FOMC(連邦公開市場委員会)は、予想通りの結果となった。経済は成長しているが、そのペースは緩やかで雇用の満足のいく改善にはつながらず失業率は高止まりしているとし、9月に決めた量的緩和策の継続方針を表明。ユーロ圏を中心とする外部リスクを指摘し、「家計支出の伸びは若干加速したが、企業設備投資の拡大ペースは減速した」とした。このところの米国での個人部門と企業部門の2極分化も関心の対象となっているわけだ。
政策の中身に関しては一切変更なし。といっても、この段階での変更は元より考えにくい。声明文は時間外となる電子取引の時間帯に発表されたが、発表後1分間で1702ドル台から1709ドルに急騰、そして2分後には1698.70ドルまで急落という目まぐるしい展開になった。おそらく取引の薄いところに少しまとまったファンドのプログラム売買が出されたものと思われる。
総じてQE3の長期継続が確認されたことは、金にとってはプラスの材料であるのは言うまでもないだろう。過去1ヵ月は米国関連に改善を示す指標が目立っており、QE3の予定より早めの終了すら話題に上っていたが、その判断自体が言うまでもなく時期尚早ということを今回の声明文は確認したといえるからだ。さらには、一時1700ドル割れを見たが、その水準からは自律的な反発を見た。本日のアジアの時間帯からロンドン、NYと買い先行で推移したが、現時点で下値確認とは言えないものの、目先の達成感は出てくるのではないか。
勿論、わずかですが・・・・
でも出来高も少ないので、思わぬ手間でした。
さあ損するぞ(笑)。