マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

★歯と食事★

2007年04月24日 22時53分49秒 | ブログ内歯科相談
こんばんはだんだん暖かくなってきたかなぁっと思ったら、朝晩はなんだか冷えますね
今日は『人間の歯と食事』についてです
私たちは、大人の歯がすべて生えそろうと親知らずも含めて32本の歯があります。そのうち前歯が8本、犬歯が4本、臼歯が20本です

・前歯→薄く四角い形をしています。草食動物にみられる『野菜』を食べるための歯です。
・犬歯→前から3番目にある犬の牙のようにとがった歯です。この牙を使って獲物を捕らえます。『肉食動物』にみられる歯です。とがっていていかにも、獲物が捕れそうですね
・臼歯→字の通り、臼のような形をしています。このどっしりとした歯を使って、お米などの『穀類』をかみ砕くのに使います

※この歯の役割と本数からみると…『穀類5:野菜2:肉1』という割合が理想となります。

私たちの歯は、人間の体に何が必要なのか本数で表してくれているんですね歯の本数に見合ったお食事を摂ることで、お口から体も心も健康になりましょーう

些細なことでも、何でもいいので歯について知りたいこと疑問などあればどしどし質問して下さいご意見お待ちしてます




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3 コメント

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追伸 (たま)
2011-09-02 23:00:05
そうそう、一言付け加えますね。

生きやすくなるための変化のことを進化といいます。

進化する為にも、穀類の進化を見据えてしっかりと穀類を食べなくてはいけません。

私たち動物は、太古の昔から、植物の進化を追っかけてしんかしてきたのですからね。
返信する
ミクママさま (たま)
2011-09-01 19:09:20
ご質問にお応えいたしますね。

人生もいろいろだけど、歯もいろいろあります。比較歯科学的にいろいろな歯についてのお話です。

水族館や動物園で見たことがあると思いますが、口の中にはえている歯が全部同じような大きさで同じような形をしている動物と、同じ口の中に大きさや形のちがう歯をもった動物がいます。同じ形の歯がならんでいる場合を同形歯性,ちがう形の歯がならんでいるものを異形歯性といいます。

同形歯性 :同じ形をした歯がならんでいる ⇒イルカ、ワニなど

異形歯性 :大きさや形のちがう歯がならんでいる ⇒ 人、犬をはじめ多くの動物。

異形歯性の歯は役割によってちがう名前がつけられています。人では切歯、犬歯、小臼歯、大臼歯と名づけられていますが、動物では切歯(門歯ということもある)、犬歯、前臼歯、後臼歯とよばれています。

切歯 : 歯列の一番前にあって、食べ物を口の中へ取り込む役目をしています。

犬歯 : 切歯のうしろにあって、大きくとがっていて、獲物を捕まえるときに使います。

前臼歯 :犬歯のおくにあって、口の中に入ってきた食べ物を噛み砕いたり、すりつぶしたりするときに使います。

後臼歯 :歯列の一番うしろの方にあって、大きくて噛み砕くのに都合がいい形になっていることが多いようです。

裂肉歯:肉食動物が食べ物を噛み切るときに使う歯を指します。たとえばイヌとネコでは上顎第4前臼歯と下顎第1後臼歯がそれに相当します。

歯のない動物もいます。 
⇒ ぜんぜんない → トリ、カメなど。
⇒ 一部ない → カエル、ウシ、キリン、コイなど。

映画「キングコング」のモデルにもなったゴリラは、そのイメージも手伝って一見怖そうな動物ですが、実際は草食のおとなしい動物です。
集団で生活していますが、仲間同士で争うこともほとんどありません。
夫婦の絆がとても強く、何よりも静寂を好みます。「気は優しくて力持ち」そんなゴリラのお口の中の様子がご質問でしたよね。
「犬歯」は門歯と臼歯との間に位置する上下各二個の鋭い歯です。
肉食獣ではよく発達してキバとなりますが、
草食獣では一般に退化傾向にあります。
ゴリラは先にお話したように草食動物ですから、鋭いキバとは無縁の用ですが、
オスの犬歯はとても立派でその大きさはメスの3倍もあります。
ということは、ゴリラはオスだけ肉食なのでしょうか?
いいえ決してそのようなことはありません。
(当たり前かもしれませんが‥)
それではどうして全く同じものを食べているのにもかかわらず、こうした違いがみられるのでしょうか。
集団で生活するゴリラは、犬歯の一番大きくて立派なオスが群れをまとめるリーダーに選ばれるのです。
ゴリラだけでなく太古の類人猿はみなゴリラと同じようにオスの犬歯が大きかったようです。
人間は?といえば、いつのまにかオスの犬歯が
小さくなってメスとの差がなくなり現代に至る訳ですが。

このように、人類に進化するまでに動物達はその習性によって歯を進化させたり退化させたりしてきました。

臼歯というのはもちろん人間(日本人)が付けた名前で、英語ではa molar (tooth)とか
a grinderと言います。粉砕するという意味です。

臼歯と名付けた日本人はカタチが臼のようで丁度穀類をすりつぶす役割、つまり、日本人の食習慣ではすりつぶすものといえば穀類だったから臼という字を当てたのです。

ゴリラが言語を使ったとしたらゴリラの持つ奥歯をどう名付けたでしょうね?

ミクママさんの疑問はよくわかりますが、もう少し深めて考えてみると、様々な疑問にも光が差すかも知れませんね。

ミクママさんがコメントをくださった記事はうちのスタッフが書いたものですが、人間の歯を日本人がどのように捉えてきたかをお伝えしたものです。

ひょっとしたら食性が変わってきた現代人が表現すれば何か違うことになるかもしれませんね。現に、現代人の歯は大臼歯の退化傾向にありますので、そのうち奥歯という名はきえるかもしれません。

退化というのは生きやすくなるための変化ではなくその反対です。

だからこそ、退化しないように穀類をしっかり食べましょうとお伝えしたかったのです。

ご理解いただけましたでしょうか?
返信する
歯と食性について (ミクママ)
2011-09-01 13:00:44
初めまして。ミクママと申します。
ゴリラやチンパンジーやオランウータンなど類人猿はみな切歯:犬歯:臼歯=2:1:5ですが、ゴリラはほぼ100%草しか食べませんし、チンパンジーは果物が60%を占めています(季節によっては樹皮が中心になることもあったような気もしますが・・・曖昧ですみません。いずれにしても穀物は食べないと思われます)。とすると、先生がここでおっしゃっていることは違うのではないでしょうか?
突然こんなことを申してすみません。
私はマクロビオティックを学び実践もしていますが同時にいろいろな疑問もあります。
先生のお返事をいただければ幸いです。
では、失礼します。
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