亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

振り子は振り切れるところまで行かないと戻ってこない(潜在するリスクとしての“行き過ぎた原油安”)

2015年12月08日 18時54分47秒 | 金市場
先週末の金の急騰は、ここで「利上げ確定で材料出尽くしの上昇」としてきた動きが出たもの。繰り返しになるが、膨らんだショートが作った、内部要因主導型の上昇といえる。これで(そうとうな意見が交わされるはずの)来週のFOMCが、どのような先行きの見通しを示すかに左右されることになりそうだ。先週のイエレン議長の講演内容からは、議長自身のインフレに対する見通しがやや変化しているように思われたが、果たしてどう . . . 本文を読む
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目先の材料出尽くしで金急騰

2015年12月05日 19時50分23秒 | 金市場
昨夜の11月の米雇用統計の結果は既に報道されているように雇用者数は市場予想を超え、細かな点はいろいろ指摘できる部分もあるが、要はFRBによる12月の利上げを固める内容となった。利上げが十中八九確定となったことで、教科書的には売られる金だが、思った通り買い戻されることになった。 昨日ユーロ・ドルの上昇について書いたものと同じ流れ。そのまま引用すると「目先の材料通過でユーロ売りに傾いたポジションが . . . 本文を読む
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巻き戻されたユーロ売りポジション

2015年12月04日 21時52分43秒 | 金市場
12月の定例理事会での緩和策の拡大が、すでに10月時点で予想されていたECB。 時間を経る中で発表されたユーロ圏のインフレ率や経済指標に弱さも目立ったことから、市場のECBに対する政策拡大期待も高まることになっていた。と同時に、米欧の逆向き方向の政策からユーロ売りポジションも積まれて来た。意は言外にあり、とはよく言ったもので、ECBがユーロ安を求めてきたこともある。 蓋をあけてみて市場はユーロ . . . 本文を読む
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年初来安値更新で2010年2月以来となる低水準の金価格

2015年12月03日 22時49分49秒 | 金市場
12月2日つまり昨日は、NY時間の早朝に発表されたADP民間雇用データが21万7000人の増加と予想の19万人を上回ったことから、金市場ではイエレン議長の講演を待たず先行して売り先行の流れが生まれることになった。イエレン議長の講演は予想されたとおり従来の延長線上のもので目新しさはないものの利上げへの意志を示すものに。そこで金市場は改めて売り直されることに。その際に瞬間的に1050ドル割れを見るこ . . . 本文を読む
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やはり落ちたISM製造業景況指数

2015年12月02日 22時14分17秒 | 金融市場の話題
昨日の米11月のISM製造業景況指数は今回48.6に大きく下落。50を割り込んだのは2012年11月以来のこと。48.6という水準は、リーマンショック後の景気後退の谷となった2009年6月以来の低水準。項目別では、新規受注が前月の52.9から48.9へ大きく低下。生産指数も52.9から49.2へ。両方とも2012年8月以来の最低水準と。輸出指数 は47.5で前月と変わらずだが、6ヵ月連続で50割 . . . 本文を読む
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英国⇒スイス⇒HKあるいはドバイといった金地金の空輸が活発化でしょ

2015年12月01日 21時12分57秒 | 金市場
30日はICEフューチャーズの主要6通貨に対するドル指数(DXY)が、ついに終日100ポイント超ということになった。ただし、まだ今年3月の高値100.40は抜いていないが、時間の問題か。年始から11月30日までNY金(コメックス、中心限月)は10.0%の下げとなった。逆にドル指数は11.4%の上昇で見事に逆相関。ドルの独歩高は米欧の逆向き政策の登場ということで、すでに金利(債券相場)が動いており . . . 本文を読む
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