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今日は月に一度の庫裏のコース。伝統食や昔ながらの日本の保存食を見直そうと、お味噌やお漬物、干し柿や切り干し大根などを作っています。梅雨のこの時期は、恒例梅干作り。今月の下漬け、来月の本漬けと2回にわたって開催いたします。
まずは、腹ごしらえ。庫裏のコースは12時スタート。下手間が多いので午後からにしていただいておりますので、皆さんお腹をすかせて来られます。普段の料理教室ではしない、まかない風の簡単ミニランチです。
今日は「れっきと親子丼」
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です。
材料は、お豆腐と大豆タンパクのミンチ。ほら、親子丼でしょ。
絹こし豆腐を鍋に入れ、少しのお水と塩でしっかり熱を入れます。とろとろに崩してOKです。くちなしの実を水の中で崩ししっかりと黄色い色をつけてなんちゃって半熟卵。大豆タンパクのミンチは缶入りで少し味がついているので醤油とおろし生姜を混ぜてご飯の上にかけます。その上にとろとろなんちゃって卵をかけて葛の銀あんをたらりとかけます。紅生姜をのせて出来上がり。簡単美味しいどんぶりの出来上がりです。ママと一緒に来たミサトちゃん2歳の食べっぷり見せたかったなぁ。
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無何有庵の梅干に使う梅は紀州和歌山の有機無農薬栽培の完熟梅です。毎年決まってこの時期、完熟を待って送っていただいております。
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青梅だと一晩浸水して使いますが、完熟なので洗ってそのまますぐに漬けることができます。熟れた梅は本当にいい香り。でも、食べるとすっぱ~い!
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部屋中梅の甘いかおりに包まれて食べたくなる気持ちを抑えます。
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塩分20%のほんまもんの梅干作りです。今回は、安部司さんの最進の塩を使いました。マクロビオティックでは梅干はお薬。3年以上寝かせて、整腸に風邪引きに、暑気あたりにと使用します。減塩梅干では効果がでません。昔ながらのおばあちゃんが作ってくれた梅干を目指します。
我が家は、毎年沢山の梅干を作ります。教室でも使いますし、色々なお手当てや梅醤番茶に、お料理にもよく登場します。
昨年は、70キロの梅を漬けました。半分は7年梅干にするため寝かせています。5年間かめの中、5年後にようやく土用干しを10日間。そして、カラカラに塩をふいた梅干をさらに2年間寝かせてようやく頂けると言うものです。楽しみですね。私が53歳の時に開けるタイムカプセルですね。
皆さん、まだ間に合いますよ。是非梅干作りにチャレンジしてくださいね。本漬けは来月です。
毎年おまけで作る、山椒の塩茹での保存食。丁度この時期で回る山椒の実を塩茹でしよく水を切って、冷凍保存します。
醤油で佃煮にしてもいいのですが、こうする方が色々と汎用でき色もきれいなので一年分作って置きます。
お寿司に入れたり、佃煮に入れたり、お吸い物に浮かべたりと色々楽しめますよ。
梅も山椒もこの時期を逃さないで、一年の行事にしてくださいね。