「聖ミカエラ学園漂流記」を観る。作・演出高取英。音楽J・A・シーザー。
森永理科にゃんこが主演。容姿、声、身体のキレは、13年前に「ピーター・パン」でティンカーベルを演じた時と、まったく変わらない。今回演じているハンスと同様に、「時空を超えている」。まさに天性のパフォーマー。舞台に立ち続ける限り、彼女は年を取らないのかもしれない。
劇そのものは、初期作品だけに高取節全開で、なんじゃこりゃと思う人も少なくないだろう。「団鬼六・悦楽王」と続けて観ると、なおさらそう感じる。だが、それにしてもこの「森永理科」は、一見の価値がある。「少年役」の祖型(永遠のモデル)を作り出した、と言ってもいいだろう。