亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

FOMC直前の株の大幅安

2018年12月18日 22時47分23秒 | 金融市場の話題
週明けのNY株の大幅続落は、個人的には意外性があった。もっとも、別に下げて不思議はないが、たいした追加材料がないにもかかわらずという点で意外性があった。

ここまで好調な米国指標の発表が続く中で、世界的な景気の減速傾向に市場の視点が移りNY株は乱高下を続けてきた。先週14日金曜日のNYダウは約500ドル安で終了したが、同日に発表された中国と欧州の経済指標の悪化を警戒してのものだった。

17日のNYダウは一時640ドル安まで見て507ドル安で終了となったが、朝方に発表されたNY連銀製造業景況指数が前月比で大きく低下(23.3 ⇒10.9)、市場予想(20.0)を大きく下回ったことで、米国内への景気減速の波及をイメージさせ株安のきっかけとなったと見られる。さらに、11月の全米住宅建設業協会(NAHB)住宅指数が、予想レンジの下限を下回る56ポイントとなったことも警戒感を高めさせた。2015年5月以来の低水準となる。このところの金利上昇もあり、米住宅市場の各種指数の悪化が目立っていたが、広がりを見せている印象。

米国大統領の度重なる利上げ牽制発言に加え、S&P500の弱気相場入りを予想するガンドラック発言など外野も騒がしくなってきた。それもこれも、イベント(FOMC)を控えてのこと。クラリダFRB副議長がいう「広範囲の経済指標を注視」の「広範囲の経済指標」には株価指数も入ると思われるが、仮にそうであれば、足元の下げはFOMCでも検討材料になりそうで。もっとも、そうしてほしいのは株価を気にするホワイトハウスだけど。


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1 コメント

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Unknown (ささやか)
2018-12-19 08:08:44
米株市場は「米中貿易戦争」と「利上げ」が嫌いみたいですね。
トランプ氏が不動産業者目線で利上げを嫌うのはわかるけど、中銀批判をするとなると「大統領の品格とはなんぞや」とブツクサです。(最近トルコ中銀の利上げに豪いなあ、と思ったので)

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