マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

緊急会議

2015年04月07日 14時22分08秒 | 庵主の日記
今朝は、瀬戸大橋を渡って松見歯科を受診してくださった患者さんの初診カウンセリング。

カウンセリング前に、担当歯科衛生士とカンファレンスをいたしましたところ、超重度の歯周病患者さん。
前歯2本は、最近、自然脱落してしまい、歯を失くされています。
一番深いポケットは11mm。
ほとんどが6mm以上の大変な状況です。
歯石がびっしりなので、ポケットはもう少し深い可能性もあります。

下の前歯の根元はすでに顎骨から外れていますが、横の歯とくっついて出来ている見たことも無いような大きな歯石によってかろうじてそこに存在しているというような状態でした。
歯石を取ったら、一緒に歯がついてきて抜けるというような一大事です。
左右の歯と固定して、いかにうまく歯石を取るかが歯科衛生士の腕となります。
歯石除去の仕上がり如何で、顎骨の再生の有無がかかっているのです。

急遽、先輩衛生士に相談することに。





歯周病学会認定衛生士の今川が、後輩の筒井にアドバイス中です。
新人衛生士も、必死で話を聴いています。

無事、カウンセリングは終了いたしました。

重度の歯周病ではありますが、残存歯数は現在30本。2本の脱落がなければしっかり32本の歯をお持ちだったという患者さん。
せっかくの本数を、これ以上、無駄になくすのはもったいなさすぎます。
さて、全ての歯を残せるのか。

担当衛生士の筒井は、これから、一年、いえいえ、二年と長期にわたって、この患者さんと向き合うことになります。先輩のアドバイスを受けながら、しっかりと、腹を据えた筒井の横顔。
きっと、患者さんの笑顔を引き出せることでしょう。そして、大きな自信に繋がることを期待したいと思います。

抜くと言われた歯も、抜かなくていい可能性につなげていく。
それが、歯科衛生士の仕事。
全ては患者さんの笑顔のため。

さあ、一緒に頑張っていきましょう!