「白夜月蝕の少女航海紀」を観る。
今回の会場は、目黒の権之助坂にある。実はここは、20年近く前にワシが東京に出てきた時に最初に住んだ街。懐かしいので、観劇ついでに焼肉の明洞と、ラーメンの揚州商人で食事。明洞は豆腐チゲ、揚州商人は塩野菜ラーメンがお勧め。味は昔と変わらなかったけど、不景気のせいか、日曜の夜なのに客が少なかった。
「白夜」は毎年のように上演される、月蝕の定番。その都度キャストが違う。今回マスミ役は白永さん。彼女はまだ高校生のはずだけど、もしかして、本当に○○○を・・・と心配したけど、アングラ劇団とはいえさすがにそれはなかった。
今回一番魅かれたのは、ウエイトレス役の若井さんだにゃ。人間というより、フィギュアに近い美しさにゃ。少なくとも小劇場で活動する人たちの中では、彼女ほどのメイド女優はいないはずにゃ。ぶふっ、ぶふふっ。
作品の中の酒場が、現実の社会とだぶって見えてしかたがなかった。主人公のジュンは最後に出て行くが、私たちは果たして今の閉塞感から抜け出せるのだろうか。