亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

「踊り場」あるいは「小休止」

2008年03月21日 22時54分00秒 | 金市場
イースター休暇入りのNYは休みで取引は薄く、スポット価格もあまり当てにならず。900ドル割れは回避。今回の下げで現物の引き合いが増え、昨日のシンガポールでは昨年8月以来のオンスあたり10セントのプレミアムが付いたという話があった。香港でも先週までの20セントディスカウントから昨日は20セントのプレミアムだという。この急落ではさもありなんと思う一方で、それがどの程度のものなのか?と。

あと10日余りで4月だが、インドはこれから需要期に入るタイミングだ。その動向が伝わる機会が増えるだろう。一度1000ドル超を見せられて、今は100ドル下の水準。下げの内容がファンドの集中的な手仕舞いにあるだけに、様子見を決め込むか、あるいは打診買いを入れてくるか。プレミアム発生の話は打診買いが入っていることを示すが、いずれにしても900ドル超の滞留期間が長くなればなるほど、明るさも早いうちに出てくるのではないか。

70.69まで売り込まれていたドルインデックスの週末の引けが72.69となっている。このところの急落の自律的な戻りと捉えられ、“金市場ではドルの戻りに対する狼狽売り”などという分析も「はぁ、確かにねぇ」という程度で、なんだか説得力に欠ける。18日の声明文にてインフレに前回より行数を割いたことが、利下げ政策の“終わりの兆し”を見たとか見ないとか騒がしいのだが、これも何だかなぁ・・・。これから1ヵ月で年始からの利下げ効果が顕著に表れるとも思えず、4月末のFOMCでも利下げが継続される見通しにあり、金市場を取り囲む環境にさしたる変化はない。変化があったのは、FRBがなし崩し的に自らリスクを取り始めたことだろう。金融、資本市場には安心感は広がったのは確か。すべてがイースターで小休止という感じだ。

世の中に、絶えてスギカフンのなかりせば、春のこころはのどけからまし

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3 コメント

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デリバティヴ市場の信用収縮 ()
2008-03-22 10:46:28
株式市場も為替市場も商品市場も、急騰急落が当たり前のようになり、本当におっかないですね。その根っこにあるのは、100兆円程度といわれるサブプライム問題ではなく、数京円に上る負債を抱えるといわれるデリバティヴ市場だと思います。この市場の信用収縮が急騰急落を引き起こしているのであり、最悪の場合現在の金融通貨体制の崩壊へ到りかねません。それに備えて金を保有するのは、個人にできるせめてもの自衛です。もっともこんなことを言っても、ほとんどの人には信じてもらえませんが。商品市場が売られた後、次に売られそうなのは、騰がりすぎたユーロや豪ドルのような気がするのですが、どんなものでしょう。
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Unknown (こがねむし)
2008-03-22 22:42:43
こちらでは、トマセクホールディングスが傘下の電力会社や銀行を外資に売却といったニュースを目にします。
都市開発庁URAがラッフルズプレイスなどの金融街を15年かけて2倍に、世界有数の金融ハブを目指すそうですが、これだけ狭い国ですべて政府の統制がかかる国だからこそできるのだと実感。
小回りのきかない日本はますますおいてけぼりを食いそうですね。
政府系ファンド立ち上げなんて騒いでますが、10年後はどうなっているやら
スッてしまうのがオチではないかと心配してます。
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ロイターも・・・ (いつも拝見しております)
2008-03-23 01:02:57
お疲れさまです。

似たようなこと言ってるようですね。
信用市場の雄である日本債市場において債先弱くて債現物強い動き、裁定取引全盛の頃は考えられません。
いわゆる、デリバティブ市場の変調かと・・・
WTIでもわかるとおり、今は尻尾が胴体を動かすご時勢なのである程度の振れを想定したほうがいいかも・・・

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-30947220080321?feedType=RSS&feedName=topNews
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