為替市場の関係者などで今年も昨年と同じくゴルディロックス(適温)相場が続くんだとしていた人を見かけたが、早くもというか、にわかに波乱含みになってきた。
相場を考える際に、いつも高校時代に数学で習った“力の大きさと方向を表す”ベクトルの矢印を念頭に置いている。
一昨年そして昨年と米国景気の(独り勝ち的な)良さで、来年は米FRBが利上げを加速する。だから金利差拡大からドル円はドル高円安、金は売られる・・・という解説がされていて、まぁ、確かに「追加利上げベクトル」は大きい、目を奪われるだろう。しかし、「米政治リスク」とか「反応しないインフレ」とか「地政学要因」、「中国リスク」などなど、それぞれが単独では見劣りはするが、合わさると本流の見通しとなっているベクトルに優る力となり、相場の流れを逆行させる展開もあるのではないか・・と思っており、そうした見方に基づく見通しを語ったり書いたりしてきた。
時に大勢的な見方とは逆の動きが出るのも、そもそも見落としがちな細かな要素が重なり・・・否、重なった上で相互に共鳴共振して、想定とは異なる値動きにつながった結果と捉えている。しかし、見極めは難しい。だから投資理論では、新たな動きが起きた際にはモメンタムを重視し、トレンドとなるか否かを見るのだろう。
いずれにしてもトランプ政権が中間選挙を意識して公約の実現に本格的に動き出した途端に、ここまでの相場展開が想定していたものと異なることが、いろいろ実体経済との齟齬(そご)、かみ合わせの悪さとして意識され市場が荒れ始めているように見える。これとて、いくつかある想定の範囲内の流れであり、かといって、にわかに起きている流れが未だ本流とは限らないところが、相場の面白いところでもある。
目先の動きはともかく、中長期的な金の上昇は続く。
相場を考える際に、いつも高校時代に数学で習った“力の大きさと方向を表す”ベクトルの矢印を念頭に置いている。
一昨年そして昨年と米国景気の(独り勝ち的な)良さで、来年は米FRBが利上げを加速する。だから金利差拡大からドル円はドル高円安、金は売られる・・・という解説がされていて、まぁ、確かに「追加利上げベクトル」は大きい、目を奪われるだろう。しかし、「米政治リスク」とか「反応しないインフレ」とか「地政学要因」、「中国リスク」などなど、それぞれが単独では見劣りはするが、合わさると本流の見通しとなっているベクトルに優る力となり、相場の流れを逆行させる展開もあるのではないか・・と思っており、そうした見方に基づく見通しを語ったり書いたりしてきた。
時に大勢的な見方とは逆の動きが出るのも、そもそも見落としがちな細かな要素が重なり・・・否、重なった上で相互に共鳴共振して、想定とは異なる値動きにつながった結果と捉えている。しかし、見極めは難しい。だから投資理論では、新たな動きが起きた際にはモメンタムを重視し、トレンドとなるか否かを見るのだろう。
いずれにしてもトランプ政権が中間選挙を意識して公約の実現に本格的に動き出した途端に、ここまでの相場展開が想定していたものと異なることが、いろいろ実体経済との齟齬(そご)、かみ合わせの悪さとして意識され市場が荒れ始めているように見える。これとて、いくつかある想定の範囲内の流れであり、かといって、にわかに起きている流れが未だ本流とは限らないところが、相場の面白いところでもある。
目先の動きはともかく、中長期的な金の上昇は続く。