音楽が身近にあるからか、はたまた通所施設という仕事の内容からくるものか。最近気持ちが若返っているなと思う。若返るというか、童心に返っているというか。
今までの人生でかつてないほど、音楽を楽しんでいる。いや、かつてないというのは言い過ぎか。小中学生の頃に、競ってはやりの曲を覚えたり、高校生の頃に暇を見つけてはカラオケに行ってはしゃいだあの頃と同じくらい、音楽に触れて、心を動かしている。職場が音楽を身近に取り入れているようなところなので、お昼休みに職場のギターを練習したり、その延長で週末に父にもらったギターを触ったり。先週はピアニカを買ってしまった。娘が4歳5歳くらいになったらきっと保育園で買わされるようなので、先回りして、私が遊ばせてもらおうと。ピアニカはなんといっても小さくて軽いし、電気コードをつないだりしなくても音が出る。抜けるような大きな音が楽しい。職場に、誰もがあこがれるような音楽のスペシャリストがいて、その音へのあこがれが、若い頃にミスチルやドリカムを聞いたときのうれしさに似ていて、動かされている気もする。
通所施設にいるということも関係しているかも。前は、20歳前後の女の子を相手にした入所施設に勤めていた。親が、ほとんどいない彼女たちに、いわば親のような立場で考えたり相談にのったりすることが多かったから、実際以上に大人の振りをしていたところがある。そういう頭の使い方をしていた。
今は、むしろ逆で、利用者さんが毎日、無理なく、子どもの頃に好きだったこととか趣味とかを聞いて、それを応援するような仕事。童心に返るのを助けるような・・・。そこで思い至ったのは、「音楽の力は”童心に返る”ことができることだな」と。もちろん音楽ばかりしているわけではないのだけど。私の中では「童心に返る」スイッチを押してくれるのが音楽だった。
そんなわけで、先週は職場でお花見にも。日中に、お天気のいい日を選んで、ギターを持ってお花見に行けるなんて。そんなことは人生で初めてかもしれない。ぽかぽかの春の日を楽しみました。