亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

7-9米GDP速報でドル円急落

2006年10月28日 13時08分19秒 | 金融市場の話題
7-9月期の米GDP速報値が+1.6%と事前予想の+2.2%下回ったということでニュースになっている。朝日新聞など一般紙も米国景気の減速をテーマに特集を組んでシリーズものの記事を掲載し始めている。早い話が準備していたわけで、このところの住宅市場の落ち込みから「減速」は想定内の話であって、問題はこれから住宅価格の下落がどの程度で収まるのか、またその波及効果はどの程度のものになるのか?という部分。今回の結果を見る限りでは、個人消費の健闘が目立つ。ガソリン下落効果もあるしね。クリスマス商戦が始まる来月下旬辺りから、ザワザワし始めるんじゃないだろうか。その頃に株高が持続していれば、そこそこペースは維持できそう。もともと、さらに減速していても不思議はないわけで。なぜなら、今までが良すぎたから。

この結果で株も少し売られたが、ドル円の下げが急だった。NYの夕刻17時ころの数値は117.6円程度だが、その後更に売り込まれ瞬間で117円割れを見た様子。久々の変動幅(ボラ)。それで発表されたCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)の円のポジションをチェックしたら、24日(火)時点で過去最大の円売りポジションがまた膨らんでいた。前週からなんとさらにグロスで約2700億円増え、金額換算のネットで約1兆7千億円のショート(売り建て)。それだけ偏っていたので、この程度の揺り戻しは当然というべきだろう。円が外に出て行って他国の住宅ローンにまでなっているという環境ではあるけどね。データが掲載できるか、やってみましょう。赤字と括弧の表記は当方で手を入れたもの。慣れない人には、この数字の羅列は、何のこっちゃ?ということかも。これもブログならでは、ということで了承していただきましょ。NYの金価格は600ドル台回復。

JAPANESE YEN - CHICAGO MERCANTILE EXCHANGE Code-097741
FUTURES ONLY POSITIONS AS OF 10/24/06 |
--------------------------------------------------------------| NONREPORTABLE
NON-COMMERCIAL | COMMERCIAL | TOTAL | POSITIONS
--------------------------|-----------------|-----------------|-----------------
LONG | SHORT |SPREADS | LONG | SHORT | LONG | SHORT | LONG | SHORT
--------------------------------------------------------------------------------
(CONTRACTS OF 12,500,000 JAPANESE YEN) OPEN INTEREST: 282,998
COMMITMENTS
50,401 187,691 1,038 195,865 57,498 247,304 246,227 35,694 36,771
(-137290枚 ネット・ショート)
CHANGES FROM 10/17/06 (CHANGE IN OPEN INTEREST: 21,423)
-2,772 21,940 627 21,966 -929 19,821 21,638 1,602 -215

PERCENT OF OPEN INTEREST FOR EACH CATEGORY OF TRADERS
17.8 66.3 0.4 69.2 20.3 87.4 87.0 12.6 13.0

NUMBER OF TRADERS IN EACH CATEGORY (TOTAL TRADERS: 133)
32 61 5 30 19 65 82



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