日(水)三女の予防接種、私の職場の送迎会、保育園・幼稚園の見学申し込み
11日(木)夫と私と三女で車で名古屋へ、夫と保育園2園見学後、夫は新しい職場へ挨拶に
    私は幼稚園を見学後、区役所へ、そこで三女入園の難しさを説かれ、追加で小規模保育を見学、申し込みは区役所窓口でしか受け付けられないことを知る
12日(金)1週間で3度目の名古屋。私と三女のみ、電車で。小規模保育を1園見学、その後区役所で8月入園の申し込み
・・・
忙しかった。そして、おととい、昨日と海辺のバンガローでキャンプ。保育園の入園(もしくは落選)が決まって通知されるのが来週の月曜か火曜。気持ちは就活と、新しい家の家具の配置や収納へと分散している。集中して何をやるべきか。

過去の経験からも、保活、就活によって、地域のこと(交通機関や主要施設への距離感など)について急速に知識を得らるのは確かだ。それに、就職について考えないようにするのも無理/不自然なので、1日1時間くらいは時間をとってリサーチしよう。
次に、家具の配置などを決めて、処分すべきものを計画的に処分しなければ。引っ越しを機に掃除したいもの(トースターやらガスコンロやら)もあるので、一日ひとつは引っ越し業務をこなすようにしたい。まあ、たぶんうまくはいかないが。

梅雨のあいまの御座白浜

2019-07-16 09:27:12 | Private・雑感
長引く梅雨。名古屋への引っ越しが決まった先週、思い立って予約した御座白浜キャンプ場のバンガロー(キャンセルが出て予約ができたらしい)へ。曇り空は相変わらずだったが、到着日の午後と、2日目の朝方は雨は降らず、海で遊べた。到着日は思いがけず(と思うほどに伊勢は連日雨だったので)海に入って泳げたので私としては満足。



2日目の昼頃には雨が本降りに。予約していた海女小屋でサザエにアワビ、そしてアワビ天丼。これが美味しい。長女がサザエを何個も食べたのは意外だった。苦い部分の取り除き方を教わった。

御座白浜は、名残惜しい伊勢志摩の景色のひとつ。来年か再来年、三女を連れてまた来たい。海の向こうに緑が見えるのが素敵なのだ。


保活で「お母さんはランクが低い」と言われたときの気持ち

2019-07-12 09:56:18 | Private・雑感
その人はすまなそうに、でも語気を強めてこう言った。「お母さんはランクが一番低いので」。それも4回も。「フルタイムのお母さんはAなんですが、お母さんはHなので」。

名古屋市への転入が決まり、保育園は転入前から申し込めるというので、40くらいある保育園の空き状況をひとつひとつ、いやむしろ0歳と3歳と5歳の3つずつ、電話で聞いていった。通える可能性があり、申し込み可能な園を3つ見学に行った後、区役所の担当の人に手続きを聞いていたときだ。なぜこの人にディスられなくてはいけないのか?7時間勤務だが働いていたし、今は育休中だし、夫の転勤でそれを辞めなければならず、「求職中」のステータスになることは私だって本意ではない。悲しくて辛いし不安である。担当の人には事実を言ってもらう必要があるが、「〇〇さんは、点数的には入るのが一番難しい」と言ってくれればよかった。一緒に打開策を考えようという姿勢も感じられて、親切さは伝わったが、「ランクが低い」と言われ続けると人格を否定されたような気持ちになる。

そうやってメンタルがやられていたときに、「申し込みは窓口でしか受理できない」と言われると…。今日を除けば明日か、来週火曜日の2日しか申込日はなく、再度名古屋への日帰り保活を赤子と一緒にしなければいけないのだ。打ちのめされる。

うすうす、いやほとんど、保活が難航することは予想していた。夫は転勤になるだろう、私は育休明けに復帰できないだろう、退職になるだろう、八月入所で子ども3人の保育園探しは難しいだろう、私が求職中ならなおさらそうだろう、名古屋は車での送り迎えがしにくく保育園の対象も限定的になるだろう、2月生まれの三女は生後5ヶ月なので受け入れ保育園も少ないだろう、でも急がないと九月入所はさらに狭き門になるだろう…。それぞれが95%ほどの確からしさで起こると思ってはいたが、95%を5回掛けると77%にまで下がる。どこかで、残りの23%に期待するところがあった。どこかで何か条件が変れば対策も変わるから、まだ考えなくてもいいかな…。

悲観的になる暇なく、今日も名古屋とおうふします。

本「リベラル保守宣言」

2019-07-05 13:36:35 | Public

もともとは、「現代日本の思想」を読んだ後、「日本にリベラル思想が根付かなかったのはなぜか」という疑問のもとに、家にあったこの本を手に取った。その疑問の答えはないが、保守思想というものを理解するにはとても分かりやすい本だった。保守思想に基づくと、橋下徹は到底保守主義とは言えないし、原発政策は段階的な脱原発を訴えざるを得ない、などと現代トピックも題材となっている。

私の理解の範囲でまとめてみる。自民党が強い今の日本では、さまざまな事柄が「保守的」と捉えられているが、その多くは「保守」ではなく「右派的」「右翼的」なのであって保守的ではない。保守思想は、「現代の人々が享受する自由・社会の背景には、それを培ってきた先代たちの努力や試行錯誤があり、歴史や伝統を大事に、重要に考える」というもの。また、人々を単なる、均一的な「個人」と捉えることに抵抗し、それぞれの人の歴史、その人の家族の歴史など個々の背景を切り離さずに、その環境を含めて人だととらえる。だから、平等な社会を実現するために社会を「設計」しよう、個々人を平等化しよう、という左派とは相容れない。例えば、左派は、宗教団体などの持つ中間団体としての役割を否定し、直接国家とつながることを奨励する。保守では、宗教や伝統、地域というコミュニティ(=中間団体)が培ってきたものを大事にする。異なる他者同士の存在を認め、対話の中で答えを探っていくという、リベラルの思想も、保守と重なる。

地域、宗教、伝統、家族、といった異なるコミュニティは、異なる他者を代表するものとなる。それらひとつひとつは、「個々人の存在の根拠となる場所」「自分が役割を持っていると実感できる場所」(=トポス)であり、それらを認めたうえでどのように対話していくかが、保守政治の要である。・・・

本を読んで、自分が自民党を嫌う理由のひとつは、「対話能力のなさ」だと思った。多様な個人を、認めているのか認めていないのかわからない(夫婦別姓は確実に認めていない)が、安倍首相を見ていて、多様性を受け入れようと積極的であるとは思えない。そこは、政策的なところではなく、個人のコミュニケーション能力というか、相性と言ってもいいかもしれない。保守を名乗りながら、「生産性革命」などと「革命」を叫ぶ。そういう支離滅裂なところも、距離を置きたい理由である。一方で、Newsweekで冷泉彰彦が書いていたように、自民党が左派的に政策を展開しているのは事実だと思う。それは自民党の伝統的なやり方でもある。幼保無償化は、さながら73年の老人医療費無償化ではないか。
そのほか、「トポス」という概念について、自分の役割や居場所のあるコミュニティ、という解釈を得ることができて有用だった。