亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

英国⇒スイス⇒HKあるいはドバイといった金地金の空輸が活発化でしょ

2015年12月01日 21時12分57秒 | 金市場

30日はICEフューチャーズの主要6通貨に対するドル指数(DXY)が、ついに終日100ポイント超ということになった。ただし、まだ今年3月の高値100.40は抜いていないが、時間の問題か。年始から11月30日までNY金(コメックス、中心限月)は10.0%の下げとなった。逆にドル指数は11.4%の上昇で見事に逆相関。ドルの独歩高は米欧の逆向き政策の登場ということで、すでに金利(債券相場)が動いており理屈の上では、そうでしょうという展開。現実にそれが起きた場合の動きは、理屈どおりに動くか否かは思惑含みの取引がどう動くかにもより、そうはならない可能性も。

金についても以前からの見方は変わらず、今週あるいはFOMCまでに安値を出し切ると思う。利上げが先送りされるほどに結果的に下値を深くすることになった。上海市場のプレミアムが前週より1~2ドル拡大しており引き合いは強いと見られる。英国⇒スイス⇒HKあるいはドバイといった地金の空輸が活発化しているのは間違いなかろう。

それにしてもドル高自体が米国景気にとっては引き締め効果のようなもので、このハンディを米国内需が跳ね返すことが出来るのか。

昨夜のシカゴ地区のPMI(景況指数)が予想外の低下で10月の56.2から48.7に下げ幅も大きかった。新規受注が前月の59.4から15.3ポイントも低下し44.1となったことが響いたようだが、今夜のISM製造業景況指数は果たしてどうなるか。中古住宅販売も利上げをにらんだ駆け込み購入も一巡したのかも。構造的低成長というかスピード感が出ない。

人民元のSDR採用は、予想されていた通り。中国もこれからが大変。


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今週もコモディティ全般が売... | トップ | やはり落ちたISM製造業景... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
セミナー御礼 (まるも)
2015-12-01 23:50:04
広島セミナーありがとうございました。配布していただいた資料の中のとある罫線に、今回の難解な国内金価格の罫線を読み解くヒントがありました。簡潔にまとめられた資料ですが非常に役に立っております。この年末、相場の神様は金現物派に最高のプレゼントをしてくれそうです。
24時間稼働しっぱなしの6台のパソコンが早く買え早く買えと催促しています。来年からの息の長い上昇を期待
しています。次回のセミナーもよろしくお願いいたします。
くれぐれもお体ご自愛くださいませ。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金市場」カテゴリの最新記事