亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

FRB・・・・意図していなかった延長戦入り

2019年02月19日 22時37分37秒 | 金市場
先週末は、広島、大阪、京都そして和歌山にまわって本日午後、東京戻り。和歌山は雨だったが、羽田に着いたときは降っていなかったので低気圧を追い越したか???大阪、京都では最近の金融環境について思うところを語り、特に大阪では金市場にフォーカスした。もともとそれが、テーマのセミナーだし。書き言葉では伝わらぬ、派生的な事柄とかその相互性による相場への影響とか、もろもろ伝えられるのがセミナーとか講演会とかではないかと思っております。うまく伝わったか否かは、こちらではわかりませぬが。ちなみに和歌山はプライベート。

先週末の動きを見ても、NY株の戻りが短時間で想定を超えたスピードで進んでいる。この分だと全値戻りもありという指摘は、もともと経験則にのっとり、半値戻しを達成したところから指摘されていた。足元の勢いを見ていると、それもありや、と思ってしまうだろう。別にあったから、どうなるでもないが。そもそも、株高による企業版資産効果がヒビ割れそうになり、放置すると景気後退からデフレ化を恐れたFRBが、方針を急展開させて延命策を講じているのが足元の姿と思う。ポイントは、利上げの打ち止めではなく、あくまで量的引締め(QT)を止めること。先週は、具体的に年内に止めようとブレイナード理事(女性)が発言したところから、株価の上げが加速したと思っている。米中交渉への楽観よりも、こっちの方が株を上げる材料になったと思う。しかし、これは両刃でバブルを作ってしまうのだろう。

週末のセミナーにて、この点を強調したが、役目を終えた中央銀行が再びマウンドに引き戻されて、延長戦に入っているのが現在の姿と思う。本来はバトンを渡そうとした政治(≒財政)が機能不全で渡せなかったのが、今後の不幸の始まりということか。ユーロ安(ドル指数高止まり)にもかかわらず金が買われ始めているのは、当然だろう・・・と。


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