マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

どんな仕事をしようが、それが天職。

2011年04月07日 22時42分46秒 | 庵主の日記
若い人から、仕事のこと、将来のこと、夢や希望の話、したいことが見つからない、やりたいことがなんにもない、などなど、いろいろな相談を受けます。

天職ってことばがあるけれど、天職ってなんだろう?

自分にとって何がやりたいのかを知るためには
目の前のことをとにかく一生懸命すること。

そうすると、今やっていることが天職に思えてくるんですよ。

どんなに嫌な仕事も、汚い、危険、苦しくっても、一生懸命するうちに面白さが見えてくる。
見えてないうちは、頑張れてないんだと思う。

でね、そうするうちに、全ての仕事が天職になるんです。


わたしの経験でいうと、一番突き動かされた仕事は「ゴミ置き場の掃除」でした。

神戸屋というパンメーカーに勤めていた時のこと。

総務部総務課の課長職だった時。

とにかく製造部から出るゴミを保管する、いわゆるゴミ置き場が信じられないくらい汚かったんです。パートで掃除にきてくれている準社員さんにそこを掃除してもらうのが気の毒で気の毒で。
見るに見かねて始めたゴミ置き場の掃除です。

当たり前にウジがわき、蝿だらけ。
粉袋はぐちゃぐちゃでそこらじゅう粉だらけ。

廃棄のパンはビニール袋の中で発酵し、爆発。ジャムやクリームがあたりに飛び散る。

一斗缶からは、油や液卵が流れ出て悪臭を放っている。

広さで言うと10畳の部屋が6つぐらい。
そこを一人でもくもくと掃除しはじめたんです。

吐きそうな状況でしたが、来る日も来る日も、毎日毎日、雨の日も風の日も、夏も冬もとにかく掃除をしました。

そうすると、少しづつ綺麗になっていくんです。
掃除しては汚されて、掃除しては汚されての繰り返しなのですが、
私しか気がつかないくらいの速度で、綺麗になっていくのです。

そうなれば、ゴミ置き場の掃除が面白くなってくるわけです。

出社すると、まずゴミ置き場に行きたくなるわけです。

そう、ありえないくらい、ゴミ置き場を好きになっていたんです(笑)


ね、天職でしょう?



どうしたらいいんだろうって思い始めたら
なにより目の前の仕事に一生懸命取り組んで見てみてください。

きっと活路がみえてきますよ。


























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