マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

雅楽

2011年12月13日 15時22分24秒 | 庵主の日記
昨夜はサンポートホールで東儀秀樹さんのコンサートがありました。
雅楽って、音楽ジャンルの中に入れるにはあまりにも難解ですし、音楽というよりも祀りごとの行事のものというイメージがありますよね。
東儀さんは、雅楽を司る東儀家に生まれ86年より、宮内庁専属の楽師として、皇居にて開かれる雅楽演奏会、海外公演などで活躍。96年にはソロアーティストとしてデビューし、篳篥(ひちりき)や龍笛(りゅうてき)、笙(しょう)などの吹き物を自在に操ります。

この3つの楽器は、それぞれに役目があるそうです。

笙は、太陽(天)からの光。篳篥は大地、人々の声。龍笛は天と地をつなぐ空間をそれぞれあらわしているのだそうで、まさにこの3つの楽器の演奏はコズミックワールドなものになります。

そして、この日本の楽器たち、笙はパイプオルガンのルーツ、篳篥はオーボエのルーツなのだそうで、日本の音楽の歴史もすごいです。
今回のコンサートも古事記1300年の記念コンサートの第1回ステージだったのですが、古事記の時から雅楽はあり、雅楽1300年といってもいいくらい!

雅楽のメロディは、自然の移ろいを音色にたくしていて、自然の相似となるそうで、
古代の日本人の感性の豊かさを感じます。

そして、もうひとつ面白いことを聞きました。
雅楽の音階にそれぞれ意味があるのだそうです。
ソの音は東の方角を表わし、春のイメージ、肝臓に対応しているそうで、
ミの音は西の方角を表わし、秋のイメージ・・・といった具合です。
おお、なんと五行学説と対応しています。
肝臓が悪い時はソの音を聞くといいとか(笑)
これは面白いですね。

そんなお話を組みいれながら、東儀さんのライブを聞きました。
さすがにプロ。
一部、二部とあって東儀さんは二部での出演でしたが、拍手の大きさが違いました。
一部もとっても素敵でしたが、存在感の違いでしょうか・・・。

雅楽の奥深さも知ることができて、とてもいい時間を過ごすことができました。
このコンサートを御薦めくださった、患者さまに感謝です。