できれば来て欲しくなかった暴落がやってきた。これは急落ではなく、まさに暴落。しかし、トレンドを変えるか否かという意味では、「急落」だろう。以下は3月6日にここに書いた一文。
「昨日書こうとして忘れていたが、金融主導型の価格展開は自律的な値動きでも変動幅は拡大しがち。まして昨今のファンドのようにクォンツ運用となると一方通行気味となる。それで昨日、過去数年で(下げ局面で)値動きの大きかった日を当たってみたのだが、それを書き忘れたというわけ。ヘッジファンドの買い攻勢に原油も金もそしてコモディティ全般が駆け上がった2006年5月。NY金はザラバ732ドルを高値にしてその後急落したが、まさに錐揉み降下だった。1ヵ月で約180ドル下げる過程で何度もダイブを繰り返したが、その(結果的に)最終局面の2006年6月13日には前日比44.5ドル安。値位置が600ドル台そこそこの頃ゆえ下げ率で見ると前日比7.3%安。昨夜の原油や銀の値動きも大きかったが、それでも5%程度。(当時の下げを)いまの金価格に焼き直せば72ドルほどの下げに相当する。短期で駆け上がった相場の怖さでもあるが、今回はそれほどでもないということ」
・・・・と3月4日の前日比17.9ドルの下げを取り上げている。その70ドル超に相当するものがやってきた。昨夜から、今に続く金のみならず原油その他もろもろの急落は、(メディアが言うところの)FRBの利下げ(0.75%)が市場予想(1%)に届かなかった失望から、などというものではなく、一昨日ここに書いたように、信用収縮の波が押し寄せたもの。早い話が銀行からの融資返済や増し担保の強烈なプレッシャーについに音を上げたファンドが手仕舞いに向かい、売りが売りを呼ぶ状況になっているもの。これだけ下げ足が速く、しかも値幅が大きいのは、まさにそれが結果的に「クオンツ運用(コンピュータープログラム運用)」が自らの弱点を自らが突く形になったことによる。売りには売りで、それも誰よりも先に売ろうとすること、がマーケットの自壊につながっている。
この局面は、ジタバタしても始まらない、売りたいヒトビトが売り切るまで流れは止まない。そして売りたいヒトビトも好んで売りたがっているわけではないけれど、売らねばならぬ事情があり、それが「金貸しサイド」の都合に由来するということ。チト難しくなるけど、信用創造が次の信用創造をそして次の・・・というこれまでの逆回転が起きているわけだ。しかし、それが壊滅的な状況になるかというと、そこまでには至らないというのが現状のように見える。
さはさりながら、先の為替の証拠金取引もそうだが、レバレッジを効かせた買い取引をやっている人には恐怖の下げ相場には違いない。救いは“ダラダラ”よりこうした“ダイブ(dive)”のほうがアク抜けは早いと見られることだろう。
「昨日書こうとして忘れていたが、金融主導型の価格展開は自律的な値動きでも変動幅は拡大しがち。まして昨今のファンドのようにクォンツ運用となると一方通行気味となる。それで昨日、過去数年で(下げ局面で)値動きの大きかった日を当たってみたのだが、それを書き忘れたというわけ。ヘッジファンドの買い攻勢に原油も金もそしてコモディティ全般が駆け上がった2006年5月。NY金はザラバ732ドルを高値にしてその後急落したが、まさに錐揉み降下だった。1ヵ月で約180ドル下げる過程で何度もダイブを繰り返したが、その(結果的に)最終局面の2006年6月13日には前日比44.5ドル安。値位置が600ドル台そこそこの頃ゆえ下げ率で見ると前日比7.3%安。昨夜の原油や銀の値動きも大きかったが、それでも5%程度。(当時の下げを)いまの金価格に焼き直せば72ドルほどの下げに相当する。短期で駆け上がった相場の怖さでもあるが、今回はそれほどでもないということ」
