米国での企業の四半期決算の発表も終盤。ここまで発表したS&P500種の構成企業の約80%で利益がアナリスト予想を上回ったとされる。ただし 売上高が市場予想を上回ったのは約60%とのこと。
利益が一株当たりなのか、全体でのことなのかという問題はあるが、売り上げが変わってないにもかかわらず一株当たりの利益は上昇というのは、最近見られる傾向で、背景にあるのは自社株買い。余剰資金で自社株を買取り、バラン . . . 本文を読む
10月のFOMC(予想よりタカ派的内容)直後に手掛かり材料難に陥りかけていたNY株。間髪を入れずに発表された日銀による大型追加緩和の発表には、GPIFの資産組み換えの記者会見まで付いて、まさに“ハロウィーン・サプライズ”となった。
NY株にとっては、まさにブースター(Booster)。いい屈折点を提供されたようなもの。NY株式市場は業績発表も予想以上に良かったこともあり年末に向け、楽観論が渦巻く . . . 本文を読む
先週ここで紹介したラジオNikkei「マーケット・トレンド」。
このところの金価格の下げについてと、どこまで下げそうなのかという点に焦点を絞った内容を考えていた。ただし、これから話題として盛り上がりそうということで番外編の話題として「11月30日に金をめぐるスイスでの国民投票」というものを加えておりました。
いつも番組開始前に20分ほどする打ち合わせに際し、日本ではあまり知られていないのでこの . . . 本文を読む
想定内の結果で市場の材料になるような内容はなかったとも言えますが、ドラギECB総裁の発言に大きな反応は見られなかった。
金市場でいえば、イベント疲れという感じ。
本日は、ラジオNikkei「マーケット・トレンド」 17時30分からの生放送です。これより虎ノ門のスタジオに向かいます。
来週月曜日11月10日発売の毎日新聞社「週刊エコノミスト」の特集「世界低成長の異常」の中の金市場について寄稿して . . . 本文を読む
共和党圧勝の中でドル高に拍車が掛り、金市場を筆頭にいろいろ波紋が広がりました。
上院を共和が制したことは単なる「ねじれ議会」の終わりというだけでなく、金融市場にも影響が及ぶ可能性がありそうだ。年明け1月から上院の「銀行委員会」は共和主導の運営になり、ここはFRBを監督するところでもある。もとより共和党保守派は量的緩和策に突き進む当時のバーナンキ議長を即刻解任せよとまで言っていたほどの超緩和策に反 . . . 本文を読む
これほど直前まで盛り上がりに欠ける中間選挙はなかったのではないかという感じだったが、大方の予想通り共和党の勝利で終わることになった。
ねじれ議会の解消となるが、来年早々に到来する連邦債務上限問題をどうするか。対立路線は国民に人気がないのは昨年わかっており、強硬派のポールライアン下院予算委員長も軟化という経緯も見られた。今回、まだ詳しく見ていないが共和党内の保守派(ティーパーティ)がどれだけ議席 . . . 本文を読む
投資の世界で「イベント・ドリブン」というと合併や買収、新商品開発などの企業の流れを変えるイベントを材料にポジションを取るファンドの運手法をさす。企業ではなく国家や中銀の政策を捉えて、これを材料に稼ぐファンドはグローバル・マクロ型と呼ばれる。今回のFOMC明けから間髪を入れずに発表された日銀の追加緩和、さらにPGIFの組み替え正式発表という一連の流れを背景に起きた、金融市場の動きは、このイベント . . . 本文を読む