亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

FRB“タカ派的な”利下げへ

2024年12月18日 15時05分49秒 | 金市場

日本時間明朝午前4時に声明文が発表されるFOMCは、0.25%の利下げがほぼ確実視されるものの、今回はメンバーによる経済・金利予測も公表されその分布の中央値(ドット・プロット)が示される。

9月時点での25年1%利下げ、つまり年4回利下げから回数が減るとみられる。今回は利下げするものの先行きの見通しは利下げ回数減ということで、今回は「タカ派的な利下げ」ということになる。

ただし、米国経済の基調的な強さが背景との解釈で、株式市場は週明け16日までむしろ好感する動きとなっていた。

 

17日ブルームバーグ通信は社説で、今回の利下げも見送りが賢明とした。食品とエネルギーを除いたコア消費者物価指数(CPI)の上昇率が、11月まで4カ月連続で3.3%の伸びとなったことを挙げ、足踏み状態でありインフレ率が2%目標に下げる軌道を外れていないかどうか見極めるべきとしている。トランプ新政権が1カ月後にはスタートする中で会合終了後の記者会見にて関連質問も出されるだろう。パウエル議長の発言が注目される。

 

12月17日のNY金は4営業日続落した。この日から開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)にて、0.25%の利下げがほぼ確実視されているものの、市場は決定内容待ちの模様眺めの中で、発表された経済指標に反応した米長期金利とドルの動きにNY金は上下した。前日同様2660ドル台を中心にしたレンジ相場だが、17日はNY時間に入って以降売り優勢の流れとなり下方に振れることになった。NYコメックスの通常取引は前日比8.0ドル安の2662.00ドルで終了した。

17日はアジアの午前、午後と前日比プラス圏で推移。この時間に付けた2675.80ドルが高値に。ロンドン早朝から売り優勢の流れに転じ、NY早朝には2650ドルに接近。NY通常取引寄りに向け反発したものの、間もなく発表された11月米小売売上高が予想を上回る好結果となったことで、米10年債利回りが上昇するにつれて水準を切り下げた。一時2646.10ドルまで売られ、この日の安値に。終盤に買い戻され2660ドル台に戻ったものの、プラス圏への浮上ならず続落に。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« NY金は続落、大きく乱高下... | トップ | NY金2600ドル割れ、25... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金市場」カテゴリの最新記事