本日は夕刻16時30分からのラジオNIKKEI「マーケットトレンドPLUS」にスタジオ出演だった。「両刃のFRB超タカ派的引き締め策 下げない金の背景」と題して、番組キャスターの大橋ひろ子さんと正味13分余り。百聞は一見ではなく、百読は一聞にしかずということで、末尾にSupply on demand のURLを張ることに。。
昨日、ここにも記したように、あまりに急なインフレの高騰に慌てたFRBだが、タカ派色の度合いが高まるほどに、それを実行に移した場合に、FR自体にとってもある種の自縄自縛的な状況にある状況に至っているという話。このことを指摘する人は現時点でいないが、8月ころには関心が高まっていることと思う。
いつも番組開始前に大橋さんと軽く内容を打ちあわた後は、雑談気味に市況の話をするのだが、米株は先週急反発(とくにダウ)したが、ベアマーケット・ラリーだろうということで意見は一致した。当方は5月のマージンデット(信用残)のデータはまだ出ていないが、解消があまり進まなかった4月に比べ5月はかなり減ったのではないかと話した。ちなみに3月末は7996憶ドル、4月末は7729憶ドルだった。ピークは昨年10月の9358憶ドルだった。どの分野でもよく引き合いに出されるコロナ前の水準は5451憶ドルだった。引き締めでマージンの金利水準も上昇することになる。
本日はこの時間に(日本時間の20時前後)原油の上昇が目立っているが、EUがロシア産原油の輸入を止める話し合いをしていたが、ハンガリーの反対で揉めていた。結局、90%の削減ということで手打ちということになったようだ。かろうじてEUの対面を保った形で、まずは3分の2がカットされるという。EUが支払う石油代金がロシアの戦費になっているとの批判があったが、妥協は成立。これを受けWTI原油は一時119.43まで上昇しているが、3月7日に付けた2008年以来のザラバ高値が130.50ドルで当日の引値が119.40ドルでこれが直近の高値となっている。つまりそれを抜く可能性が出てくる。ガソリンも過去最高値圏で高止まりしており、今週からはいわゆるドライブシーズン入り。インフレ圧力はなかなか下火にならない。
本日の「マーケット・トレンドPLUS」