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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

期末のFOMCですね

2005年06月30日 14時14分53秒 | 金融市場の話題
さて四半期末である。たしか昨年もそうだったが、そこにFOMCが重なった。FOMCについては0.25%の誘導金利の引き上げと、声明文の文言に大きな変化はない・・・がコンセンサス。非ユーロ圏のスウェーデンの利下げ以来ECB(欧州中銀)の利下げ近しとの見方が増え、金利差を材料にしたドル買いが目立っているとされる。ただそれも期末のドレッシングかもしれず、鵜呑みにするのもどうかな。昨年から話題の米企業の海外資産の本国回帰についての課税低減措置いわゆる「雇用促進法(別名本国送金法)」が実行段階に入り為替レートに反映されているとの見方もあるが、後付けのような気がする。ただ資金の本国回帰(レパトリエーション)はありそうだ。それにしてもトレンドが変わったとの判断はできないのではないか。
金利といえば引き締めても下がらない長期金利の影響は、もちろん住宅ローン金利に反映されるが、ちょうど1年前の30年もの固定金利(米住宅ローンの主流・・・ところが最近は目先の負担が軽い変動型が人気)が6.3%で足元では平均5.66%。歴史的低金利が住宅ブームを「K点」超えまで飛ばせている原動力だが、背景説明はいろいろあれ、やはり金余りにつきる。金余りを起こし資産価格を上げることで景気の底割れを回避したものの、その手仕舞い局面で予想外のことが起きてしまい(conundrum)、さてどうしたものか?と。日本の例をそのまま当てはめるのは難があるがBubble & Burstは程度の差はあれ市場経済の定め。今年前半の国際政治の屈折点が先のフランスの国民投票ならば、金融経済上のそれは次回8月9日のFOMCなのかもしれない。
海外金市場は粘り越しで強いのだが、こちらも期末の動きが影を落としていそうだ。思い出したが、2月に答えたアンケートで6月末のドル建て価格の予想というのがあった。たしか「450ドル近辺」とした。先週はザラバで445ドル台止まりだった。ならば今晩急騰するのか?ははは。
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