亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

新興国中央銀行は再び売りに転落??

2012年10月26日 23時46分27秒 | 金市場
“Central Banks Turn Net Sellers of Gold”今朝見出しを見たときに、はぁ!!??という感じだった。そうなのか?・・・・・・と。このところ「買い」で金市場の材料となっている新興国中央銀行だが、この見出しは早くもネットで売り手になっているというものだった。

媒体は、米ウォール・ストリート・ジャーナルWeb版。記事によるとIMFが発表したデータによるとここまでのところ9月にロシア、ベラルーシ、カザフスタンの3ヵ国合わせて12万9000オンス(約4トン)ほどの売りを出したとされる。一方で買いのほうはブラジルとウクライナで合わせて6万6000トン(約2トン)となったと。それらを差し引くと、売り越しになっていると。さらに9月はチェコやメキシコなども量は少ないながら売却が見られると。8月にはベネズエラが12万オンス(約3.7トン)の売却を行ったことも明らかになっている。

さて、それでは(各国中央銀行など)公的部門は、売り手に回るのだろうか。実は、こうした結論は時期尚早といえるのだ。というのもIMFへの金の取得や売却などの届け出は、時間の制限を設けておらず、したがって半年や1年など経過してから明らかになる例もある。つまり、現時点で大勢的に売り越しに転じているという判断は、事実ではあるが全体の一切片を見ての判断に過ぎないことになる。


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