ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

金融仲介業と民生委員

2010-06-19 00:03:20 | Private・雑感
勉強のためにも、投資信託でも買ってみようか、と思っていた矢先。

「新聞なんて読むところはない、うちは中日から読売に変えたけど、俺は読まへん。
 日経だって、会社にまつわることの記事はあるけど、その善し悪しを示さん。
 そんなんなんの役にも立たない。上場してつぶれるだけの新興企業も載せて、害さえあるんちゃうか」

というおじさんと最近知り合い、まあちょっと仲良くなったこともあって
「金融商品仲介業」というのを知った。その人は証券会社勤め42年。
「投資信託なんて絶対あかん、それで俺は会社を変えたんや」と
もっぱらの株式投資派。
日経の株式一覧の角にある投資信託商品の価格が軒並み下がっているのを指して、
「運用の素人がやっとんのや。一番あかんのは、客が見えへんからや」と。
私の知り合いも数人、その人とつきあいがあるのもあって、
話もしやすいし今のところ実績もあるようだし、
「俺はあんたを負けさせへん」というところがわかりやすくて、ちょっと乗り気になっている。

私以下の知識の人のために書くと、株式投資の個人担当コンサルタント兼代理人、といったところ。
株式投資以外だってやるけど、たぶんこの人の信念が株なだけ。
特定口座を作り、「この株いいよ」「これとこれが買い時だから、何株ずつ組み合わせれば」
と話しながら購入先を決定、証券会社を通して購入してもらう。
その後は、「今あなたのこの株がいくらで、いくら儲かってるけど、どうする?」
「まだ上がるから、もう少し持っていれば」「天井に来たら絶対言うから」
と進む。利益は、配当金と、売却を決めたときの売却益。だから売らなくちゃ入ってこない。

これを期に、久しぶりに通帳記入、金融資産の棚卸し。

・・・
最近、仕事で精神的に疲れていることがある。
突然だけど、民生委員制度は今後どうなるのか、と問いかけたところ、
ちょっと反響が大きい。迷惑も掛けているかも。
この県で4000人くらいて、全国でも23万人くらいいる。
こんな制度は他国であるのだろうか、と考えるけど、
研究っぽい研究はなさそう。
今日の午前中はそれで過ぎてしまった。貴重な休みの日が・・・。
ほぼボランティアだから、制度として研究しにくいんだろう。
制度にどういう意味を持たせ、財源の規模や財源調達などを考えるか、
というラディカルなとらえ方がしにくい。
「奉仕の精神」だからね。
疑問は、地域事情が構造的に変化し(高齢化や核家族化など)
奉仕の精神でやるには限界があり、人材調達も限界に達している。
対策、というより制度設計のし直しが必要では、という思いがあったから。
でも、「奉仕の精神でやってくれている」と力説されると、
そこを疑ってる自分自身が「疑う元には、自分が奉仕精神がないからか?」
と何故か自責の念が・・・そうだったとしても問題自体には何の関わりもないと思うが。

そんな日常の中で、急にぽつんと株式投資の話しなんかが頭の中にあって、
妙な感じ。悪いことをしているわけじゃないが・・・。

明日は出勤。つまらない1日になりそうなので少し憂鬱。
手元の『小説民生委員』をこれ以上読んでも、少し落ち込みそうだしなあ・・・

P F.ドラッカー(2000)『プロフェッショナルの条件』ダイヤモンド社

2010-06-14 01:30:41 | Book

 言わずと知れた経営学の大家。はじめに、にあった時代の認識に共感して手に取った。

 20世紀の最大の革命は何か。それを、肉体労働から知識労働にシフトしたことだと言う。
知識労働とはどういうことか、どのような現象を説明するのか、知識労働者として生産性を
上げるにはどうしたらいいのか、を書く。

 知識労働の「知識」とは、「高度に専門家した知識」のこと。だからゼネラリストは無知識に
等しいことになる。また、知識労働者は生産設備を携帯している。体に同居しているから、
組織への依存度が低い。組織が短命化している中で、知識労働者はいろんな形で働き続ける。

