米国とメキシコが2国間で貿易協定で合意したことから、市場では一気にリスクオン・センチメントが広がることになった。メキシコがNAFTA(北米自由貿易協定)の枠組みにこだわりカナダを含む合意を求めるも、多国間協定を嫌うトランプ大統領は、米メキシコ貿易協定と呼ぶことにする、NAFTAの名称は廃止と早々に発言。この後に続く(関係が悪化している)カナダに対してプレッシャーを掛けた。
株式市場はこれを好感。S&P500種、ナスダック総合株指数はともに先週末から連続して過去最高値を更新して取引を終了。NYダウ30種も2月以降初めて節目の2万6000ドル台を回復して終了。本日もいずれもプラス圏で推移中。
市場が好感したのは、ひとえに貿易戦争のリスクが後退するという点にある。ここでのポイントは、このニュースにドルがほぼ全面安となったこと(除くトルコリラなど)。
従来であれば、リスクオフでドルが売られ、オンで買われる動きとは逆の展開になっているのは、6月以降の米中貿易戦争激化やトルコ危機の中で、比較優位に立つ「米国独り勝ち」の下、「ドル買い」にポジションが傾いていたことによる。それが、逆バージョンで巻き戻され、ドル売りとなっている。「ドル買い」ポジションの積み増しは、この3ヵ月間の金売りの背景でもあるが、このポジションが売り戻され、金市場ではショート(売り建て)が買い戻され上昇という展開。つまり、ここまでの
ディールのUn-Wind(巻き戻し)が起きている。
一方、ドル円相場がリスクオンということで円高に向かいにくいことから、国内円建て金価格は、ドル建て価格の上昇をそのまま反映することになる。
株式市場はこれを好感。S&P500種、ナスダック総合株指数はともに先週末から連続して過去最高値を更新して取引を終了。NYダウ30種も2月以降初めて節目の2万6000ドル台を回復して終了。本日もいずれもプラス圏で推移中。
市場が好感したのは、ひとえに貿易戦争のリスクが後退するという点にある。ここでのポイントは、このニュースにドルがほぼ全面安となったこと(除くトルコリラなど)。
従来であれば、リスクオフでドルが売られ、オンで買われる動きとは逆の展開になっているのは、6月以降の米中貿易戦争激化やトルコ危機の中で、比較優位に立つ「米国独り勝ち」の下、「ドル買い」にポジションが傾いていたことによる。それが、逆バージョンで巻き戻され、ドル売りとなっている。「ドル買い」ポジションの積み増しは、この3ヵ月間の金売りの背景でもあるが、このポジションが売り戻され、金市場ではショート(売り建て)が買い戻され上昇という展開。つまり、ここまでの
ディールのUn-Wind(巻き戻し)が起きている。
一方、ドル円相場がリスクオンということで円高に向かいにくいことから、国内円建て金価格は、ドル建て価格の上昇をそのまま反映することになる。