7月21日から24日まで、ベトナム中部の古都、フエとホイアンに行ってきました。
風流な歴史に触れ、非武装地帯では「アメリカ戦争」の悲惨さに触れ、
山々の美しい稜線に触れ、この細長い国の奥深さを知りました。
→写真はこちら
大理石の山にできた大きな洞窟に置かれた背の高い仏像を見上げた時。
この国はなんて恵まれたものを持っているんだろう、と感嘆した。
戦争さえなかったなら、と思ってしまう。
11年間最前線にいて、その後行方不明者の捜索隊に3年間従事し、作家になった
バオニンという人の『戦争の悲しみ』をいう本を携えて出かけた。
作家自身を重ねた、高校卒業後にすぐに兵士となった主人公キエンと、その恋人フォンの
たどった悲しい、辛い戦中と戦後を描いたもの。
戦中の兵士の生活、隣の人が死ぬ、自身も紙一重で死にそうになりながら生きる。
女性兵士たちは、アメリカ兵に輪姦されて殺されるケースがあまりにも多い。
最後のサイゴン入場に際しても、北ベトナム・南ベトナムともに本当に多くの人が死に、
「南ベトナムが一日でも早く降伏していれば」と思う。
40年弱前の、同じ世代のベトナム人だって、やはりジャングルの生活はつらく、
恋人が生きているかも分からない精神状況でおかしくなってしまう人もいて、
待ちに待った帰還後も幸せになれない。
目前に広がるジャングルを見ながら、兵士らが過ごした長い長い時間を思った。
中部は、ベトナムの長い歴史をふらふらっとさまようにはうってつけの場所で、
本を読む静かな場所もある。
今を生きるハノイ、ホーチミンより、ベトナムの土台部分に思いを馳せられる場所だと
思いました。
風流な歴史に触れ、非武装地帯では「アメリカ戦争」の悲惨さに触れ、
山々の美しい稜線に触れ、この細長い国の奥深さを知りました。
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大理石の山にできた大きな洞窟に置かれた背の高い仏像を見上げた時。
この国はなんて恵まれたものを持っているんだろう、と感嘆した。
戦争さえなかったなら、と思ってしまう。
11年間最前線にいて、その後行方不明者の捜索隊に3年間従事し、作家になった
バオニンという人の『戦争の悲しみ』をいう本を携えて出かけた。
作家自身を重ねた、高校卒業後にすぐに兵士となった主人公キエンと、その恋人フォンの
たどった悲しい、辛い戦中と戦後を描いたもの。
戦中の兵士の生活、隣の人が死ぬ、自身も紙一重で死にそうになりながら生きる。
女性兵士たちは、アメリカ兵に輪姦されて殺されるケースがあまりにも多い。
最後のサイゴン入場に際しても、北ベトナム・南ベトナムともに本当に多くの人が死に、
「南ベトナムが一日でも早く降伏していれば」と思う。
40年弱前の、同じ世代のベトナム人だって、やはりジャングルの生活はつらく、
恋人が生きているかも分からない精神状況でおかしくなってしまう人もいて、
待ちに待った帰還後も幸せになれない。
目前に広がるジャングルを見ながら、兵士らが過ごした長い長い時間を思った。
中部は、ベトナムの長い歴史をふらふらっとさまようにはうってつけの場所で、
本を読む静かな場所もある。
今を生きるハノイ、ホーチミンより、ベトナムの土台部分に思いを馳せられる場所だと
思いました。