・・・・と3月4日の前日比17.9ドルの下げを取り上げている。その70ドル超に相当するものがやってきた。昨夜から、今に続く金のみならず原油その他もろもろの急落は、(メディアが言うところの)FRBの利下げ(0.75%)が市場予想(1%)に届かなかった失望から、などというものではなく、一昨日ここに書いたように、信用収縮の波が押し寄せたもの。早い話が銀行からの融資返済や増し担保の強烈なプレッシャーについに音を上げたファンドが手仕舞いに向かい、売りが売りを呼ぶ状況になっているもの。これだけ下げ足が速く、しかも値幅が大きいのは、まさにそれが結果的に「クオンツ運用(コンピュータープログラム運用)」が自らの弱点を自らが突く形になったことによる。売りには売りで、それも誰よりも先に売ろうとすること、がマーケットの自壊につながっている。
この局面は、ジタバタしても始まらない、売りたいヒトビトが売り切るまで流れは止まない。そして売りたいヒトビトも好んで売りたがっているわけではないけれど、売らねばならぬ事情があり、それが「金貸しサイド」の都合に由来するということ。チト難しくなるけど、信用創造が次の信用創造をそして次の・・・というこれまでの逆回転が起きているわけだ。しかし、それが壊滅的な状況になるかというと、そこまでには至らないというのが現状のように見える。
さはさりながら、先の為替の証拠金取引もそうだが、レバレッジを効かせた買い取引をやっている人には恐怖の下げ相場には違いない。救いは“ダラダラ”よりこうした“ダイブ(dive)”のほうがアク抜けは早いと見られることだろう。
ゴールドを含む商品相場が2日連続で一本調子で下げています。異例の事態。ゴールド、原油はまだ高値ですが、投機マネーがどっと逃げているようですね。
こう乱高下が激しいと何がなんだか解らなくなりそうで、果てはアメリカが単なるリセッションなのか、スタッグフレーションか、それとも新しいデフレに向かうのか・・?
豊○先生が先月のセミナーで、「上下200ドルくらいの変動は年内に2、3度あるかも」と言ってられましたが、まさかほんとにあるとは思いませんでした。しかもこんなに早く…
って、人の話ばかり気になる小心者ですが、今回は改めて先生のこのブログに敬服しました。
これからはプリントして何度も読み返すようにします。
トレンドに逆らった取引は危険極まりないので一晩で10%超の調整は黄信号と見るべきだと思っています。今までの事態は好循環が雪崩を起こしたように連鎖していたので、あたかもそれが当たり前のように感じていました。しかし、実際のところレバレッジ市場は膨張に膨張を繰り返し、最終的にラストリゾートである商品市場に多量になだれ込み、そして崩れようとしています。NY株市場は小康状態を保っていますが、年初から昨年の各国年金運用損が新聞などで取り上げられています。つまり、今まで商品市況を引っ張ってきた主力エンジンが今後の金融市場の動向次第では出力を落としかねません。松○氏の請け売りですが、松○氏曰くは、さらに生保も買ったとか・・・さらに気になるのは、日本債先物市場の天井感です。値が飛ぶ事態がここ数日続いているようで、らいぼーも高止まり傾向です。ここはいったん引く阿呆もありかなと感じています。現物は今夜がイースターなので今日の当限の戻りをみて週明けにでも処分売りしようかなと思ってます。
老様のご忠告がいつまでも心に残った。先日k先生から一般的に考えて、とのアドバイスも考えた。結果、現物が倍がえしの水準になった機会を捉え、投資資金を回収してました。
利益確定ではありません。
投資資金をいったん回収して、心新たに、1から出直す気持ちでした。
1000ドルの目標達成したら、6000円目指してコツコツ頑張りましょう、と思ってました。
私はお金持ちではないので、とりあえず地金を一部売却しましたけど、もっとお金持ちだったら多分黙って現物暖めていたと思います。
今本当に厳しい経済状況なのではないでしょうか?