マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

マクロビアンは虫歯にならない、はず。その5

2006年06月29日 07時32分47秒 | ブログ内歯科相談
虫歯になる原因について、3、酸性の強いものを飲食する。があります。

先日、ブログでも紹介いたしました、○ルシャンの本搾りチュウハイですが、グレープフルーツはともかく(とはいえ、そうとうph低いですね)、ライムは危険。調子に乗って飲んでいると歯が溶けます。歯が溶けるという感覚を皆さん感じたことがありますか?

歯は、phが5.4より下がりより酸性になると溶け始めます。

当院の歯科衛生士・今川の実験レポートに、「清涼飲料水による抜去歯牙への溶解テスト」がありますが、清涼飲料水はことごとく歯を溶かす結果データとなっています。どんな実験かといいますと、抜去歯牙の半分を蝋着しさまざまな清涼飲料水に24時間浸しておくと言うものです。一時間おきの写真データを作りました。24時間後、蝋を溶かし、コーティングしていたところとむき出しのところの溶け具合を検査したものです。水、砂糖水、缶コーヒーにおいてこの実験では歯を溶かすことはありませんでした。(この理由は虫歯になる第4番目の理由のところで述べます。早まって砂糖水なるもの、砂糖入り缶コーヒーを飲んだりしないでくださいね)コーラ、な○ちゃん、ク○ー、トマトジュース、林檎ジュース、オレンジジュース、○カリスエット、アクエリ○ス、アミノ酸飲料などなど、全て歯を溶かしてしまいました。

■これら清涼飲料水のph値を調べてみました。(実名ですがごめんなさい)

 ●コカコーラ      2.75
 ●コカコーラ・ライト   2.92
 ●ペプシコーラ     2.72
 ●ダイエットペプシ   2.97
 ●ミツヤサイダー    3.18
 ●ファンタレモン    2.92
 ●アクエリアス     3.56
 ●アクエリアスレモン  3.70
 ●ポカリスエット    3.58
 ●ポカリスエットステビア  3.54
 ●午後の紅茶ストレートティ   5.53
 ●午後の紅茶ノンシュガー   5.75
 ●バヤリースオレンジ30%  3.78
 ●果汁100%リンゴ  4.03
 ●カルピス5倍希釈    3.48
 ●ヤクルト       3.60
 ●飲むヨーグルト    4.13
 ●ジョージアオリジナル   6.47
 ●ネスカフェエクセル(熱)砂糖入  5.45
 ●ネスカフェ(冷)砂糖入    5.36

さあ、どう感じられましたか?
これでは、飲めば飲むほど、歯は溶けて虫歯になる一方ですよね。数字は静かに物語っています。虫歯になる飲み物が、身体に良い飲み物なのでしょうか?
そして、歯だけが特別に溶けるのでしょうか?

スポーツドリンクは、もっとも体液に近い飲み物でアルカリ飲料と言いますが、手元にあるアクエリアスのペットボトルの空容器には、3種類のアミノ酸(アルギニン・パリン・イソロイシン)なるものが入り、さらにクエン酸も入っていると特別にわざわざ標記しています。これだけの酸が入ってアルカリ飲料とはこれいかに?ph値を見ても、アルカリとは決して言えますまい。

また、もっとも体液に近いと言いながら、ローヤルゼリー、アロエエキス、海藻エキスが入っていると大きな文字で良いことのように目立つように書いてあります。

あなたの体液の中にはアロエエキスが入っているんでしょうか?(笑)

西日本新聞社の佐藤記者が、知り合いの有名サッカー選手にきいたところ、スポーツドリンクは3倍の水で薄めなければ、試合中に飲むことは出来ないと言われたそうです。

さあ、これでもあなたは、清涼飲料水をがぶがぶと飲めますか?
これからの暑い時期、実験してください。一ヶ月、これらの飲み物を飲み続けると、まず歯肉が赤くはれ上がります。その後は、虫歯です。虫歯の後には何が起こるのでしょうか?

マクロビアンは当然こんなもの飲みませんよね。だから虫歯になるはずがないのです。そうそう、今流行の黒酢なるものも、そうとう危険ですよ!お気をつけて