昼の海外ニュースを見ていたら、スペインが財政赤字の
上限を定める憲法改正についてやっていた。
国会の夏休みを切り上げ、数日間で与野党間の合意に至ったようだ。
合意の内容は、(ブルームバーグより)
与党・社会労働党が26日に配布した憲法改正案によれば、同党と野党・国民党は憲法を改正して、全ての政府機関が確実に「財政安定の原則」を遵守するよう図ることで合意した。
改正案は公的債務が国内総生産(GDP)比で60%を上回らないよう求めているが、「自然災害やリセッション(景気後退)、緊急事態」が発生した場合には上限を超える可能性もあるとしている。両党は、構造的財政赤字の上限をGDP比0.4%に設定し、20年までに達成することを盛り込んだ別の法案を来年6月をめどに通過させると表明した。公的債務の上限についても20年から適用する。
構造的財政赤字とは、おそらく単年度一般会計の赤字額(公債発行額)だろう。
中央政府と地方政府を合わせて、GDP比0.4%ということらしい。
(うち中央政府分は0.26%、地方政府は0.14%)。
国債が暴落し、金利が急上昇する危機にさらされているという
だけあって、素早い動きに少し感動してしまった。
日本の政治の動きへのうんざり感が増したのと同時に。
もちろん、背景には「ドイツとフランスがユーロ圏の救済基金拡充の見返りとして」上限の宣言を求めていたことがある。
この0.4%という数字はどうなのだろう、と日本と比べてみた。
日本の名目GDPはおよそ475兆円。
一般会計の公債費は44兆円。このうち、借り換えするための
借金21兆円を引くと、23兆円。
23÷475=0.048%。
中央政府分だけで、スペインの上限水準に達してしまう。
(算入項目など推測なので、不正確かもしれないが)
最近思うことは、日本の若い人たちの中で
経済学者、財政研究者になろうという人は出てこないのでは
ないか、ということ。
ばかばかしくなるほど理論はなく、政治だけで説明されてしまう。
「なぜ日本の政治風土は異様なのか」という疑問から
政治学者は多くなったりして。
昼下がりに考えたことでした。
ちなみに、チャンネルを回すと鹿野農水大臣が立候補演説していた
けど、全く具体的な政策なし。
「震災復興やらなければ」「税と社会保障の一体改革をやらなければ」と言うけど、
どうやるのかを言わないなら誰にでも言える言葉。
言質にもならない。記事にする内容もないことでしょう。
上限を定める憲法改正についてやっていた。
国会の夏休みを切り上げ、数日間で与野党間の合意に至ったようだ。
合意の内容は、(ブルームバーグより)
与党・社会労働党が26日に配布した憲法改正案によれば、同党と野党・国民党は憲法を改正して、全ての政府機関が確実に「財政安定の原則」を遵守するよう図ることで合意した。
改正案は公的債務が国内総生産(GDP)比で60%を上回らないよう求めているが、「自然災害やリセッション(景気後退)、緊急事態」が発生した場合には上限を超える可能性もあるとしている。両党は、構造的財政赤字の上限をGDP比0.4%に設定し、20年までに達成することを盛り込んだ別の法案を来年6月をめどに通過させると表明した。公的債務の上限についても20年から適用する。
構造的財政赤字とは、おそらく単年度一般会計の赤字額(公債発行額)だろう。
中央政府と地方政府を合わせて、GDP比0.4%ということらしい。
(うち中央政府分は0.26%、地方政府は0.14%)。
国債が暴落し、金利が急上昇する危機にさらされているという
だけあって、素早い動きに少し感動してしまった。
日本の政治の動きへのうんざり感が増したのと同時に。
もちろん、背景には「ドイツとフランスがユーロ圏の救済基金拡充の見返りとして」上限の宣言を求めていたことがある。
この0.4%という数字はどうなのだろう、と日本と比べてみた。
日本の名目GDPはおよそ475兆円。
一般会計の公債費は44兆円。このうち、借り換えするための
借金21兆円を引くと、23兆円。
23÷475=0.048%。
中央政府分だけで、スペインの上限水準に達してしまう。
(算入項目など推測なので、不正確かもしれないが)
最近思うことは、日本の若い人たちの中で
経済学者、財政研究者になろうという人は出てこないのでは
ないか、ということ。
ばかばかしくなるほど理論はなく、政治だけで説明されてしまう。
「なぜ日本の政治風土は異様なのか」という疑問から
政治学者は多くなったりして。
昼下がりに考えたことでした。
ちなみに、チャンネルを回すと鹿野農水大臣が立候補演説していた
けど、全く具体的な政策なし。
「震災復興やらなければ」「税と社会保障の一体改革をやらなければ」と言うけど、
どうやるのかを言わないなら誰にでも言える言葉。
言質にもならない。記事にする内容もないことでしょう。