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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

NY金 年末に向け高値追い

2022年12月19日 19時48分36秒 | 金市場

さて先週末のNY金は前日比12.40ドル高の1800.20ドルで終了した。ここで前日15日の30.90ドル安、1787.80ドルで引けを「金市場からの資金逃避の売りでなく、cash-out 、資金捻出の対象になったということだろう。押し目がどの程度入るか注目としたが、変わりなし」と書いたが、そのような顛(てん)末になった。

心理的な節目1800ドル超を維持するとともに、テクニカル上の重要ポイントとなる200日移動平均線(12月16日時点で1796.77ドル)を上回って終了した。ただし、週足では10.50ドル、0.58%安と反落となった。1800ドルを少し超えたところで横ばいということに。

200日移動平均線については、12月1日に約6カ月ぶりに上回った後に、上下しながらもこのラインを超えた状態を維持している。200日線自体は、現時点で下げトレンドが続いているので、早晩100日線とのゴールデン・クロスということになるだろう。

 

12月5日に「相場が質的変化したことを感じさせる」として、タイトルを「相場付きの変化を感じさせたNY金」としたが、先週16日の相場展開は、まさにそのことを証明することになった。 今朝は、東証アローズから放送のストック・ボイスに10時45分から58分まで電話出演だった。事前に来年の見通しをと連絡が来ており、早朝に資料を作り送付し、その内容で語った。先週末のラジオNIKKEIと重なる内容だが、夕刻にYouTubeを確認したら、以前のように自由に観られなくなっていた。まぁ、話した内容はもちろん覚えているので問題はないが。

で、16日の相場だが、この日は自分が知る範囲ではFRBの3名の高官(SF連銀デイリー、NY連銀ウィリアムズ、クルーブランド連銀メスターの3総裁)の金融引き締めに関するタカ派発言が伝えられた。株価が3営業日続落する中で、前日とは異なりNY金は上昇となった。逃避資金の矛先が金市場に向けられており換金売りは早くも一巡、金市場の地合いの変化を感じさせることになった。

FRB高官がタカ派の論調で語れば語るほど市場は“引き締め過ぎ”、いわゆる“オーバーキル”を警戒し、すくんでしまい、長期金利は下がりゴールドは買われる。

流れはすっかり変わっている。 ゴールドは年末に向け高値追い。。

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