マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

恐るべき夜食

2006年06月27日 23時24分54秒 | 友達 永久保存
恐ろしい格言を見つけた。


百人の医者を呼ぶよりも、夜更かしと夜食をやめよ。

スペインのことわざ



人は多く刀剣によりて殺されずして、夜食によりて殺される

西洋のことわざ


今の悪い習慣はやめる。
これから悪いと思う習慣は作らない。

今の良い習慣は続ける。
これから良いと思う習慣は作る。

これができたら
間違いなくいい人生を歩めるでしょう。

お腹が空いて辛いけど
今日はもう寝る!



梅干は昔の日本人の智慧

2006年06月27日 18時49分57秒 | 伝統食をつくろう 庫裏(くり)のコース
今日は月に一度の庫裏のコース。伝統食や昔ながらの日本の保存食を見直そうと、お味噌やお漬物、干し柿や切り干し大根などを作っています。梅雨のこの時期は、恒例梅干作り。今月の下漬け、来月の本漬けと2回にわたって開催いたします。

まずは、腹ごしらえ。庫裏のコースは12時スタート。下手間が多いので午後からにしていただいておりますので、皆さんお腹をすかせて来られます。普段の料理教室ではしない、まかない風の簡単ミニランチです。
今日は「れっきと親子丼」です。

材料は、お豆腐と大豆タンパクのミンチ。ほら、親子丼でしょ。

絹こし豆腐を鍋に入れ、少しのお水と塩でしっかり熱を入れます。とろとろに崩してOKです。くちなしの実を水の中で崩ししっかりと黄色い色をつけてなんちゃって半熟卵。大豆タンパクのミンチは缶入りで少し味がついているので醤油とおろし生姜を混ぜてご飯の上にかけます。その上にとろとろなんちゃって卵をかけて葛の銀あんをたらりとかけます。紅生姜をのせて出来上がり。簡単美味しいどんぶりの出来上がりです。ママと一緒に来たミサトちゃん2歳の食べっぷり見せたかったなぁ。

無何有庵の梅干に使う梅は紀州和歌山の有機無農薬栽培の完熟梅です。毎年決まってこの時期、完熟を待って送っていただいております。


青梅だと一晩浸水して使いますが、完熟なので洗ってそのまますぐに漬けることができます。熟れた梅は本当にいい香り。でも、食べるとすっぱ~い!部屋中梅の甘いかおりに包まれて食べたくなる気持ちを抑えます。

塩分20%のほんまもんの梅干作りです。今回は、安部司さんの最進の塩を使いました。マクロビオティックでは梅干はお薬。3年以上寝かせて、整腸に風邪引きに、暑気あたりにと使用します。減塩梅干では効果がでません。昔ながらのおばあちゃんが作ってくれた梅干を目指します。

我が家は、毎年沢山の梅干を作ります。教室でも使いますし、色々なお手当てや梅醤番茶に、お料理にもよく登場します。

昨年は、70キロの梅を漬けました。半分は7年梅干にするため寝かせています。5年間かめの中、5年後にようやく土用干しを10日間。そして、カラカラに塩をふいた梅干をさらに2年間寝かせてようやく頂けると言うものです。楽しみですね。私が53歳の時に開けるタイムカプセルですね。

皆さん、まだ間に合いますよ。是非梅干作りにチャレンジしてくださいね。本漬けは来月です。



毎年おまけで作る、山椒の塩茹での保存食。丁度この時期で回る山椒の実を塩茹でしよく水を切って、冷凍保存します。

醤油で佃煮にしてもいいのですが、こうする方が色々と汎用でき色もきれいなので一年分作って置きます。

お寿司に入れたり、佃煮に入れたり、お吸い物に浮かべたりと色々楽しめますよ。

梅も山椒もこの時期を逃さないで、一年の行事にしてくださいね。






 

無何有庵の想い

2006年06月27日 10時26分12秒 | 庵主の日記
無何有庵の料理教室は、初級(飯のコース)、中級(羹のコース)上級(霽華のコース)とあります。

霽華のコースまで来られる方は一握りです。

若いお母さんが、小さな子どもをかかえて経済的にも時間の余裕的にも飯のコースを受講なさるのが精一杯と言う方が多いからです。
マクロビオティックの基本だけでも習いたい・・・それが皆さんのご希望です。
華やかなお料理も習いたいけれど、まずは毎日健康で過ごせるその鍵を求めてこられます。もちろん、今流行りのお料理と来られる方もいます。大学生のお嬢さんはお菓子のコースに時々来られます。でも、甘酒の造り方などお菓子の甘味のベースとなる材料を市販のものではなく手作りしようとご質問されます。やっぱり、いいものは伝わっていくと感じる瞬間です。

飯のコースには、これだけは覚えておいて欲しいマクロビオティックの料理の基本食を盛り込みます。お手当ても同時に出来るだけ実習を入れて致します。初級だけ受けていただいてもちゃんとマクロビオティックの考えがお伝えできるようにです。陰陽のお話も出来るだけ時間を割いてお話を致します。そして、実習が始まれば実際にまな板の上でおさらいを致します。まだまだ力のない私は、アシスタントの右佳先生の力も借りて、二人で10人ぐらいの受け持ちでお一人お一人落ちこぼれないように、皆さんが出来るだけ積極的にお料理に参加できるように配慮いたします。

企業で長年、お客様センター、営業、総務と渡り歩いた私はやはり「お客様本意」の理念が叩き込まれています。3000円前後の受講料が、二倍にも三倍にも価値のあるものでなければならないと感じます。ですから、私の勉強は一生続くのでしょう。何より結果を出さなくてはと。皆さんが健康で喜んでいただけると言うことです。

そして、初級でも素材の扱いや盛り付けの工夫、100円ショップで揃えたお皿だって工夫次第で素敵な演出が出来ることなど、楽しさもプラスいたします。

同じレシピでも、毎回同じ出し方にはしない。その時その時の季節感や雰囲気、全てを感じ表現していきます。

蒸し煮など、必ず物にしていただくために何度も何度も繰り返し梅酢の入れ方、塩の扱い方、火加減、鍋の熱さ、タイミング・・・全力を尽くして私達が持っているものを全部出し尽くします。

教室の時間をこなしていくやり方はしません。一回一回が真剣勝負。特に初級には気が抜けないのが本当です。毎回毎回、何度作ったかわからないごま塩に、きんぴらごぼうに、ひじき蓮根に、その出来栄えに思いをこめて実習いたします。こんな思いを笑顔に秘めて、無何有庵の料理教室は今日も開催いたします。

お母さんと一緒に受講されている、神戸から来られている中学生のお嬢ちゃまがいいます。「蒸し煮がちゃんと出来れば本当にお砂糖はいらないよ」「黒糖使う前に本当に黒糖でないと作れないのかを考えてみる」

無何有庵の想いは、たった14歳の心にも伝わる本物でありたいと願って止みません。