亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

26日ロンドン時間の金急落。シルバーも同じだった。

2017年06月27日 20時22分14秒 | 金市場

日本時間の先日夕刻5時に起きた金の急落。ロンドンの午前9時(NY時間の午前4時)に先物市場にて取引の薄いところに185万オンス(約56トン)の大口売りが出たことが背景で、市場ではおそらく誤発注であろうというのがコンセンサス。ただし、シルバーでも同じことが起きており、5500ロット(1ロット=5000オンス)、約855トンの売りが出され、金の下げが1.4%のところシルバーは2.6%の棒下げ状態となった。

もっとも、金よりシルバーの値動きの荒いのは、いつものこと。また、連動しやすいのも確かではある。急落したシルバーは、金と同じように反発は見たものの前日比マイナスで取引を終了した。

単純な誤発注と決め付けられない可能性もある。その場合は、売り崩しということだが、だからといって、そう影響のある規模ではないのだが。昨日は、この騒動の中で前週末は残高を減らしたETF(SPDR)が残高を増やしたのが目を引いた。

夕刻金が売られた際は、日本時間の午後2時過ぎにシドニーで講演したサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が、先々週のFOMC後のイエレン議長よりタカ派的な発言をしており、その内容を受けたロボットの大量売りかと思ったのだが、少々ラグがあり、関係ないかと思い直した次第。

本日は、イエレン議長をはじめ複数の連銀総裁の発言が予定されている。後は、コンファレンスボード消費者信頼感指数の発表。米国景気は消費者のコンフィデンスで維持されている部分が大きいく、こうしたソフト・データの強さがハードデータの減速をカバーし、株式市場も事なきを得ているという印象。




先週末土曜日の午後は、東京よみうり大手町ホールにて年に1度のゴールドの祭典「Tokyo Gold Festival 2017」の第4部に登場。いつもの大橋ひろこさんの司会で、前WGCの森田隆大さんとのセッションでした。森田さんとは、こうした形でご一緒したのは初めてでした。










次の日曜日7月2日は、大阪にてグルフの湯原信光プロとの異色のセッションです。関西方面で関心のある方は、ご参加ください。




http://goldfes.jp/2017/spinoff_vol1/

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