12月2日つまり昨日は、NY時間の早朝に発表されたADP民間雇用データが21万7000人の増加と予想の19万人を上回ったことから、金市場ではイエレン議長の講演を待たず先行して売り先行の流れが生まれることになった。イエレン議長の講演は予想されたとおり従来の延長線上のもので目新しさはないものの利上げへの意志を示すものに。そこで金市場は改めて売り直されることに。その際に瞬間的に1050ドル割れを見ることになった。2010年2月5日以来の水準。
この日の売りもNYコメックスベースの先物売り(新規売り)と見られることから、ファンドのポジション(持ち分)は売り越し状態(ネットショート)に転じた可能性が高そうだ。仮にそうであれば金市場は利上げを先取りして、ポジションを売りに大きく傾けてFOMCを迎えることになる。
今夜はECB理事会。この時間にドラギ総裁の記者会見が始まったが、その前から市場は荒れ模様。緩和策拡大は市場の予想通りの内容のよう。