を聴く。5枚組で、ディスクユニオンで買ったら、未発表音源(「阿片戦争」、「冒険者たち」)入りのCDが付いてきた。「阿片戦争」の冒頭の声は、もしかして寺山修司本人?
1枚目と2枚目が「国境巡礼歌」の完全版。3枚目が「青少年のための無人島入門」。4枚目が「走れメロス」と「恐怖の音楽」。5枚目が「こども狩り」。
ほとんどが寺山の作詞。とても全てを語ることはできないが、特に「国境哀歌」の鮮烈さは、今も色褪せない。いや、これからも色褪せることはないだろう。
シーザー自身の作詞もいくつかあって、なんちゃって民族音楽の「ノアノアララト」が強烈。野放図な生のエネルギーの表出、とでも言ったらいいのか。蘭妖子のボーカルが効いている。
「一切滅亡響」がZEPの「モービー・ディック」に似ているのは、ご愛嬌か。
「青少年のための無人島入門」がやたらと長いのは、この曲が流れている間に客電が点いて、観客が帰っていく、という仕組みになっていたからではないか。
特に貴重なのが「恐怖の音楽」。森岳史が不参加で、シーザー本人がギターを弾いている。その分、ふだんより混沌とした感じがする。
このシリーズ、これからも続くのだろうか。出たら、聴くしかないけど、かなりの体力を消耗するのにゃ。もちろんそれは、快楽と表裏一体をなすものなのだが。
ところで、アウトロー・ラジオのゲストにシーザーを呼んでくれないかな?ジュネさんが出たんだから、十分アリだと思うんだけど。森永理科にゃんこや、ダメもとで、挑戦してみてくれにゃ。