オルガンヴィトーの

2008-05-18 05:20:44 | 演劇

「幻探偵」を観る。

 寺山修司が火なら、唐十郎は水。演劇ファンなら、この意味、わかるはず。作・演出の不二稿京氏は、状況劇場の出身。当然、水の系統だ。ていうか、本家を凌ぐほど、大量の水が舞台に溢れ出てくる。それを、寺山の流れを汲む根本豊(祝復帰)、井内俊一、村田弘美が支えるという、異色の作品。おっと、保村大和も忘れてはいけない。

 話そのものは、明らかに「ハムレット」を下敷きにしたもの。「ドグラマグラ」も少し入っている。だが、そんなことは問題ではない。演劇は読むものではなく、観るものだから。おもしろい見世物なのは、間違いない。
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