想定内の結果で市場の材料になるような内容はなかったとも言えますが、ドラギECB総裁の発言に大きな反応は見られなかった。
金市場でいえば、イベント疲れという感じ。
本日は、ラジオNikkei「マーケット・トレンド」 17時30分からの生放送です。これより虎ノ門のスタジオに向かいます。
来週月曜日11月10日発売の毎日新聞社「週刊エコノミスト」の特集「世界低成長の異常」の中の金市場について寄稿しております。
「米雇用統計を前に動き乏しく続落」
11月6日のNY市場の金価格は、約4年半ぶりの安値水準となる1140ドル台での推移となった。この日は欧州中銀(ECB)の政策理事会が注目材料だった。後述のように終了後の記者会見にてドラギ総裁が必要ならば量的緩和策(「非標準的な措置」と表現)を講じることで合意済みとしたことから、それを受けユーロ安・ドル高の流れが強まる局面も見られた。
しかし、金価格に大きな反応は見られなかった。金市場も先月下旬の連邦公開市場委員会(FOMC)からBOJ(日銀)のサプライズ追加緩和に米中間選挙で共和党圧勝などイベント続きの中でそれぞれに大きく反応、さすがに“疲れ”が見られるような状況となっている。反発力も弱く弾力性に欠けるような展開で、この日も1150ドルは超えられずじまい。ありていに表現するならば、今夜の米雇用統計を前に様子見ということになる。
結局、NYコメックスの通常取引は前日比3.10ドル安の1142.60ドルで終了。また、じわりと終値ベースでの年初来安値を更新した。ドル円相場が乱高下の中で一時115円を突破したことから、国内価格に大きな変化は見られずドル建てほどには下げの印象はない。6日は、プラチナが終値ベースで今年初めて1200ドル割れまで下げている。1ヵ月前の10月6日に取引時間中に1200ドル割れを見たが、その時は終り値では買い戻され1200ドル超の水準を維持していた。
前日に内部の不協和音が一部で報じられたECB政策理事会だったが、記者会見でドラギ総裁は、政策当局者らは全員、追加策を講じることに“原則的に”賛成していると強調した。その意味するところは個別の反対意見はあれ、うまくまとめ運営されているということ。そうでなければ中央銀行の信認の問題に転じてしまうことになる。
同総裁は、必要あらば追加緩和でECBの資産規模(バランスシート)をユーロが危機状態にあった2012年3月時点の規模まで膨らませる可能性を示したが、その際の水準は3兆ユーロ(約430兆円)とされる。現時点はその水準からは1兆ユーロ(約140兆円)ほど減っていることから、これだけの規模の資金供給の可能性を示唆したと言える。来月12月の政策理事会は経済見通しなどが公表されることから、そこで検討ということになると見られる。今回のEB理事会は、BOJばりのサプライズはなかったことになる。
本日の米10月の雇用統計の市場予想は失業率が変わらずの5.9%、(非農業部門)就業者数は前月比23万1000人の増加となっている。前回はそれぞれ5.9%、28万8000人だった。6日に発表された前週までの失業保険の新規申請件数は前週比1万件減の27万8000件となっていた。このところ好調のメドとされる30万件割れが続いており、米雇用市場は改善傾向が続いていると見られる。(亀井幸一郎 2014年11月7日記)
金市場でいえば、イベント疲れという感じ。
本日は、ラジオNikkei「マーケット・トレンド」 17時30分からの生放送です。これより虎ノ門のスタジオに向かいます。
来週月曜日11月10日発売の毎日新聞社「週刊エコノミスト」の特集「世界低成長の異常」の中の金市場について寄稿しております。
「米雇用統計を前に動き乏しく続落」
11月6日のNY市場の金価格は、約4年半ぶりの安値水準となる1140ドル台での推移となった。この日は欧州中銀(ECB)の政策理事会が注目材料だった。後述のように終了後の記者会見にてドラギ総裁が必要ならば量的緩和策(「非標準的な措置」と表現)を講じることで合意済みとしたことから、それを受けユーロ安・ドル高の流れが強まる局面も見られた。
しかし、金価格に大きな反応は見られなかった。金市場も先月下旬の連邦公開市場委員会(FOMC)からBOJ(日銀)のサプライズ追加緩和に米中間選挙で共和党圧勝などイベント続きの中でそれぞれに大きく反応、さすがに“疲れ”が見られるような状況となっている。反発力も弱く弾力性に欠けるような展開で、この日も1150ドルは超えられずじまい。ありていに表現するならば、今夜の米雇用統計を前に様子見ということになる。
結局、NYコメックスの通常取引は前日比3.10ドル安の1142.60ドルで終了。また、じわりと終値ベースでの年初来安値を更新した。ドル円相場が乱高下の中で一時115円を突破したことから、国内価格に大きな変化は見られずドル建てほどには下げの印象はない。6日は、プラチナが終値ベースで今年初めて1200ドル割れまで下げている。1ヵ月前の10月6日に取引時間中に1200ドル割れを見たが、その時は終り値では買い戻され1200ドル超の水準を維持していた。
前日に内部の不協和音が一部で報じられたECB政策理事会だったが、記者会見でドラギ総裁は、政策当局者らは全員、追加策を講じることに“原則的に”賛成していると強調した。その意味するところは個別の反対意見はあれ、うまくまとめ運営されているということ。そうでなければ中央銀行の信認の問題に転じてしまうことになる。
同総裁は、必要あらば追加緩和でECBの資産規模(バランスシート)をユーロが危機状態にあった2012年3月時点の規模まで膨らませる可能性を示したが、その際の水準は3兆ユーロ(約430兆円)とされる。現時点はその水準からは1兆ユーロ(約140兆円)ほど減っていることから、これだけの規模の資金供給の可能性を示唆したと言える。来月12月の政策理事会は経済見通しなどが公表されることから、そこで検討ということになると見られる。今回のEB理事会は、BOJばりのサプライズはなかったことになる。
本日の米10月の雇用統計の市場予想は失業率が変わらずの5.9%、(非農業部門)就業者数は前月比23万1000人の増加となっている。前回はそれぞれ5.9%、28万8000人だった。6日に発表された前週までの失業保険の新規申請件数は前週比1万件減の27万8000件となっていた。このところ好調のメドとされる30万件割れが続いており、米雇用市場は改善傾向が続いていると見られる。(亀井幸一郎 2014年11月7日記)
あとは・・・考えます。
で、最近円安円安というので金価格を見るとあまり変わっていないので、ドル建ての値段を見ると、
まぁ、そうだわなぁ・・・・・・・
ただこの価格では、当方基準ではまだまだ地金は買いじゃないのですが、そろそろ定年後の
生活を見据えてものを仕込んでおかないといけない時期なので・・・その意味では、日銀バズーカ緩和は
大迷惑なのでございます。
さしあたっては金貨をちまちまと・・・でも山っ気を起こしてプラチナ貨でも・・・続きは明日かんがえよっと。