 ・・・その一方で、彼は知識を得る自分のやり方の一つに、一時に一つのことに集中して
勉強する、と言う。それって高度なゼネラリスト的なものでは、と思ったが、それは彼ならでは
なのだろうか。そのことに触れていたのが、彼が新聞記者をやっていた時代だったので、
特別印象に残った。

 自分が自分の立ち位置に不安を持っているのも、こういう時代環境からだと思う。
たまたま、今日手元に届いた東洋経済には、競争に勝ち残るために身につけるべき専門性を、
職能的専門、事業的専門、地域的専門、の3つを掛け合わせろという。
「グローバル」という言葉であおられるとき、現実感はあるのだけど、
今身を置く地域にあまりにゆったり時間が過ぎている気がして、むなしい気持ちにもなる。
とはいっても、このこと自体が努力不足の面も大きいが。

四谷怪談忠臣蔵@中日劇場

2010-06-10 22:27:17 | Private・雑感
初めて歌舞伎を見に行った。
「四谷怪談忠臣蔵」。S席が13000円、A席が10000円、その下が7000円。
A席を取って、11時の開演ぎりぎり前に着きました。
チケット予約の時に知ったけど、4時間もあるんだねえ・・・。
(休みが3回、20~30分ずつあります)

きっかけは、三重県東員町でやっている「こども歌舞伎」。
七代目松本幸四郎の出身地で、元プロの歌舞伎役者がこの10年くらい
子どもに歌舞伎を教えてた。その公演を見る機会があり、面白かったというわけです。

感想その1、次は13000円を払って一階席に行こう。
今日は二階席の一番前。それでも、役者の表情を見るのは難しかった。

感想その2。歌舞伎は、書道に似ている気がした。
声や動作の、特徴的なところをしっかり押さえ、それ以外の所をしっかり遊ぶ。
そうすると、動きがよりリズミカルになって、抽象的に、こっけいになっていく。
「変な動きに見えるけど、本質ついてる」って思わせたい、って感じ。
忠臣蔵パートの、吉良役が浅野役をいびり倒しているシーンとか、
四谷怪談パートの、お岩が毒を飲まされて顔がただれ、それを見た町人が
あわてふためくところとか、
直助がお袖に、「本当の夫婦になってくんなきゃ、お父さんの敵討ちはちょっと
やってやれねえな」といった意地悪を言うところとか。
コミカルなシーンがよく印象に残りました。

感想その3。舞台と少し遠かったからかもしれないけど、三味線がすんごいきれい。
ストーリーが頭に入っていれば、もうちょっと歌も楽しめたのになあ。
途中で、イヤホン解説を借りました(650円)が、いいのだけど、やはりちょっとうるさい。

まあ総括すると、歌舞伎とはどういうものか・・・正しくは
「歌舞伎を見るとはどういうことか」がわかったような感じです。
また見たい。でも、ミュージカルの方がまた見たい。
今調べたら、名古屋では8月に「春のめざめ」という四季の公演があるらしい。

帰りに、スーツを2着、シャツを2個、仕事で履ける靴を1足ちゃちゃっと買って帰りました。
四日市では、「これしかないの?うーん」と悩んでしまうことが多くて
時間とお金の無駄だったりするので、名古屋で買うのです。
そういう感覚、東京に勤めてる友人たちはないんじゃないかなあとふと思います。
名古屋市、栄のテレビ塔前の公園。印刷部ですっかり仕事やる気をなくしている
友人とコーヒーフロートを食べながら、夏の始まりの1日を堪能しました。
ソフトバンクの販売店に行って、「スマートフォンの定義って何ですか」と
前から思っていた疑問を質問したら、「何なんでしょうね。たぶん、パソコン画面が
携帯で見られるってことだと思います」みたいな感じで微妙だった。

覚え書き。
明日は、いい加減髪を切る。銀行に行く。
今月、ipodの4が出たら、金額などを相談の上購入を考える。
宮本常一の本についてレビューを書く。