を観る。「俺の顔を見るな!!」BY柳生十兵衛(中村橋之助)。
それはさておき、「忍法魔界転生」、「忍法髪切丸」。これらを、原作のファンのイメージを裏切らずに舞台でやるのは不可能に近い、とはわかっていたが・・・。月蝕歌劇団がいつもやっているのとほとんど変わらない演出だった。登場人物も少ない。天草四郎を操る黒幕が、原作では出てくるんだけどなあ。
と言いつつも、これは、一見の価値のある舞台だと思う。原作にはない、とんでもないどんでん返しがあるんだよね。その中心が、遠藤久美子が演じる「くノ一」。今回は悪女役だが、とっても生き生きとしていた。やはり彼女は舞台映えする。165センチのスマートな体と、少しハスキーがかったよく通る声。で、「成宮クンかわいそう」、と、女性ファンにも男性ファンにも思わせてしまうようなコトを、やっちゃうんだよな。
橋之助だけが歌舞伎口調なのがおもしろい。あと、大長編を3時間で終わらせるための工夫がしてあるんだけど、それがG2ぽくって、まあ、許してやろうかな、という気分になっちゃうんだよね。